歴史の島へ#22

壱岐郷ノ浦町探索(岳の辻・牧崎園地)

2021/5/3

たびの終わりに向けて

住吉神社を出発して向かうは郷ノ浦地区です。郷ノ浦では景勝地2か所を巡り、そして薬局で虫刺されに対する塗り薬を買って、レンタカーを返して、フェリーで帰る。そんな予定を考えています。もう旅の終わりも近づいてきたなあという寂しさもあれば、久々のフェリーへの高揚感もあります。

まずは「岳の辻」という壱岐最高峰へ向かいます。「岳の辻」は壱岐南部にあり、標高212.8メートルで、古来より行き来する船舶の見張り台などがおかれていた場所になります。現在は東・中央・西の展望台が整備され、展望スポットとなっています。

壱岐最高峰の展望

東側から岳の辻に入り、中央展望台近くに車を止めます。ここから歩いて中央展望台を目指しました。と言ってもすぐ近くなので、そんなに大した距離はありません。

岳の辻展望台

それでは登って景色を眺めてみます。まずは北側から。手前に郷ノ浦の街が見えます。壱岐の二次離島である大島・長島・原島方面も見渡せます。そして、角度を少し変えると、対馬も見ることができます。

郷ノ浦市街方面。右奥には対馬も見えます。
二次離島である原島(手前左)・長島(左奥)・大島(右奥)

北側でも北東方向(芦辺・石田方面)はご覧のよう。印通寺や芦辺の港がよく見える場所ではないため、こちらは長閑な風景が広がっています。

芦辺・石田方面

最後に南側の九州方面。こちらはくっきりと対岸を見ることができます。九州までの間に複数の島がありますが、これらは佐賀県唐津市の離島です。

九州方面

展望を楽しんだ後、出発します。中央展望台から少し下ったところにも「西展望台」があるため、こちらも一応立ち寄ります。眺めとしては先ほどの展望台のほうが良いのですが、大島方面に開けたスポットとなっています。

西展望台からの眺め

この後は郷ノ浦の中心部を抜けて、今回の旅・最後の観光スポットである「牧崎園地」へと向かいます。

最終目的地

岳の辻を出発した後、郷ノ浦の市街地を通り抜けて、向かうは渡良半島ーその先っぽにある「牧崎園地」です。島の西側に位置するため夕陽の名所としても知られている景勝地で、郷ノ浦市街からは車でだいたい15分くらいかかります。

駐車場からはすぐに公園内に入れるようになっています。

牧崎園地入口

この入口だけでお腹いっぱいになれるほどには美しい景色が広がっています。

芝生、海、青空

目の前に広がる芝生に、奥に見える青い海と青い空。そして潮風が優しく身体を包み込む。そんな素敵な公園でございます。なんて素晴らしいのでしょうか。

少し進むと左手に「鬼の足跡」があらわれます。「鬼の足跡」は海に向かってぽっかりと口を開いた大穴のことで、波や風による浸食によりできたものですが、鬼のデイが鯨をすくうためにふんどしで踏ん張った跡という伝説からこの名がついています。

鬼の足跡

公園の北側には「ゴリラ岩」という大きな岩もあります。この付近もまた海がとても綺麗です。

ゴリラ岩

残るはドラッグストアに行って、レンタカーを返して、フェリーで帰るだけなので、ここではゆっくりと時間のある限り滞在しました。そういう時間の使い方をしたからか、いや単純にそうなのか。それは定かではありませんが、壱岐の一番の思い出の景色がこの牧崎園地だったように思います。

次回予告:旅立ちのとき


旅行記「歴史の島へ」