歴史の島へ#7

「旅館網元」宿泊記(朝食編)

2021/5/2

旅先で迎える朝

明けない夜はない、なんて言うけれど、生きている限り、毎日「朝」を迎えることができる。そんな無数の朝のなかでも、旅先で迎える朝はだいたい晴れやかだ。

昨日、旅立つ前や空港では色々なモヤモヤとした感情もあったけれど、旅先ではしっかり楽しまなければもったいない。今日という日を大切に過ごそう。そんな思いである。

朝はしっかり朝風呂からスタート。毎日こんなことが出来たら良い。理論的には可能だけど、いつもの朝はなかなかお布団が起こしてくれないから実質的に不可能だ。お風呂の後は時間に合わせて、朝食会場へと向かうことにする。食事会場は昨夜の宴を楽しんだのと同じ場所である。

最初の配膳

1階に下り、お宿の方から「おはようございます」のあいさつ。元気が出る朝だ。昨日と同じ席のようなので、昨日と同じ席に座る。いろいろと運ばれてくるようだけど、まずは配膳されている様子から紹介しよう。

配膳されているのは最小限。

元気の出る朝食

写真を撮っていると、御飯やらなにやらが運ばれてきた。ご飯のほかにやってきたのは、お魚は「あじのみりん干し」、そして「壱州豆腐」「あおさのお味噌汁」といったところ。どれもおいしそうだし、いい香りがする。

朝食

まずは「あおさのお味噌汁」を一口飲んで。朝のみそ汁ってのはなんでこんなに癒しの効果があるのだろう。それでは、お味噌汁を以て、胃腸に「ご飯が始まるよ!」と告げたところで、朝ごはんを始めます。

あおさのお味噌汁

朝メシも壱岐の食材がたくさん

昨夜のご飯も壱岐のご当地食材がふんだんに使われ、非常に美味しかったのですが、こちらのお宿は朝ご飯もしっかりと壱岐の食材が使われています。

まずは運ばれてきたばかりの「あじのみりん干し」からいただきます。みりん干しにされたあじは程よい甘さ。そして、これだけで御飯2杯は行けちゃうんじゃないかという美味しさ。食べ過ぎに気を付けつつ、箸をすすめます。

あじのみりん干し

みりん干しはもちろん美味しかったのですが、それ以上に美味しく感じたのが「壱州豆腐」。壱岐は、島内には豆腐屋が9軒あるという「豆腐の島」。豆腐の発祥は中国で遣唐使によって日本に伝えられたと言われていますが、壱岐ではなんと弥生時代から大豆が栽培され、遣唐使以前に豆腐を製造していたらしい。一般的な木綿豆腐よりもカタメで、にがりの代わりに潮を使って固める製法が用いられているそう。

壱州豆腐

この豆腐が本当に美味しくて美味しくて。ここ最近に食べたお豆腐で一番でした。皆さんも壱岐に来たら、ぜひ。

ほかにも、生卵や納豆も壱岐のものを使っているとのこと。生卵も、納豆も、ご飯に合わせて食べたい派なので、朝から食べ過ぎてしまいます。

生卵
納豆

小鉢類もご紹介しましょう。小鉢類は、左から「ポテトサラダ」・「明太子」・「筑前煮」の組み合わせ。

九州を感じられる食事

ご飯はかれこれ3杯も食べてしまい、朝から満腹で大満足でした。

部屋に戻って少しだけゆっくりして、壱岐島探索に向かいます。

次回予告:壱岐の海を眺めに。


旅行記「歴史の島へ」