歴史の島へ#4

ORC43/ANA4643便(長崎→壱岐)搭乗記

2021/5/1

保安検査を抜けて

保安検査を抜けて再び制限エリア内へと入ります。今回搭乗する壱岐行きの前に、成田行きのPeachと羽田行きのJALがあるため混雑も心配しましたが、あまり混雑はなく、すっと保安検査を受けることが出来ました。

保安検査を抜けてゲート案内で搭乗口を確認します。今日の搭乗口は「1番」ということで左端のようです。ゆっくりと歩いて向かいます。最近は「欠航」の文字が並んでいるのばかりを見るので、こうも「欠航」表記が少ないのを見ると、嬉しく思いますね。

ゲート案内

それでは、ゲート前へ向かいましょう。

天候調査の結果は!?

そう広い空港ではないので端っこまでもあっという間に到着します。1番ゲート前には人は多くいませんでしたが、2番ゲートからJALの羽田行きが出るということもあって、ゲート付近はそこそこ人がいて賑わっています。待合のいすに座って、強風の影響で天候調査中の結果が出るのを待ちます。

しばらくすると「条件付き運航」となる旨のアナウンスがありました。長崎空港に引き返す可能性があるということですが、引返された場合はどうやって壱岐に行こうという不安も幾ばくかありました。思い返せば、前回ORCに搭乗した福岡発五島福江行きも悪天候で条件付き運航でした。その時も無事に飛んでくれたので、今回も無事に壱岐へ運んでくれると信じて乗るのみです。

搭乗口の案内

条件付き運航とはいえ飛ぶことが決まったわけですから後は待つのみです。

搭乗開始

出発の10分ほど前になり搭乗が開始されました。はじめに事前改札サービスの案内がありましたが今回は該当者がおらず、私が1番最初の搭乗者となりました。実は一番に搭乗するのは人生で初めてだったので、ワクワク感が増幅されます。機内へはゲート内を歩き階段を下り、徒歩での搭乗でした。

徒歩での搭乗です。

本日の機材は「DHC-8-201」というプロペラ機材。ANAウイングスで運行されている「DHC-8-400」と同系統の機体ですが、全長・全幅ともに(はるかに)小さく、座席数39席の超小型機材となっています。オリエンタルブリッジでは2機を所有しています。

客室乗務員の明るい挨拶を受けて乗り込みます。今回の座席はまたもや後方窓側「9E」席を予約したので、後ろへと進みます。今日はほぼ満席の予約状況ということだったので、荷物類は荷だなに突っ込み、カメラのみを準備して、離陸に備えることにしました。

Q200の機内

その後は、私に続いて、どんどんと乗客が乗り込み、最終的にはほぼ満席(恐らく空席が2席程度)の状態になりました。


壱岐へ向けて離陸!

搭乗開始は割と遅めではありましたが定員の少ない飛行機ということもあって、ほぼ定刻でドアクローズし、飛行機も動きだしました。長崎空港の滑走路は3,000mありますが、小型機ということですっとさっと離陸しました。

テイクオフ!

長崎空港から壱岐空港までは時刻表上のタイムで30分しかなく、実際の飛行時間はごくわずかです。そんな中ではありますが、離陸して8分ほどでシートベルト着用サインが消灯する時間もあったのは少し驚きでした。なお、消灯した頃には伊万里市上空と既に航路の半分を過ぎ去ろうというところでした。

伊万里市上空

壱岐空港へのアプローチ

シートベルト着用サインの消灯時間はごくわずかで、間もなく壱岐空港に向けて降下を開始します。窓の外を覗いてみると、眼下には東シナ海の大海原が広がっていました。アナウンスが入り、降下に際しては強風の影響で大きく揺れる可能性がある、とのこと。前回、福岡から五島福江までも悪天候で大きく揺れたので、どれほど揺れるのか気にはなるところです。

実際、降下を開始すると、機体は大きく揺れ始めました。風が強く吹いていることに加え、小型機で影響を受けやすいというのもあるのでしょうか。安全であることは分かっていても結構揺れるとちょっとびっくりするもので、何度かびっくりしつつも、カメラを窓の外へ向けて写真を撮っていました。

すると、目の前に壱岐空港の滑走路が見えました。しかし、最終アプローチをする雰囲気はありません。天候を確認するためなのか、たまたま風向きに合わせて着陸ルートを変更するためなのか、はたまた乗客を喜ばせるためなのか、壱岐島をぐるっと円を描くようなルートで飛行を続けます。

壱岐島をぐるっと一周

ここまで来て折り返しての長崎引き戻しだけはちょっと嫌だなーなどと思いつつ、無事に壱岐へ着陸してくれることを祈ります。すると、どうやらその願いは叶いそうで、飛行機はしっかりと高度を更に下げていきます。

間もなく、最後も大きな旋回をして、壱岐空港の滑走路へ進入し、無事に着陸しました。最後は海面に近いところで大きく揺れるので、ちょっとした怖さもありましたが、短い楽しいフライトでした。

壱岐空港に着陸した旅客機

壱岐空港

壱岐空港はもちろんの徒歩降機。歩いてターミナルへと向かいます。と言っても、数十メートルの距離なので、あっという間に到着します。

ターミナルに入るとすぐに出口。長崎発着便が2往復設定されているだけの空港なので、空港内はとても狭いです。予約しているオリックスレンタカーの方に挨拶をしてから、預け荷物の受け取り口に向かいます。

手荷物受取口

到着口の横にある手荷物受取口は写真のようにとても狭いです。1日1往復の奥尻空港がどうだったかは覚えていないのですが、とにかく狭いです。少しすると、空港係員の方々が荷物を運んできます。そして、手荷物預入の券と引き換えに、手荷物を頂けるシステムとなっていました。

一番前を陣取っていたので早々に荷物を受け取ります。そして、オリックスレンタカーの送迎車に荷物を突っ込みます。他にも利用者がいるようなので、ここでしばしの待機。間もなくしてオリックスレンタカーの利用者全員が集まったようで、送迎車が出発しました。

壱岐空港。写真は翌日撮影したものです。

送迎車に乗って営業所を目指しますがなかなかつきません。どうやら壱岐空港からオリックスレンタカーの営業所までは10km以上離れているらしく、そこの営業所まで向かうので、片道20分くらいを要するとのこと。予約した時点で把握しとけって話なのですが、そんなに離れているとは知らず、びっくりしてしまいました。とは言え、今日はあと宿にチェックインするだけなので、急ぐ理由もないのですが。

そうして送迎車に揺られること約20分。レンタカー営業所に到着したので手続きをします。坂の途中にある営業所ですが所内には車両が結構な数留め置かれているので利用する人も今時期は大型連休とは言え少ないのでしょうか。そんなことを思いながら、手続きを済ませます。

オリックスレンタカーの営業所
今回お供する軽自動車

手続きを無事に済ませた後は今宵の宿へと向かいます。

次回予告:1泊目のお宿紹介


旅行記「歴史の島へ」