壱岐芦辺町探索記(八幡半島編)
2021/5/2
干潮時にしか行けない場所
錦浜・筒城浜の2ビーチで「島旅感」のある景色を眺めた後は少し北にある八幡半島へと向かいます。半島について最初に向かったのは「小島神社」。普段は海に浮かぶ神社ですが干潮時のみ海から参道が現れて、参拝できるようになります。この日は完全な干潮の時間が夜だったので、それ以外でボトムとなる時間帯に行ってみましたが、残念ながら参拝は出来なそうでした。
駐車場に車を止めて、神社へと歩いて向かいます。足元に気を付けながら歩いていると、「ハート型」の石がありました。これは人工的なものなのか、天然モノなのか。それは定かではありませんが、そろそろ御縁を探したいそんなことを考えているからこそ見つけてしまったのでしょう。
間もなく行けるギリギリのところに到着。長靴履いたら行けそうな気もしますが危ないですし、そもそも持っていないので、ここでお祈りして帰ることにします。
雲成分も多くなってきたところで、次のスポットへと向かいます。
お地蔵様へ
続いて向かった先は「はらほげ地蔵」というお地蔵さま。海女の里として知られている八幡浦に祀られています。漁港の駐車場に車を止めて、お地蔵さまへと歩いて向かいます。
このお地蔵さまは、満潮時に胸まで海に浸かるそう。6体あるお地蔵さまは六道(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天)における苦しみや悩みから救ってくれると言われ、 地元では遭難した海女さんや鯨の供養のために祀られていると伝わっています。
なお、近くには「うにめし はらほげ食堂」といううに丼や海鮮料理が楽しめるお店があります。今回はまだお昼という時間でもないので、食べませんでしたが、ぜひ行ってみたいお店の一つであります。
変わりゆく天気。
八幡浦の街は狭い路地が続いています。路地を抜け、半島の先端方面へと向かう道を走ります。しばらくすると大きな駐車場が現れるのでこちらに車を止めて、景勝地「左京鼻」へと向かいます。
左京鼻に着く頃には(見てお分かりのように)雲行きがかなり怪しくなってきました。頭上は晴れているものの、徐々に雲の割合が増えてきています。何とか天気が持つことを祈るのみです。
左京鼻は写真のように芝生になっていてとても心地の良さそうな場所です。この日は風が強かったため、長居するにはちょっとキツそうではありましたが、穏やかな日であれば、何時間も居たくなるに違いありません。
先ほどの写真右側に映っているのは「観音柱」と呼ばれる奇岩です。伝承では、島が流されて行かないように造った8本の柱の一つと言われています。上が白くなっていますが、これは海鵜のフンによるものだそう。遠くから見る分には綺麗なのでよいですが。
左京鼻の名所はこの奇岩で終わりではありません。奥へ行くと「左京鼻龍神神社」があります。
ちなみに、この左京鼻に伝わる伝承としては、江戸時代前期に干ばつが続き、陰陽師の後藤左京らがこの地で雨乞いをしたところ大雨が降り、村人らが救われたというものがあります。そういう場所ですから、古来から多くの人がこの地で祈りをささげたのでしょう。
神社でお参りした後は鳥居と奇岩を俯瞰するように少しだけ上に登ってみます。
本当にゆっくりできそうな場所なのですが、先ほども書きましたがこの日は風が強くて、色々飛ばされそうでしたので、そこまでゆっくりもせずに帰ることにしました。帰りは来た道を戻っても良かったのですが折角なので、半島をグルっと回って帰りました。
次回予告:壱岐の歴史を深堀り!
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