みたび大沼#8

「温泉旅館矢野」宿泊記(夕食編)

2020/10/25

温泉をゆっくりと楽しんだ後はお部屋でゴロゴロ。本当に快適なお部屋と綺麗なお布団でしたので、とってもゆっくりと過ごすことが出来ました。敷布団の下にも、薄めのマットレスが惹かれているのも良かったです。

さて、夕食時間に合わせて、2階の食事会場へと向かいます。時間は午後6時半からの設定でお願いしました。今回は「梅プラン【旬の味覚を楽しむ♪お手軽和食プラン】本マグロ付」という観光客向けでは一番安いプランで、八重霞膳というのを頂けることになっています。

予約サイトを見ていると、ほかに、松プラン、竹プラン、季節限定まぐろづくしプラン、ビジネスプランが用意されているようです。松プランは「名物あわびのお刺身・本マグロ・雲丹料理付」、竹プランは「松前蝦夷あわび・本マグロ付」、梅プランは「本マグロ付」で、一人2,000円ずつ価格が変わっていくようです。まぐろづくしプランは公式予約サイト限定で竹プランとほぼ同一の価格帯で提供されています。


夕食 八重霞膳

お品書きは用意されていませんでしたので、配膳のセットからご紹介していくことにしましょう。本まぐろのお刺身が本当に美味しそうです。そして、鍋物・焼物とそろっていて、寒い日には嬉しい限りです。

まぐろが輝いています!

若女将に「ようこそ松前へ」のおもてなしを受けつつ、飲み物として「生ビール」を注文しました。参考までにメニュー表も載せておきます。後ほど、瓶ビールも注文しますが、確かサッポロ、アサヒ、キリンの3メーカーがおかれていた記憶があります。

ドリンクメニューがこちら。

お疲れ様でした!


先付 松前産もずく酢

まず頂くはご当地の「もずく酢」。まあ言うまでもなく、美味しいですね。食べてはビールをゴクゴクっと飲んで頂きました。

もずくは南の印象も強い気がしますが、北海道の各地でも頂けますね。

前菜 3種盛合せ

前菜は3点。左は「厚揚げのフキノトウ味噌載せ」、真ん中は「ご当地産トマトとチーズのゼリー」だったかな。右は烏賊ですね。こちらもどれもお酒に合う逸品で、特に真ん中のが美味しかったですよ。

工夫のなされた料理で嬉しいです。

刺身 松前産本まぐろ

そして、お刺身はお目当て「松前産」の「本まぐろ」。この時期が旬ということで楽しみにしていましたが、とても美味しかったです。津軽海峡の青森県側にある大間(下北半島)や三厩(津軽半島)は鮪で有名ですが、この松前も負けてはいません。

赤身ですが引き締まった身が美味しかったです。

ここからはビールを飲みながら徐々に提供された品々のご紹介です。なお、隣のテーブルへの配膳などを見ていると、お刺身も食事開始時間のほんの直前にテーブルに置かれているようなので、長々放置されているとかそういったことはないので、ご安心を。

煮物 蝦夷あわびの煮つけ

まさか鮑も出てくるとは思いもしませんでしたが、このプランでもご当地の鮑を使った料理が提供されました。ビールにも、日本酒にも合う贅沢な一品です。

もちろん、美味しく頂きました。

椀物 雲丹の茶碗蒸し

更に茶碗蒸しも提供されましたがこちらは雲丹の茶碗蒸し。濃厚な雲丹の薫り・味わいを楽しめる一品となっていました。

まさか雲丹の茶碗蒸しが出てくるとは思っていなかったのでびっくりです。

練物 噴火湾産の帆立入りかぼちゃ餅

煮物・椀物と合わせて提供されたのがこちらの「かぼちゃ餅」。旬の南瓜を使ったかぼちゃ餅の中に、噴火湾産の帆立が入ったお餅でした。帆立も結構しっかりと入って食感もあり、期待以上の味でした。

これがまた美味しかったです。

汁物 くじら汁

「えっ、汁物ももう提供するの!?まだ食べ始めたばかりよ!?」と一瞬思いつつ提供されたのがこちらの「くじら汁」。道南の漁村で古くから食べられている郷土料理で、くじらの脂身が使われています。古くは「クジラがくるとニシンが来る」とされ、クジラはニシン漁の神とされていたことから、お正月に食べられる縁起物だったそうです。

具沢山でとっても美味しかったです。

お次は瓶で。


さて、そろそろ焼物・鍋物も準備が出来てきたようなので、頂きましょう。

焼物 ホッケのちゃんちゃん焼

焼物はホッケのちゃんちゃん焼。礼文島でも頂いたメニューですが、こちらでもしっかりと頂きました。ほぐれた身が本当にお酒と合います。

そういえば、礼文島の後、知床でも食べましたね。

鍋物 寄せ鍋(たこ足のつみれ入り)

お鍋はたこ足のつみれが入った寄せ鍋。あっさりとした出汁が効いた心温まる鍋でした。瓶ビールはもう一瓶お願いして、計2瓶を飲みつつ、ゆっくりとした時間を過ごしました。

たこ足の入ったつみれのほか、お豆腐・きのこなどが入っています。

正直、期待以上のメニューで大満足でしたが、宴も終わりが近づいてきました。ご飯ものをお願いします、と声を掛けます。

飯物 秋の炊き込みご飯

白菜などのお漬物があったので、御飯はきっと白米だろうと思っていたら、提供されたのは炊き込みご飯。白米はもちろん美味しいですが、食後に出されるお食事としては炊き込みご飯のほうが断然嬉しいですね。

香り良し、味よし、の絶品でした。

香物 漬物の盛合せ

一応、写真だけ載せておきます。

止椀 にしんそば

ご飯と一緒に「にしんそば」も提供されました。先ほどくじら汁を食べたので、また汁物が出てくるのかどうかは気になっていましたが、お蕎麦でした。にしんそばもこの地域ゆかりの料理ですが、最後の〆のお食事としてはとてもよかったです。

ここまで食べて、完全なる満腹となりました。

甘味 わらび餅

最後の甘いデザートは「わらび餅」でした。こちらもおいしく、最後まで「和」に拘ったメニューで大変満足のいく食事を楽しむことが出来ました。


味が美味しかっただけではなく、郷土料理をふんだんに取り入れたメニュー構成で、文句のない夕食が楽しめました。食後はしばし休憩の後、お風呂の時間が終わる少し前に入浴して温まったうえで眠りにつきました。次回は、朝食のご紹介です。

(続く)


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