みたび大沼#6

2020/10/25

ようやく三回目の訪問にして何とか観光ができた「大沼公園」。本当はもっとあれやこれやとしてみたいこともあるのですが、天気もイマイチなので、列車でこよいの宿へと移動することにしましょう。

大沼公園の駅で「GoToはこだてパスポート(2,000円)」というおトクなきっぷを購入し、列車の到着を待ちます。最初は雨宿りのつもりで早めに駅に着いたのですが、一雨降った後、再び晴れてきました。秋の天気は本当に変わりやすいものです。

気が付けばこんなにいい天気になっていました。
発車案内。ホームは一つしかないので、函館方面も札幌方面も同じホームの発着です。

JR函館線 普通列車(大沼公園→函館)

さて、列車は約4分遅れで到着。やってきたのは、普通の車両ではなく外観がラッピングされた車両。調べてみると「北海道の恵み」シリーズとして改装された車両とのこと。車内も普通の車両をちょっとだけ今風にしている感じが伝わってきました。

何はともあれ、座席を確保。2両編成でしたが、各ボックス乗客の方がいて、相席をされているところもあったので、それなりの乗車率で大沼公園駅を出発。時刻表で調べている限りでは、新函館北斗駅で「はこだてライナー」に乗り換えるとより早く函館駅に到着するそうですが、気が付いたらウトウトしていて、乗り換えずに函館駅へ到着。ぐっすり寝ていたようです。

撮影のセンスに欠けていますが、ラッピングされた「道南 海の恵み」車両。
車内の様子(函館駅到着後)

道南いさりび鉄道 普通列車(函館→木古内)

函館駅に到着。乗り換える「道南いさりび鉄道」の列車は既に停車していましたが、まだお昼を食べていないので、車内で食べるべく駅弁コーナーを訪問。悩んだ結果、「いかわっぱめし」を購入。

ホームに入ると、一両編成の車両が止まっていました。こちらの列車は(恐らく)国鉄時代の塗装に(あえて)している車両を使用しているようです。特になつかしさとかそういうのはありませんが、落ち着く塗装だなあと思います。車内は特に手を加えられていない感じで先ほどの車両との比較のため、下車時に写真を撮ってみました。

1両編成での運転。
車内の様子

発車の頃になると各ボックスとも埋まり、ロングシートの部分も結構お客さんが増えてきたので、お弁当はひとまず食べないことにしました。次の五稜郭駅や七重浜駅でも乗客が増えましたが、徐々に閑散としてきたので、お弁当を頂きます。なお、上磯駅を過ぎると、だいぶ車内は閑散としてきて、空いているボックスもちらほらありました。

駅弁の外観
美味しそうだったのでついつい買ってしまいました。

実際食べてみると結構美味しく、最近の駅弁は侮れないなあと改めて感じました。駅弁を頬張りつつ車窓を見ると、海側の車窓には虹も見えたので、とても良い列車旅になりました。1時間ちょっとで終点の木古内駅に到着したので、列車を下ります。

木古内駅は北海道新幹線との乗り継ぎ駅ですが在来線側には駅員さんはいないようで、車内で切符を提示して下車します。下車した後、バスターミナルのある海側へと向かいます。バスが来るまでは隣にある道の駅でゆっくりと過ごしました。

木古内駅
駅に隣接する道の駅。

函館バス 松前線(木古内駅→松城)

木古内駅からは函館バスの松前出張所行きに乗車します。なお、この区間は国鉄時代には松前線という鉄道路線が走っていた区間です。国鉄再建・分割民営化の際に廃止されたため、現在は代替の路線バスが運行されています。

木古内駅前を定刻に出発したバスには、私のほか、乗客は1名。非常に寂しい状態で発車しました。出発する段階では車内も寒かったのですが、徐々に暖房であったまってきて、快適な室温になってきたせいか、うとうとしながらバスに揺られます。

こちらのバスに乗車します。

木古内の隣町である知内の中心部でもう一人の乗客が降り、ここからは乗客が自分1名という状態になりました。何とも寂しい。しかし、車窓には色づいた道南の山々も見え、乗っている部分にはその寂しさも忘れてしまうほどです。

福島町を過ぎると、バスは津軽海峡沿いを走ります。津軽海峡はすでに冬の装いをし始め、しばしば高波を見ることになりました。こういう景色だとまた寂しさが増幅してくるものです。

紅葉の山々と新幹線の高架橋
津軽海峡は冬支度をしつつありました。

木古内を発って、約1時間半で下車する「松城バス停」に到着しました。降りた瞬間に、冷たい海の風が吹き付けてきました。早く温まりたいところなので、宿泊する旅館へと急いで向かうことにしましょう。

到着した松城バス停
バスは終点に向け走り去っていきました。

それでは次回は今回宿泊するお宿のご紹介です。

(続く)


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