離島で夢を想う#5

利尻島探索記(夕陽を眺めに)

Date: 2021/7/9

夕暮れどきの街へ

道北の夏は長い

日本列島は東西に長いですが、南北にも長い、ということで、夏の時期は昼の長さが北と南とでは結構変わってきます。下の表に日の出・日の入の時間をまとめてみましたが、道北・宗谷地方は本当に昼が長いのです。よく「与那国島の夕陽」の頃合いに、「稚内では真っ暗」なんてことも言ったりしますが、実は夏至の時期には大して変わらないのです。

地点名日の出日の入日照時間
宗谷岬
(北方領土を除く最北端)
3:4319:2415:41
与那国島西崎
(最西端)
6:0019:3913:39
南鳥島
(最東端)
3:5617:3513:38
沖ノ鳥島
(最南端)
5:1618:3813:22
夏至の日照時間

ということで、向かうは「夕日が丘展望台」です。礼文島に沈む綺麗な夕陽を眺めることが出来る自然の展望台で、宿泊している宿からも歩いて15分ほどということだったので歩いて向かうことにしました。

夕暮れ時の利尻
夕暮れどきの青春さんぽ

離島の夕暮れ時は交通量も少なくなってどことなく静か。大きな声を発しなくとも、自分たちの声が通る。そんな離島の道をのんびりと歩く。

そうこうしていると「夕日ヶ丘展望台」に到着。車で来てらっしゃる方も多いようです。我々はもうお酒を飲んでいるので、その術はありませんが。

ここから登ります。

絶景の夕陽

礼文に沈む夕陽

登り始めて虫よけをし忘れていたことに気が付きましたが、そんなことを言っても仕方はありません。てくてくと登ります。タイムアップが近づいていたので、最後まで行かずに途中で止まって、夕陽を眺めることにしました。

お昼過ぎには視界が悪くくっきりとは見えなかった礼文島が今はくっきりとしっかり見ることが出来ました。着いた頃は、ちょうど太陽が礼文島にまさに隠れようとしているその瞬間でした。

夕日ヶ丘展望台からの眺め。

少しだけ日が落ちていくのを見守ることにしました。夜の深まりは、どこか哀愁を誘う、というか、言葉で言い表しづらい気持ちになるような気がします。

広角レンズで撮影した夕暮れ間際の利礼
ハンモックに揺られて

日が完全に落ちる前に「夕日ヶ丘展望台」を後にして宿へと戻ります。かすかに太陽の光が残る中、部屋の灯りがともるペンションはとてもいい雰囲気でした。

ペンションレラモシリ

こちらのペンション。ハンモックがあったので、部屋へ戻る前に、ハンモックに揺られてみることにしました。

ハンモック

ハンモックから利尻山を眺めると雲がだいぶ取れているよう。夕食を頂いた際は手前のサッカー場で少年たちが元気にサッカーをしていたのですが、もう帰ったよう。

利尻山

静寂という言葉は「静か」で「寂しい」と書きますが、少年たちの掛け声がなくなったグラウンドにはまさに静寂が広がっているようでした。

次回予告:2日めの朝


旅行記「離島で夢を想う」