極東紀行#12

ANA4884便搭乗記(根室中標津→札幌千歳)

Date: 2021/9/20

空からの眺め


北海道に来て2年が経過。様々な場所に訪れてきたが、同じ場所でも季節によって見え方は違うし、陸から見るのと、海から見るのと、空から見るのと、ではそれぞれ違った景色に見える。

今回は中標津から千歳へのフライトだが、昨年訪れた道東の湖沼を空から眺めることが出来た。地上からの眺めとはまた違った景色を見ながら、過去を思い起こすのだった。

前回記事の振り返り
宿泊地・根室を出て、別海を経て、中標津へ。地球が丸く見える場所・開陽台、ジェラート店に立ち寄り、中標津空港へと向かいました。
中標津空港
中標津空港

ニッポンレンタカーの中標津空港営業所でレンタカーを返却した後は送迎車で空港まで送っていただきました。空港に到着したのは本日搭乗する飛行機が出発するより1時間30分ほど前ということでだいぶ早めに到着しました。

まずはチェックインを済ませます。帰りの便は13時30分発のANA4884便新千歳空港行きです。新千歳~中標津間の飛行機は3往復設定されているうち、昼の便です。新型感染症の影響により、昼便は運休期間も多く設定されているものの、連休最終日ということもあり、事業計画通りの運航が行われています。

なお、新千歳空港便以外では東京・羽田空港便が毎日1往復設定されています。

出発案内
空港内の見学

ターミナルビルは3階で、1階がチェックインカウンター・到着フロア、2階に出発フロア・店舗、3階に展望デッキがあります。ラウンジはありませんが、有料待合室が2階にあるようです。

制限エリア外の無料待合スペースはごくわずかで、テーブルが一つとカウンターが一つといった感じ。基本的には航空便ごとの時間に合わせて空港へやってくることを想定しているのでしょう。

今回、私は早めに来たため、1軒のみあるレストランで昼食をとることにしました。

ランチタイム

レストランの名は「PEA BERRY」というお店。そう広くはありませんが十分なのでしょう。なお、入口にクレジットカードの取り扱いができない旨の記載がありました。

PEABERRY

お好きな席にということだったので奥にあるカウンター席に腰掛けます。ご当地メニューの海鮮系も置いてはあるようでしたがお店の雰囲気からして違うだろうと思い、「ハートランドビール」と「シーフードピザ」を注文しました。

ハートランドビール

間もなくして「シーフードピザ」がやってきました。ボリュームもそこそこあり、割としっかりとしたピザでした。美味しくつまみに頂きました。

シーフードピザ
展望デッキ

食後は3階の展望デッキへと向かい、千歳からやってくる飛行機を見ることにしました。展望デッキはそう広くはありませんが、来ている人数も10名弱と多くはなかったので、快適に見ることが出来そうです。

「フライトレーダー24」で今の位置を確認しようとしたのですがなぜか確認できず。ただ、ANAアプリで見る限りではただいま飛行中のようです。と何時くらいに到着するのだろうなどと思っていると、西側から既にやってきていました。着陸シーンは撮れなかったものの、青空の北海道を飛ぶ旅客機を見ることが出来て大満足です。

そして、滑走路の端で折り返して駐機場にやってきました。往路の時はボーディングブリッジに接続していたので、今回もまた接続するのだろうと思っていると、どうやら今回は徒歩での乗降のようで、ボーディングブリッジとは接続しないようです。天候の関係なのかどうなのかは分かりませんが、秋晴れの空港であれば、接続しない方が快適なものです。

中標津空港に着陸したQ84
制限エリア内

搭乗する飛行機も到着したところで制限エリア内に入ることにしましょう。制限エリア内には売店などはなく、待合スペースとトイレがあるのみです。なお、この記事を書いている時に知ったのですが、有料待合室は制限エリア内にあるようです。(写真のオレンジ色の扉の先のようです。)

搭乗口は1つしかないものの、出発フロア(待合スペース)はそこそこ広く、道内の離島空港(奥尻・利尻)と比べると、ある程度の人数を収容できそうでした。

それでは搭乗開始までこちらで待ちましょう。

出発案内
搭乗開始

13時15分頃からの搭乗開始予定ということでアナウンスがありましたが、中標津への到着便も早着であったこともあってか、準備が早く整ったようで、10分過ぎから搭乗開始となりました。事前改札サービスの利用者もおらず、今回もまた最後列19D席を予約しており「Group1」での搭乗ということだったので、往路と同じく1番目に搭乗します。

階段を下り、地上に下りての搭乗です。やはり秋空の下での徒歩搭乗は気持ちが良いものです。

徒歩での搭乗

搭乗手続きもスムーズに進んだようで定刻よりも早くドアクローズとなりました。機内の搭乗率は9割程度でほとんどの座席が埋まっていましたが、自席の隣は空席でした。

往路とは異なり、秋晴れでのフライトということなので、恐らく北の大地の美しい景色を眺めることが出来るでしょう。楽しみなフライトであります。

北の大地を眺めながらのフライト

まず最初の見どころは「根釧台地の格子状防風林」です。国内線で言えば中標津空港からの離発着便でしか見ることのできないこの地域を代表する景色です。

根釧台地の格子状防風林

北海道遺産にも指定されている格子状防風林は中標津町、別海町、標津町、標茶町の4町にまたがり、幅180メートル・総延長648kmの防風林となっています。防風効果だけではなく野生動物のすみかや移動の通路としての機能も果たしているほか、開拓時代の区画を示す歴史的意義も持っています。

根釧台地の格子状防風林
道東の湖めぐり

防風林を眺めていると、次第に「摩周湖」が見えてきました。「霧の摩周湖」などと言われますが、この日は晴れ渡っているようでした。

摩周湖

続いては「屈斜路湖」が見えてきました。つい少し前に美幌峠から屈斜路湖を眺めましたが、今回は上空から眺めます。

屈斜路湖

そして、更に進むと「阿寒湖」「パンケトー」が見えてきました。

阿寒湖とパンケトー

阿寒湖付近で機内サービスのドリンクを頂きました。確かアイスコーヒーを頂いたような記憶があります。

この先は十勝平野・日高山脈を越えて、日高・苫小牧側から新千歳空港にアプローチして、無事に新千歳空港に着陸しました。


次回予告


シルバーウィーク後半グルメ旅


旅行記「極東紀行」