極東紀行#3

「野付湯元うたせ屋」宿泊記(施設編)

Date: 2021/9/18

港町


この日に宿泊するのは別海町にある尾岱沼温泉のうたせ屋さん。こちらの宿は野付湾(尾岱沼)に面する漁港を中心とする港町「尾岱沼」地区にあります。

尾岱沼地区で有名なのは「北海しまえび漁」で、夏と秋の限られた季節ではありますが、うたせ船を使った「打瀬網漁」が行われており、この地の季節の風物詩となっているそう。今回の旅では見ることが出来ませんでしたが、港町の風物詩に思いをはせて、一夜を過ごそうと思います。

前回記事の振り返り
早朝のANA便で根室中標津空港に到着。あいにくの天気のため、初日は観光をせずに、ランチのみを楽しむプランに変更。厚岸でカキフライと焼き牡蠣を堪能しました。
雨の中

チェックインの開始時間は15時であるため、それより早く勝手に行くのは迷惑だろうと心得てはいるものの、やはり雨ということもあり、行く場所もなく、早く部屋でゆっくりしたいところ。伺ってみると、お風呂の準備はまだできていませんが、お部屋だけであれば案内しますとのことだったので、少し早めにチェックインをさせてもらいました。本当にありがたい限りです。

宿の外観(翌朝撮影)

野付湯元うたせ屋

住所

〒086-1643 北海道野付郡別海町尾岱沼港町132

公式サイト

https://utaseya.jp/

落ち着く空間
1階(翌朝撮影)

玄関で靴を抜いで、まずはチェックイン。横にあるスペースもご覧のように、とても落ち着くような空間に仕上がっています。もっともこういうスペースでゆっくりしたことが、自分にとってはあまりない経験ではあるのですが。

その後は女将に案内されつつ、2階の自室へと向かいます。今回予約したのは「洋室シングルルーム」ですが、ほかに「和室」・「洋室ツインルーム」・「和洋室」・「特別洋室」などの部屋タイプがあるようで、地方の旅館としてはニーズに合わせた宿泊が出来るようになっています。

一方で、それぞれの客室タイプごとの部屋数は少ないようなので、早めの予約が大切です。また、キャンセルポリシーも比較的厳しく、割と早い時期からキャンセル料金がかかるため、その点にも注意して予約をすることをお勧めします。

それでは案内された「シングルルーム」に入ります。

洋室シングルルーム

お部屋は暖色系のライトでまとめられた空間で、作業をするには少ししずらいかもしれませんが、温泉に入ってゆっくりする分には最高な環境となっています。

洗面台

ビジネスホテルなどでよくある「入ってすぐユニットバス・トイレ」などとは異なり、扉を開けてすぐのところがこう広いお部屋となっているため、13平米ではありながらもだいぶ空間に余裕を感じます。(トイレ・洗面台は写真右側の扉の先にありました)

お風呂の準備が出来るまでは部屋でゆっくりと過ごすことにします。Wifiはなくインターネット環境は有線LANケーブルのみとなっています。2021年トいうことで言えば不便であると言えますが、あえてインターネットは開かずに、アナログな空間で生きてみたり、港町の長閑な雰囲気を楽しんでみたり、というのもこの宿の正しい使い方であるかもしれません。

客室タイプについて

本館

和室3室、和洋室2室、3人用洋室2室(シャワー付き)、ツインルーム4室(うちシャワー付き2室)、シングルルーム1室

別館

和室5室、和洋室1室

お風呂の用意

しばらくすると客室の電話が鳴りました。「何事だろう!?」と思い電話を取ってみると、「お風呂の準備が出来ました」とのこと。こういった声かけのサービスは大変ありがたいです。

ということで浴衣を羽織って1階にある大浴場へと向かいます。

大浴場の入口

大浴場は2つあって男性用と女性用で分かれています。交替制などではないため、いつも奥側が「女性」、手前側が「男性」と別れているとのこと。中に入ると脱衣所があり、その奥に大浴場、となっています。

大浴場は自家源泉で源泉かけ流し(源泉が53℃と高いため加水あり)となっています。

大浴場(別のタイミングで撮影)

シャワーをして、身体を洗った後、湯舟につかります。元来、熱めのお湯が好きで、しかも雨に降られた後ということもあり、このお湯は本当に自分好み。集落の中にあるため露天風呂がないというのは悔やまれますが、本当に最高のお湯です。なお、コロナ対策という理由で、この日は21時半だかまでしか入れなかったので、できれば深夜に入りたかったというのは残念だったところです。

それでは、温泉の後は食事の時間まで部屋でのんびり、ゆっくりと過ごします。

次回予告
尾岱沼で頂く夕食。これだけ漁港が近いのだから。やはり美味しい海鮮が頂けるでしょうか!?

旅行記「極東紀行」