極東紀行#2

雨の根釧台地ドライブ

Date: 2021/9/18

雨。


旅に出るときはやはり晴れているに越したことはないと思う。雨の日には雨の日の良さがあるとは言うけれど、特に初めての場所では「晴れの日の良さ」も知っていないのに「雨の日の良さ」なんてなかなか知ろうにも知ることが出来ないのではないか。

そう思うものの、やはり旅を楽しむにあたっては「雨の日の良さ」を自分なりに見つけるというのはとても大事なことのように思える。それを見つけられるかどうかで、旅の楽しさがより深くより広くなる気がする。

前回記事の振り返り
新千歳空港から中標津空港まで1時間弱の短いフライト。視界不良による条件付き運航で着陸できるか否か不安な旅ではありましたが、無事に中標津空港に着陸しました。
グレードアップ

中標津空港に到着した後、ニッポンレンタカーのカウンターで名前を告げる。現在はコロナ対策ということで、1送迎車あたりで2組ずつ順番にやっているとのこと。私は3番目に名前を告げたので2台目ということになった。「お時間をおかけして申し訳ありません」と言われたが急いでないので、全く問題ない。

空港内は千歳便が到着したときをピークとして徐々に静かになっていく。静かな中の雨ということもあり、外の雨音がとても強く感じられた。今日はどういう旅をしようか、そう悩みながら、送迎車を待つ。

その結論を出し終える前に送迎車がやってきたので、これに乗ってレンタカー営業所へと向かう。レンタカー営業所までは空港から2・3分しかかからないのであっという間である。営業所に着くと、社員の方が傘をさしてくれての案内。強雨なのでダッシュという場面でこの対応はとてもありがたかった。

さてさてチェックインと言いたいところではあるが、どうもシステムトラブルが起きているらしく、手続きはするけれど精算は返却時とのこと。見たことのないタイプ(恐らく異常時対応用)の契約書にサインをする。

今回は「車種おまかせ」の安いプランをANA経由で予約したのだが、この日はアップグレードしていただき、スバルのインプレッサが配車された。思えば昨年10月に釧路空港のニッポンレンタカーでも同様のアップグレードサービスを受けたのだが、こんなにアップグレードしていただいて良いのだろうか。これからは積極的に使うようにしようと思う。

朝ごはん

さて、レンタカーの外装チェックをして出発する。外装チェックはした。確かにしたのだけど、あまりの雨なので、傷があるかどうかは確認が出来ないレベルだった。

本来はプランを立てていたけれど、この雨で楽しめるようなプランではないので予定を変更することにして、まずは朝ごはんをどこかで軽く食べることにする。Googleで検索すると、朝にやっているのはチェーン店ばかりなので、中標津を代表するスーパー「東武」のフードコートに行くことにしました。

この「東武サウスヒルズ」は中標津町の株式会社東武が運営している地域随一のスーパーマーケットで、フードコートにはマクドナルド(根室管内唯一)やケンタッキー・フライド・チキン(根室管内唯一)などのチェーン店が出店している。

何にするか迷ったものの、ちょうどこの時期は「月見バーガー」の販売時期なので、朝は「月見バーガー」を食べることにしました。なお、こちらのマックは朝マックの取り扱いがないため、営業時間内はすべて昼メニューとなっています。

チーズ月見と月見マックシェイク

マクドナルドの毎年恒例な期間限定メニューと言えば、春の「てりたま」・秋の「月見」であって、私自身の2大好きな季節限定メニューなので、この秋に何度目かの月見です。今年は「月見バーガー」・「チーズ月見」に加えて、「濃厚とろ~り月見」も販売されていますが、私的には濃厚すぎる「濃厚とろ~り月見」と比べても、程よいチーズ感が楽しめる定番「チーズ月見」に軍配が上がるような気がします。

釧路中標津道路

食事を終えた後は、運転には全く支障のない程度けれど本降りな雨の中、中標津から目的地である「厚岸」に向けて出発します。雨の日はグルメを楽しむに限ります。

今回のルートは、国道272号線「釧路中標津道路」を通り、途中から道道14号線で厚岸へ向かうというルートです。このうち、国道272号線の一部区間は地域高規格道路の「釧路中標津道路」として整備され、北海道の地方部では珍しく道路が立体交差となるなど、快適なドライブが楽しめます。

道道14号線に入り、厚岸が近づいてくると雨脚が強まってきました。どうも後で確認すると太平洋側の方が天気が悪い傾向であるようで、フロントガラスに雨が叩きつける中、目的地である厚岸の道の駅に到着しました。

道の駅厚岸グルメパーク

あまりにも強い雨で、到着した写真も撮れそうにないため、駐車場からダッシュで道の駅に入ります。余談ですが、道の駅に入ると、ANAラウンジと同じ香りが漂っていました。

この道の駅にはいくつものレストランが入居していましたが、今回は普通の定食などが食べたかったので、2階にある「エスカル」というレストランに入りました。他にも炭火焼が楽しめるお店や、牡蠣の専門店などもあります。なお、11時過ぎに到着しギリギリで待ち時間なしで入ることが出来ましたが、間もなく満席となっていました。

メニューを眺めていると、厚岸名物である「牡蠣」を使ったメニューのほか、隣町である浜中町の「ほえいとん」というブランド豚を使ったメニューなど品数が豊富なようで、なかなか決めきれません。

厚岸の牡蠣

悩んだ末に注文したのは「カキフライ定食(4個入り)」です。カキフライ定食は4個入りと6個入りの2種類がありましたが、朝マックをした後、少し運転しただけで、あまりお腹も減っていなかったので、4個入りにしました。

しばらくすると注文したカキフライ定食がやってきました。大きなカキフライが4個乗った美味しそうな定食です。みそ汁はあさりのみそ汁で、他に茶そばのような小鉢もついてきました。

カキフライ定食(4個入り)

それではアツアツのカキフライを頂きます。サクサクの衣に包まれた大きな牡蠣を口に運ぶと、中もぷりぷりでとても美味しい。さすがは名産・厚岸の牡蠣です。お腹いっぱいを心配して4個にしましたが、この美味しさならやはり6個入りを頼むべきだったかなとプチ後悔をしました。

さて、もう一品、実は注文しておりまして、そちらもやってきました。それはというと「焼き牡蠣」です。このお店では、「焼き牡蠣」のほかに、「生牡蠣」も一個単位で注文できるため、もちろん注文しました。

本当は「生牡蠣」にしようかと思っていたのですが、急な大雨もあり、寒さを感じていたので、念のため「焼き牡蠣」にしました。

焼き牡蠣

大きな牡蠣は牡蠣の旨味・甘みたっぷりで、少しのエキスも逃さぬように、一口でパクっと頂いてしまいました。今回は運転をしているので飲めませんでしたが、気分的にはお酒が飲みたくなりました。

美味しくいただいた後はレジでお会計をして車に戻ります。戻る頃には雨が更に強くなっていたので、少し待ってみようかと、車内で待機をしてから出発することにしました。

道の駅 厚岸グルメパーク 厚岸味覚ターミナル コンキリエ

住所

〒088-1119 北海道厚岸郡厚岸町住の江2丁目2

営業時間

9:00~20:00(4月~9月)、10:00~19:00(10~12月)、10:00~18:00(1月~3月)

※7・8月を除いて月曜日定休

公式サイト

https://www.conchiglie.net/

宿へ雨の中のドライブ

一向に雨は弱くならないどころか、予報を見るとむしろ強くなりそうだったので、出発することにしました。雨も少し不安なので、厚岸から宿のある尾岱沼までは国道を伝っていくことにしました。

途中の厚床までは国道44号線を走ります。この区間は見通しも良く走りやすいはずですが、一時的に猛烈な雨が降り、視界も悪かったため、途中のコンビニで休憩を挟みつつ移動します。雨も少し弱くなってきたところで改めて出発して、根室市厚床へと向かいます。厚床からは北上するルートを辿り、国道243・244号線を走ります。奥行から国道244号線へと入ると交通量もだいぶ少なくなりましたが、雨もだいぶ弱くなってきたので、宿へ向かって走り続けます。

「道の駅おだいとう」を通り過ぎて、尾岱沼のセイコーマートに2時半頃に到着。こちらでいくつか買い出しをして、本日の宿へと向かいました。

次回予告
尾岱沼の宿「うたせ屋」の部屋&温泉などをご紹介!

旅行記「極東紀行」