「野付湯元うたせ屋」宿泊記(夕食編)
Date: 2021/9/18
尾岱沼名物
前の施設編の記事でも書きましたが、尾岱沼の名物と言えば「北海しまえび」です。ただ、漁期が限られていて、夏は6月中旬~7月中旬、秋は10月中旬~11月上旬と短い期間でしか、正確な意味での尾岱沼産のものはいただけません。
しかし、より長い期間楽しめる尾岱沼産グルメもあります。それが「別海ジャンボホタテ」ともいわれる大きなホタテです。かつて一番大きかった頃と比べると小さくなったようではありますが、それでもとても大きなホタテを尾岱沼では楽しむことが出来ます。ホタテ好きな人にはぜひ訪れて欲しい場所。それが尾岱沼・野付です。
- 前回記事の振り返り
- 空港に到着した後は、雨の影響もあり厚岸でランチを食べて、そのままお宿へ直行しました。到着した後は熱いお湯が楽しめる尾岱沼温泉に入り、身も心もぽかぽかになりました。
食事の時間
チェックインをするときに食事の時間は「18時」と指定されたので、基本的には時間が指定されていることが多いお宿かもしれません。
18時からのお食事ということで、時間に合わせて、食事会場へと向かいます。食事会場は1階のフロント近くにあります。会場内は部屋ごとに場所が元々決まっているようで、指定された場所に案内されます。
座席は掘りごたつタイプで快適に過ごせそうです。なお、個室形態ではありますが、スタッフの方がサービスしやすいようにか、基本的には扉は開けっ放しで行われるようでした。
夕食
それでは、夕食のご紹介をしましょう。まずは配膳された様子を見てみましょう。
飲み物は「生ビール」を注文。今日はあまり疲れていないというか、ほとんど食べてばっかりの1日でしたが、今日も一日お疲れ様でしたということで一人で乾杯です。
それではお料理を紹介しましょう。
まずは「お刺身」から。エビに、サーモン、カレイだったでしょうか。
続いては茹でた北海しまえび。尾岱沼と言えば「しまえび」ですし、この根室・別海付近では「しまえび」漁が盛んなので、地元の名産品であります。これはもちろん美味しかったです。
野付・尾岱沼と言えば、「しまえび」と並んで有名なのが「帆立」です・今回はホタテ焼にして頂けるとのこと。どう考えても美味しそうなほたてが載っています。早く食べたいですね。
また、ほやもメニューの中に入っていました。臭みはなく、ほやが苦手な人でも食べやすかったかなと思います。ほやと言うと、どうしても三陸沿岸のイメージがありますが、調べてみると根室近辺ではほやの漁獲があるようです。
隣の部屋で食事をされていたグループの方が「これ。ほやかー。」と怪訝そうに食べ始めて、「これならイケる!」と言っていたのがとても印象的でした。
続いて、こちらはカレイの煮つけだったでしょうか。骨まで美味しくいただきました。
小鉢にはうずら、長芋、そして茶色のは何だったか。混ぜて頂きましたが、あまりよく分からず、結局、醤油をつけていただきました。
続いて、「天ぷら」。具材は割りと定番ものではありましたが、サクサクとしていて美味しかったです。
焼物は「カレイと野菜の炒めもの」といったところでしょうか。程よく焼けたら裏返して、最後は身をほぐして、野菜と一緒に食べるように、と言われました。
言われた通りに頂きましたがこれはビールに合う。想像できる味ではありますが、こういうのを求めているんだよなと思えるようなどこか懐かしい料理です。
ここまでが最初の配膳の料理となります。ご当地のシマエビや帆立、カレイを中心とした料理構成となっているので、観光客からみても嬉しい食事内容と言えるのかなと思います。
一品ずつ提供されるスタイルでなく、こういったまとまって配膳されるスタイルの場合は、何から食べるかが人によってさまざまだとは思いますが、皆様はいかがでしょうか。
自分は、温かいうちに食べておきたい「天ぷら」から食べ始めて、それ以外のものにも順次、手を付けていくスタイルです。そして、あっという間に1杯目の生ビールを飲み干してしまったので、瓶ビールをオーダー。「サッポロ黒ラベル」です。
食べ進めていると追加の料理がやってきました。「あさりのエスカルゴ風」。アツアツの状態で提供されました。のんびり写真を撮っていたりすると、熱い今が一番食べごろだから早く食べな!と言われて急いで口に運びます。言われるがままに食べるが正解。思った以上のおいしさでした。
途中で帆立貝が載った鉄板に火をともします。以前から何度も書いているように、世界で最も好きな食材の一つともいえるのが「帆立」なので、こちらは楽しみです。近年はサイズがやや小さくなっているとは言われるものの、ここ野付のホタテは「ジャンボホタテ」としても有名なビッグサイズ。この日の帆立も身が大きいので期待が膨らんでいます。
頃合いはビールよりも日本酒ということで、瓶ビールの後釜は根室の地酒「北の勝」を頂くことにしました。「北の勝」は北海道内では至るところで飲める割と定番な日本酒ですが、せっかくの根室管内での食事ということで、こちらにしました。
地物を食べるときは地酒に限る、というわけではありませんが、ついつい地酒を頼みがちです。余談ですが、北海道に引っ越してきてからは、ビールで「サッポロクラシック」以外を選ぶことも多くなりましたが、それまでは北海道では欠かさず「クラシック」を頼んでしまうというくらいには、そういう志向があります。
そしてほたてがいい感じに出来上がってきました。スタッフの方に身を切っていただけました。貝柱はもちろんのこと、ヒモもそしてこの溢れだした汁もまた、美味しいんだろうなあ。食欲がそそる匂いも相まって、気持ちが高ぶります。
まあ、言うまでもなく美味。この後も、最初の料理だったりをゆっくりといただきました。また、料理の最中に女将が「トドワラ・野付半島へ向かう観光船」の宣伝をやたらとしてきます。通常3,200円が半額で利用できるとのこと。こういう営業にはあまり乗らないタイプなのですが、乗って見ようと思っていたので「晴れていれば」と応諾すると、それに合わせて朝ごはんを準備していただけるとのこと。なお、翌朝になって知ったのですが、宿では割引券をくれるというだけで、観光船チケットなどは観光船乗り場で購入するスタイルなので、営業というよりも「この地に来た旅人にぜひ乗ってもらいたい」という思いなのかもしれません。
さて、料理も終盤。最後にご飯が運ばれてきます。
ご飯はきっと白米かなと思っていたのですが何と炊き込みご飯。料理の後の白米も嫌いではないですが、やはり炊き込みご飯だったりで工夫があると嬉しいですよね。もちろん、美味しくいただいて完食でございます。
おっとデザートを忘れていました。杏仁豆腐でした。
食後は部屋で一休みをした後、大浴場へと向かいます。大浴場の入れる時間が短いというのはこの宿で唯一と言ってもいい残念な点です。ややとろみのある熱いお湯を楽しんだ後は部屋で二次会をします。
缶ビールの自販機が故障中とのことで、瓶ビールを1本購入して、部屋でゆっくりと飲みます。ぽかぽかというのもあって、飲み終わったらすぐに眠気に襲われました。今日はこのまま眠ることにします。
- 次回予告
- 尾岱沼で食べる朝ごはん。
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