2018/8/19
出雲市に泊まって目指す場所と言えば一般的には「出雲大社」だと思いますが、今回は出雲大社ではなく、世界文化遺産にも登録されている「石見銀山」を目指します。出雲市駅からは快速列車に乗車して、大田市駅で下車。ここから石見銀山のある大森町まではバスを利用しました。
まずは大森の街ではなく「世界遺産センター」へと向かいました。ここから、大久保間歩のガイドツアーを利用して、ツアーでないと入れない大久保間歩を見学します。
石見銀山
本谷口番所跡
バスを降りて最初のスポットは「本谷口番所跡」です。
さて、石見銀山は世界遺産に指定されていますが、石見銀山とは何かから簡単に説明を入れておきましょう。石見銀山は日本最大の銀山で、16世紀後半から17世紀前半にかけて最盛期を迎えました。この頃、日本は世界の銀の生産量の3分の1を産出したと推定されており、そのうちのかなりの部分がこの石見銀山で産出されたものであったそうです。ですから、この番所はそうした石見銀山への立ち入りを厳しく制限するために設けられた施設になります。
石見銀山
金生坑
今回のツアーは「大久保間歩」の見学ツアーですが、間歩とは何を意味するかと言えば、今でいう坑道のことを意味します。本谷口番所跡を過ぎて次に訪れるスポットである「金生坑」は明治時代に大久保間歩と繋がり搬出坑道として利用された坑道ですが、明治時代以降の物は「坑道」とされるようです。
石見銀山
大久保間歩
ここから更に少し登るとお目当ての「大久保間歩」に到着します。なお、ここまでの道はちょっとした山道になっているので、歩きやすい格好がベターです。間歩に入る前に(確か)ヘルメットをお借りして入ります。
なお、大久保間歩の由来は石見銀山の初代奉行である大久保長安から来ているそうです。
大久保間歩の構内は思いのほか広いのが特徴で、鉱山の坑道と言うと狭いイメージが勝手にあった自分からすると驚きでした(もちろん、見学可能エリアは中心に位置して、脇や奥に狭い坑道がたくさんあるのですが)。なお、坑道の内部は真夏ですが寒いくらいに涼しく、ひんやりとしていました。
石見銀山
釜屋間歩
大久保間歩の見学を終えた後はもう少し登り、「釜屋間歩」というところを目指します。なお、釜屋間歩自体は現在、入坑禁止となっていますので、入口付近を探索することになります。
釜屋間歩は江戸幕府に雇われた山師安原伝兵衛が発見した間歩で、周辺には住居跡などが残されています。ツアーでは行きませんでしたが、これより更に上ったところに3000人規模の集落があったというから驚きです。
ここまでで大久保間歩の探索ツアーは終了。元のバス発着場に戻り、バスで世界遺産センターへと向かいます。そして、大森の街へ。午後は街歩きを楽しむ予定です。
街歩きを楽しむと言っておいてアレですが、レンタサイクルがあったので、レンタサイクルを借りて、奥のほうのエリアを見学します。
石見銀山
龍源寺間歩
到着したのは「龍源寺間歩」。なお、一方通行で入口と出口が違うので、連対策るを利用する場合は注意が必要です。
龍源寺間歩は石見銀山の坑道で唯一、常時見学ができる坑道で、大久保間歩に次ぐ長さを誇る坑道だそうです。それでは入場料を支払って、入っていきましょう。ヘルメットにつけた灯りが頼りの「大久保間歩」と異なり、こちらはしっかりとライトが設置されているので、観光しやすいようになっています。
坑内は大久保間歩同様にひんやりとした空気で、とても心地が良い場所でした。坑道自体について詳しい説明書きがあるほか、石見銀山の様子を描いた石見銀山絵巻の展示などもあり、石見銀山をしっかり学べる場所となっています。
間歩を出た後は大森の街へ戻ります。途中にもいくつもの間歩跡が残っており、石見銀山の規模の大きさを感じることができます。
石見銀山
五百羅漢
さて、町に戻ってきたところで「五百羅漢」を参拝します。命がけの仕事であった銀山採掘で亡くなった先祖の霊を供養するために、温泉津町の石工が25年の歳月をかけて彫像したもので、左右の洞窟に250体ずつが安置されています。
石見銀山
大森の街並み
最後に大森の街並みを散策します。この大森地区は銀山によって栄えた街並みが残っています。
石見銀山(大森地区)を散策した後はバスに乗って海のほうへと向かいます。
(続く)
参考情報
この記事に関する旅の情報
公式情報
(この項目のリンク先は当ウェブサイト外です)- 島根県の情報
- 石見銀山・大田市の情報
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