山陰、夏の記憶。#4

2018/8/16

鳥取市内をぐるっと回る

初日は倉吉・三朝といった県中部を観光しましたが、この日は鳥取市内をぐるっと歩いて回ることにします。鳥取と言えば、鳥取砂丘が有名ですが、今日はそこまで天気も良くない予定なので、砂丘にはいかず、純粋に街歩きを楽しむ予定です。

9時過ぎにホテルを出発。まずは飲食店街を抜けて、市街地の東側を目指して歩くことにします。飲食店街はそう大きくはありませんが美味しいだろうお店も結構あるようです。アーケードを抜けると、「鳥取民藝美術館」がありますが、10時からのオープンだったので、外観だけ撮影しました。吉田璋也という医者が国内外で収集した民芸品を持ち帰り、設立された美術館とのこと。一般民衆の実用品などが展示されているようです。

アーケード街
鳥取民藝美術館

美術館のあった場所から末広通りを東に向かって歩いていると随分と温泉が多いことに気が付きました。鳥取市の中心部は温泉が湧くようで、いくつものお宿があるようです。これだけ近いと、ビジネス利用でも温泉を楽しむことができそうで、いいですね。

更に歩くと「尾崎放哉誕生の地」というのがありました。尾崎放哉と聞いてもピンとは来ないのですが、種田山頭火らと並ぶ自由律俳句の著名な俳人の一人だそう。文学に疎いので、よくは分かりませんでしたが、写真だけ撮って、先へ進みます。

誕生の地
句碑

鳥取市 観音院庭園

山が近づいてきたところで針路を北に変えて、今度は北上します。すると間もなく現れたのが「観音院」という寺院。中国三十三観音霊場の一つで、元禄時代に作られた庭園が美しいことで有名なそうです。

入口
庭園の様子
お抹茶を頂きながらゆっくりと過ごしました。

ゆっくりと観音院で過ごした後は続いて「鳥取市歴史博物館やまびこ館」・「鳥取東照宮」を続けて訪問します。やまびこ館では鳥取の地理的な成り立ちなども含めて学ぶことができ有意義でした。また、鳥取東照宮は1650年に鳥取藩主が創建した神社とのことですが、とても静かで(暑さを除けば)とてもいいところでした。

やまびこ館
鳥取東照宮

その後も引き続き、山の手の道を歩いて進みます。所々に水路もある住宅街は歩いて散策するにはとても素敵な場所です。鳥取藩主の菩提寺「興禅寺」も近くにあったため、こちらも訪問してみました。

水路のある街並みっていうのはいいですね。
興禅寺

徐々に、官公庁街が近づいてきたので、大通りに向かいます。すると大きなお城風の門構えが見えてきました。こちらは「箕浦家武家門」という門で、鳥取藩士・箕浦家の表門だったようですが、現在では図書館の門として利用されているとのこと。いきなり現れるので結構びっくりしますが、現役なことがまた嬉しいですね。

唐突に現れる武家門

鳥取市 わらべ館

続いて向かったのは「わらべ館」という文化施設。旧県立図書館を復元したレトロな外観が特徴のこの施設は、昭和初期の小学校を再現した木造教室や2千点以上のおもちゃ展示が魅力の施設。

懐かしい童謡を聞いたり、おもちゃに触って遊んだり、と大人でもしっかりと楽しめる施設でした。とはいえ、大人の男1人で騒ぐわけにはいかないので、子供にしっかり譲りつつ楽しみました。

外観はすごくレトロ!
お菓子屋さんも

鳥取市 久松公園・仁風閣・鳥取県立博物館

続いて旧・鳥取城跡に向かいます。「久松公園」はその城跡周辺を整備した公園で、城のあった「久松山」から名前がとられています。その隣にある「仁風閣」は明治40年に当時の皇太子殿下の鳥取行啓に際し、休憩所として建てられた西洋建築とのこと。

お濠がしっかりと残っています。
それで仁風閣へ。

仁風閣の敷地内に入ってみます。白亜のレトロな洋館は凄い存在感を持っています。今日はあいにくの曇り空なのでアレですが、晴天の下であればこの洋館の白がより際立って見えることでしょう。

正面から見る「仁風閣」
裏側には綺麗な庭園があります。
庭園×仁風閣

仁風閣を見学した後は「鳥取県立博物館」に向かいます。こちらは、鳥取県の歴史・民族・地理・成り立ちと幅広い展示がされていて、凄い情報量でした。訪問する際には、十分な時間をもっていくことをお勧めします。

博物館の外観
麒麟獅子舞(鳥取の民俗芸能)

博物館の見学をした後は遅めのランチを食べに行きます。乗ったのは「ループ麒麟獅子」という観光周遊バスで、鳥取港海鮮市場などのあるエリアへ向かいます。「かにっこ館」という体験型水族館もありますが、まずは食事。

乗車したバス
かにっこ館

鳥取市 天然海水いけす海陽亭(白いか御膳)

今回入ったのは「天然海水いけす海陽亭」というお店。店内には天然海水のいけすが設置されているのが特徴で、仲買人が営む海鮮料理店とのこと。いろいろなメニューがあり悩みましたが、ランチメニューのうち「白いか御膳」を注文。白いかは6~11月が漁期で、一本釣りであがる剣先イカを指すとのこと。刺身の中ではいかが一番好きなので、このメニューにしましたが、本当に美味しかったです。

いかのお刺身のほかに、天ぷらや塩辛もついています。
お店の外観
隣には「かろいち」という市場があります。

食後は隣接の「海鮮市場かろいち」内を散策。市場のなかには新鮮な魚介類などがたくさん並んでいたので、旬の海鮮物をお土産で買うならお勧めです。とはいえ旅行の序盤なので何も買わず、その後、近くのジェラート屋さんでデザートを頂きました。

市場のなか
ジェラートもおいしかった。

港からはバスで鳥取駅に戻ります。その後、ホテルに入って仮眠をとりました。この頃は口内炎がまだ治りかけでお酒はやめていたので、夕食も何を食べるか迷った結果、昨日と同じく鳥取駅の駅弁屋さんで、探すことに。

今日はお好みかに寿しを購入。
ノーマルかに寿しに、握り寿司・巻ものが付いています。
食後に梨ジュースを頂きました。

参考情報 この記事に関する旅の情報

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