焼尻島探索記(前編)
Date: 2021/7/24
焼尻島に上陸
北海道離島として5番目の訪問となる焼尻島。北海道の有人離島は今日までに訪れた5島と厚岸町の小島ですが、厚岸小島は昆布漁の拠点で時期により無人となるため、この5島までが常住人口のある島です。
焼尻島はその5島のなかでは最も面積が少なく、最も人口の少ない島となっています。
天売島では原付を借りて回りましたが、既に暑さでクタクタということもあって、今回の焼尻島では「焼尻観光ハイヤー」というのを利用することにしました。定期観光バス的に相乗りで利用できる観光ハイヤーで、当日に予約しました。
相乗り
こちらの観光ハイヤーは相乗りになります。今回は4人組の夫婦2組と一緒になりました。同組の方がとても良い方でとても助かりました。暑い中、凍ったアクエリアスまで頂きました。本当にありがとうございました!
観光ハイヤーは決まったコースはなく、決まった所要時間もなく、当日の予約状況・利用状況に応じて変わるようですが、焼尻島内の観光スポットを一通り巡ることが出来るようにしてくれます。また、ドライバー兼ガイドさんはとてもユーモアにあふれていて、楽しい解説と共に旅をすることが出来ます。
まず初めに紹介されたのは「アザラシの上陸地」がある「神居岩」付近。この日はアザラシを見ることはできませんでしたが、時期や日によってはここでアザラシを見ることが出来るそう。
続いて、めん羊牧場を横目に進みます。めん羊は焼尻の稼ぎ頭らしいですが、島民が食べる機会はほとんどないそうです。
オンコとめん羊
焼尻を代表する場所
初めに下車観光をするために向かったのは「オンコの荘」という焼尻を代表する場所。
オンコ
北海道の方言で、イチイのこと。他の別名はアララギ。常緑針葉樹。
森に入る手前で車を下車して、歩いて散策します。ちなみに乗ってきたハイヤーとはこれ。頼もしいハイエースでございます。
下りてすぐからこの辺りはアブが多くついつい気になってしまうのですが、逃げたり払ったりするとやってくるよ!と言われ、それは分かっていても、つい逃げたくなっちゃう恥ずかしさ。ちなみに、アブからは逃げたくなるものの、焼尻島にはマムシや蛇もおらず、もちろんヒグマもおらず、なのでとても安心できる島です。
この森のなかにはいくつかの奇木があります。この「般若の木」もその一つ。幹の形が般若を連想させるからこの名が付いたとか、そうでないとか。
オンコの荘
さて、オンコの荘の中心的な場所に到着しました。ここのオンコはかなり低木となっていますが、それは風雪による影響だそう。そういうわけで、木が縦方向ではなく横方向に成長しています。
ここの最大の特徴は「オンコの木々の中に入れること」。樹齢200年超とされるオンコ5本で構成された「水松の荘」のなかに入ることが出来ます。
この中にどうやって入るんだ!?と思っていたのですが意外や意外、中はとても広かったです。そして、日陰になっていて涼しく、またアブもいなかったので、とても快適でした。
見学を終えて駐車場へと戻ってきました。駐車場からは日本海までよく見えます。こうしてみると、断崖絶壁が続く天売島とは全く違うことがよく分かります。
めん羊牧場
オンコの荘から少し上がったところでは「めん羊」たちが放牧されています。羊を生で見るのはいつぶりだろうか、という気さえしますが、かわいらしくのんびりとした光景です。
「めん羊」たちを見れる道路は焼尻島中央部を東西に横断する道路沿いにあります。道幅こそ狭いですが、直線道路になっていてとても気持ちがいい道路です。
この道路を伝って、次の目的地へと向かいます。
次回予告:焼尻観光の後編です!
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