羽幌沿海フェリー乗船記(羽幌港→天売港)
Date: 2021/7/24
羽幌港
確認不足
勢いよくお宿を出発。道北とは言え、さすがに真夏ということもあり、厳しい日差しが照り付けます。とは言え、羽幌港まではお宿から約1kmなので、海風を感じながらの移動はさほど苦ではありません。Googleマップに道案内をしていただきながら、羽幌港へと向かいます。
しばらく歩くとGoogleマップの目的地が近づいてきましたが、よく見るとフェリーターミナルは(写真の部分を挟んで)反対側ではありませんか。完全に確認不足でした。同じように誤ったとみられる乗用車も何台かいたので、くれぐれもご注意ください。
気を取り直して、フェリーターミナルへと向かいましょう、と歩き始めるとまたしても災難に遭います。スマートフォンに気を取られていたら、蜘蛛の糸に引っかかってしまいました。なんどきでも歩きスマホはやめましょう。心に誓います。
フェリーターミナルに到着
てくてく歩くこと数分。改めて、正しい「羽幌フェリーターミナル」に到着しました。今日、羽幌から天売まで乗るフェリーは事前予約が出来ない(※)ため、売り切れていたらどうしようという若干の不安を抱いてターミナル内に入ります。
羽幌沿海フェリーの予約
羽幌沿海フェリーで予約を受け付けているのは、高速船、車輌・バイク・自転車積載(フェリーのみ)となっているため、一般旅客のフェリー利用は事前予約が出来ないため、当日窓口で購入する必要があります。
(2021年8月現在)
到着した時には30分前に出発する高速船がまだ出発していなかったため、窓口では高速船のチケットを発売していました。フェリーの発売は高速船出発後(正確には出港30分前)からとなるようです。ターミナル内にはフェリーのチケットを求める人の列が出来ていましたが、とはいえ10数名なので、定員を考えれば間違いなく問題はなく、少しほっとしました。
高速船が出港し、フェリーチケットの発売が開始されたため、順番に購入していきます。私も無事、天売までの2等席を購入できましたので、フェリーに乗り込んでいくことにします。なお、今回、高速船ではなくフェリーを利用したのはなぜか、というと、一つは帰りに高速船を利用するためという理由ですが、もう一つは値段の違いです。フェリーの2等運賃は夏季2,520円(羽幌~天売)ですが、高速船4,360円(同)と値段差が結構あります。
乗船の時間
チケットも買ったので停泊しているフェリー「おろろん2」に乗船していきます。チケットは下船時に確認・回収されるため、そのまま乗船していきます。1デッキ上がったところの二等室(カーペット敷)に自分のスペースを確保して、出航の瞬間をどこで見るかを探しに出かけます。
結局、同じデッキで出港を見ることにしました。やはり、フェリーに乗ったら、出港の瞬間を見ないわけにいきませんからね。
そうこうしているうちに、出港の時間になりました。何度みても、出港のときは「旅行をしているな」という高揚感を得ます。綺麗な羽幌のターミナルを出て、まず向かうは焼尻です。
徐々に港が遠くになってきました。それにしても、今日は素晴らしい青空です。
羽幌の港湾地区をまさに出ようとするとき、フェリーの後続にも続く船がありました。気が付いたらどこかに居なくなってしまいましたが、賑わいを感じさせてくれますね。
北側の丘をみると何台もの風車が並んでいます。日本海沿いは風が強いため、至る所に風力発電の風車がおかれています。
船内の様子
ここで、等級ごとの座席をご紹介します。
1等席
最も高いフロアにあるのが「1等席」です。今回は利用していないため、外から撮影したのみですが、恐らくリクライニングシートになっているのではないでしょうか。羽幌~天売間の場合、夏の1等運賃は4,370円であると、高速船とほぼ同程度の価格で利用できます。
2等席
こちらが今回利用した等級である2等席です。フェリーによくあるカーペット敷タイプの座席となっています。
焼尻島
羽幌の港を出て約1時間で焼尻港に到着します。こちらは天売島の後に観光をする予定なので詳しくはその際に解説することにしますが、人口は天売島より少ない島で、めん羊とオンコの島として知られています。
こちらの焼尻港で3分の1くらいの方が下船され、数名の方が乗船してきました。出港までの間、外を眺めると、消波ブロックにはウミウなどたくさんの鳥たちがいました。
そして、10分の停泊時間を経て、天売へ向かって改めて出発します。
少しすると、目的地である天売島も見えてきました。焼尻島と天売島の間は武蔵水道を挟んで4キロ弱とほどなのですが、こうしてみるとそのことがよく分かる気がします。
さて、天売からこちらに向かって高速船もやってきました。高速船というとデッキに立てたりはしないイメージだったのですが、こちらの高速船はしっかり展望デッキもあるようで、快適な船旅を楽しむことが出来そうでした。
天売島
焼尻を出発して約25分。目的地である天売港が見えてきました。
我々を出迎える「夢の浮島・天売・ようこそ」の文字がありました。先日訪れた「利尻島」も「夢の浮島」を名乗っていますが、こちらも「夢の浮島」だそうです。
フェリーターミナルも見えてきましたので下船口へと向かいます。実は天売島での移動手段を予約していないので、早めに下船して、何とか移動手段を確保したいところなのです。
桟橋上で乗船券を手渡して、天売島に上陸です。北海道の有人離島としては礼文・奥尻・利尻に次いで、4番目の訪問です。
次回予告:原付で巡る天売島のたび
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