オロロン鳥とオンコの島#1

特急「カムイ7号」乗車記(札幌→深川)

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Date: 2021/7/23

旅の始まり

オリンピック連休

昨年に続いて7月にやってきた4連休。2年連続で「東京オリンピックの開会式」に合わせて祝日が移動したことによるものです。2年連続のオリンピックとは目出度い限りですね、とでも言いましょうか。しかし、無事にオリンピックが開催できたことは本当に良かったです。無観客開催となってしまったことは非常に残念ではあるものの、本当に良かったです。

さて、昨年のオリンピック連休は、特急列車に乗って宗谷地方に3泊4日の旅へ出かけてまいりましたが、今年も札幌駅から北上する列車に乗車することにします。乗車するのは、札幌駅を9時丁度に出発する旭川行きの特急「カムイ」号です。

出発案内
特急カムイとライラック

札幌~旭川間の特急列車には今回乗る「カムイ」「ライラック」が運行されています。正確には、このほかに稚内や網走へ直通する列車も運行されていますが、ここでは割愛します。運賃や停車駅は同じですが編成や座席設備が違っていて、それで区別されています。

今回乗る「カムイ」の嬉しい特徴は、指定席車両に「コンセント」が設置されていること。「ライラック」はグリーン車を除くと一部の車両・座席にしかコンセントがないため、大きな違いとなっています。その代わりと言ってはなんですが、グリーン車は設置されておらず、モノクラス編成となっています。

久々に混雑した車内

ゴールデンウイーク以来の連休ということもあって、連休2日目ながらも車内は家族連れやカップル、一人客などで活況となっています。幸いにも隣の席は空席でしたが、8割近い乗車率だったようです。やはり、お客さんがいるというのは嬉しいものです。乗車したのは指定席車両ですが、元々自由席需要の方が多い区間なので、自由席も同じくらい乗っていたようです。

少し遅めの朝ごはん

久しぶりの駅弁をいただきます。

9時発の特急に乗るということもあって今日はまだ朝ごはんを食べていないので、車内で駅弁を食べることにしました。なお、連休需要を見越してか駅弁屋さんには多くの駅弁が入荷されていました。

今回は「夏のお祭り弁当」を頂きます。何度も紹介していますが、札幌駅弁の個人的なお気に入りの一つである季節の駅弁シリーズです。

夏のお祭り弁当

季節の駅弁シリーズ

折角なので、過去の季節の駅弁シリーズを振り返ってみましょう。


春:「春便り」

華やかな雰囲気のある春の駅弁。2021年の春に頂きました。

冬:「北海道三昧冬物語」

二重箱スタイルになっている冬の駅弁。2019~2020年冬に頂きました。

秋:「秋のご馳走御膳」

収穫の秋と紅葉を感じさせてくれる秋の駅弁。2019年秋に頂きました。

夏のお祭り弁当

夏の風物詩である「お祭り」をイメージにしたというこちらの駅弁。夏を感じさせてくれる食材もたくさん入っていそうです。中身をみていきましょう。

左上は「道産牛肉のしゃぶしゃぶ仕立て」とデザートの「メロン大福」です。しゃぶしゃぶ仕立てな牛肉は玉葱ソースで美味しい仕上がり。続いて右上は「知床鶏の山賊焼き」「玉子焼き」「小松菜の胡麻浸し」です。時計回りに右下は「トキシラズ時雨煮」「ナスのオランダ煮」のメインとなるおかず。どちらも旬の食材が使われています。左下は「イカつみれの揚げ煮串」「炙りトウキビ天ぷら・アスパラ塩茹で」で、中央が「海鮮ちらし寿し」となっています。

夏のお祭り弁当

季節の駅弁シリーズの中でも、割とご飯の割合が多めな仕上がりとなっていますが、おかずが豊富で非常にいい駅弁でした。今日は運転しない予定であるものの、この後の移動を考えてお茶にしましたが、お酒のお供にも良さそうです。

北空知の都

深川駅に到着

札幌駅を出発した列車は快晴の石狩平野を北東に進んでいく。札幌の次の停車駅は、農業地帯である空知地域の中心都市・岩見沢。次いで、焼き鳥の街・美唄、スイーツで有名・砂川と停車し、中空知の中心・滝川の順に停まっていく。札幌駅を出発して1時間6分、滝川駅を出発して14分で下車する深川駅に到着。

駅名標

深川駅は函館本線と留萌本線の分岐駅で、かつては幌加内を経て名寄へ至る「深名線」も分岐していた交通の要衝。北空知地域の中心都市でもあります。空知地域は道央圏のイメージが強いですが、深川を中心とする北空知地域は旭川市との結びつきも強い地域となっています。

駅構内

乗車してきたカムイ号を見送って改札口へと向かいます。乗り継ぐ列車は約1時間後なのですが、駅前を少し見てみようと思い、早めにやってきたのです。

乗車してきたカムイ号

昔ながらの、というたとえが正しいかどうかは分かりませんが、昔ながらの主要駅の風格。

深川駅

改札を出て最寄りのコンビニを探します。本当は駅周辺をぶらぶらするつもりでしたが、カムイ号の車内でライトニングケーブルを忘れてきたことに気が付いたので、深川で調達することにしました。

ローソンでライトニングケーブルを買った後は駅前をぶらぶらしつつ駅構内へと戻ります。

次回予告:廃線が近い?留萌線で留萌へ


旅行記「オロロン鳥とオンコの島」