沿岸バス留萌豊富線乗車記(留萌→羽幌)
Date: 2021/7/23
留萌駅前ランチ
駅前食堂のような駅前ラーメン
本日のランチは留萌駅前ロータリーに面している「駅前海栄らーめん」さんで頂くことにします。駅前食堂のような風格がありますが、ラーメン専門店でして、Googleや食べログの口コミでは人気のお店となっています。
到着したときは満席だったので少し待っての入店となりました。店内はカウンターとテーブル席が用意されていて、ちょうど空いたカウンター席に案内されました。
席についてメニューを眺めます。ラーメンとチャーシュー炊き込み飯もいいなあなんて思っていたのですが、前の方が頼んでいた際に既に売り切れとのことだったので、諦めて「海栄スペシャル」というラーメンのみを頼むことにします。
海栄スペシャル
やってきた、この店自慢のラーメン「海栄スペシャル」。醤油と味噌をブレンドしたラーメンとなっています。醤油と味噌を1:1でブレンドすると恐らく味噌が勝ちそうですが、程よく味噌の風味を感じられる仕上がりとなっていて、絶妙にマイルドなスープに仕上がっています。麺は細縮れ麺でしたが、こちらは留萌市の株式会社フタバ製麺製のご当地麺。このラーメンともうまく馴染んでいました。
美味しく完食。ラーメン一杯ではありましたが、札幌を出た後に駅弁も食べているので、お腹いっぱいになって、羽幌へと向かうバスが到着する停留所へと向かいます。
駅前海栄ラーメン
住所 | 北海道留萌市栄町1丁目1-10 |
営業時間 | 11:30~14:00・17:30~19:00 |
定休日 | 水曜日(祝日の場合は翌営業日) |
羽幌線の代替バス
国鉄羽幌線
留萌から乗車する「沿岸バス」は国鉄羽幌線の代替路線バスです。国鉄羽幌線は羽幌炭鉱で産出された石炭やニシンなどの魚介類を輸送するために建設され、留萌駅と幌延駅間141.1kmを結んでいました。特定地方交通線に指定され、国鉄分割民営化直前の1987年に廃止されました。
廃止後は地元バス事業者である沿岸バスが転換バスを運行しており、留萌市~羽幌町~幌延町の代替区間に加え、幌延町~豊富町間も含めて一体的に運行されています。
駅近くから出発する路線バス
今回乗車するバスは留萌駅前バス停からの出発ですが、バス停は駅前のロータリーには乗り入れていないため、注意が必要です。道路沿いには各方向ごとに待合所が設けられていますので、ここで待つことにします。
定刻の12時40分に「豊富駅」行きの沿岸バスが到着。こちらに乗り込んでいきます。車内はガラガラかと思いきや、乗車時点でも5・6名の乗客がいて、留萌市中心部のバス停でお客さんを少しずつ拾っていき、最終的には座席の8割くらいが埋まる程度までになりました。
海を眺めながらの旅路
この路線バスはもちろん、国道239号線「オロロンライン」を北上するため、車窓には日本海が広がります。かつての羽幌線からも日本海を眺めながらの旅が出来たのかは分かりませんが、この車窓を見ながらの列車旅はまた趣深そうであります。
一時は多くの席が埋まっていましたが、留萌市郊外や北隣の小平町中心部で大半の乗客が下車し、その後は数名の乗客でどこか長閑な空気をのせて北へ北へと進みます。
その後、上平停留所で苫前町古丹別地区へのバスと接続を取ります。基本的には海近くに大きな町がありますが、古丹別地区のみ内陸部のため、直通のバスではなく、留萌方面へは乗り継ぎの形となっているそうです。なお、かつての羽幌線は古丹別地区も経由しての運行でした。
古丹別川を渡り、苫前町苫前地区に入ります。小平町を過ぎて、しばらく動きのなかった車内ですが、苫前町内に入り、何名かの方がバスに乗車されてきました。留萌地方北部の拠点・羽幌町と周辺市町村間での旅客需要もあるのだなあと感心します。
羽幌ターミナルと本社ターミナル
2つのターミナル
羽幌町内では病院など高需要施設に立ち寄りながら進みます。その後、「羽幌ターミナル」というバス停に到着。こちらは旧羽幌線・羽幌駅跡地に造られた交通ターミナルとなっていて、沿岸バスの車庫も兼ねているようでした。ただ、今回宿泊する場所はもう一つ先の「本社ターミナル」バス停が近いため、ここでは下りずに次のバス停で下車をします。次の「本社ターミナル」は文字通り沿岸バスの本社がある場所。
バスターミナルとしての規模は非常に小規模ですが、羽幌町の中心部にあるため利便性は高いです。2つのターミナルに分かれているため、羽幌発着便と羽幌経由便とで、停車順が変わっているので注意が必要です。
予約
本社ターミナルで下車して、まずは帰りの高速バスの予約をするため窓口へ向かいます。
ということで、窓口の方に話しかけると、なんと今日の営業は既に終了しているとのことでしたが、予約のみであれば受けますよ、ということだったので、帰りの便名を伝えて、予約が出来るかの確認をしてもらいます。
すると、なんと最後の一席、とのこと。危うく帰りの行程が総崩れするところでしたが、この一席を抑えて頂き、ほっと一安心。「どうせ空いているだろう」と高をくくっていましたが、危ういところでした。係のお姉さんにも「よかったですね!」と声をかけていただきましたが、本当に良かったです。
次回予告:チェックインまで羽幌散歩
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