雪降る湯の街#13

2021/1/10

「血の池地獄」からスタートして、「海地獄」で終わった「べっぷ地獄めぐり」。7つの地獄を巡り、いろんな色の、いろんな表情の、地獄を巡る旅を楽しむことが出来ました。各地獄には、足湯をはじめ見どころ・癒しどころが豊富で最高でした。

とはいえ今日は帰る日。帰る前に日帰り温泉を楽しみたいところ。宿泊した国東荘では「ひょうたん温泉」という日帰り温泉施設の入浴券がセットに入っていたので、こちらに向かうことにします。

みゆき坂

ひょうたん温泉へは来た道を戻ります。海地獄は鉄輪温泉の中では山寄りに位置しているので、まずは「みゆき坂」を下ります。

いでゆ坂

鉄輪のバス通りを過ぎると「いでゆ坂」に入ります。地獄めぐりなど観光スポットが多い「みゆき坂」と異なり、こちらは温泉情緒あふれる景観です。

温泉が日常の街。

別府の街を歩いていると非日常・観光のイメージである「温泉」が「日常」に溶け込んでいる姿を目にします。ひょうたん温泉の裏側にある通り沿いでは湯気が川からも出ています。横にあるのも温泉の冷却施設。「日常」の「温泉」。羨ましさもあります。


そんな別府の街を歩いていると目的地に到着しました。

「ひょうたん温泉」に到着。

やってきた「ひょうたん温泉」は大正11年創業の老舗日帰り温泉施設。2019年にリニューアルされたらしく、大変綺麗。館内には、大浴場だけでなく、むし湯、砂湯、瀧湯に家族風呂、地獄炊きも楽しめるお食事処と一日いても飽きない施設となっています。

お湯を冷ます湯雨竹(ゆめたけ)

源泉は100℃以上の高温で入れないため、竹を使って温泉を数秒で冷却する仕組みが構築されています。循環、加温、加水、投薬をしない源泉に拘った温泉です。

暖簾をくぐって…

入っていきましょう。暖簾をくぐった後の施設で受付をして館内に入っていく仕組みになっています。

更衣室に荷物を預け(大きい荷物はロッカーに入りきらないので注意が必要です!)、砂湯専用の浴衣を着て砂湯コーナーへと向かいます。なお、男性の場合は砂湯からそのまま大浴場へと行ける仕組みになっています。

Photo:ひょうたん温泉公式サイト
砂湯

別府の海の砂を使用した砂湯。入ってみると空いていたので高温のコーナーでゆったり砂湯浴。ただ、自分でかけるシステムなのでこれがなかなか難しかったです。

Photo:ひょうたん温泉公式サイト
ひょうたん風呂

砂湯からは直接男子浴場へアクセス。まずは身体をしっかり洗って、創業から受け継がれている「ひょうたん風呂」に入ります。

Photo:ひょうたん温泉公式サイト
檜風呂

内湯には檜風呂もあります。熱いお湯が最高でした。

Photo:ひょうたん温泉公式サイト
岩風呂

もう一つの内湯は岩風呂。内湯のなかでは最も大きいお風呂でした。

Photo:ひょうたん温泉公式サイト
露天風呂

この日は快晴でしたので広い露天風呂でもゆっくりと。

Photo:ひょうたん温泉公式サイト
瀧湯

こちらは「瀧湯」も豊富。肩に直撃する形で浴びてみましたが、肩こりがすっかり治った気がしました。

Photo:ひょうたん温泉公式サイト
むし湯

時間の関係でゆっくり楽しめませんでしたが、「むし湯」もしっかりあります。

Photo:ひょうたん温泉公式サイト
歩行湯

こちらはちょっとぬるめでした。


温泉だけでなく、お食事も楽しみたいところなので、館内にある「お食事処ゆらり」へと向かいます。

温泉の後はお食事処へ

ひょうたん温泉のお食事処にはレストランの「湯らり」と地獄蒸しを体験できる「地獄蒸しキッチン」があります。

今回はレストランへ

時間もあまりないので?今回はレストランでゆっくりすることにしました。注文したのは「地獄づくし御膳」という一番高い御膳メニュー。

まずはビールで乾杯!

湯上りのビールほど良いものはありません。

やってきました!

結構なボリュームがありますね。それではフタを開けていきましょうか。

地獄づくし御膳(2,000円)

「別府鉄輪名物の地獄蒸しを中心に、季節の食材を使った料理」ということで、ご当地の食材がたくさん楽しめそうです。いやー、美味しそう!

なお、メニューを見ると、「地獄蒸しセイロ」・「本日の一品」・「本日のお刺身」・「団子汁」・「地獄蒸し豆腐」・「茶碗蒸し」・「地獄蒸しご飯」・「小鉢2種」・「地獄蒸しプリン」とのことです。

地獄蒸しセイロ

肉あり魚あり野菜あり、と地獄蒸しのフルコースが食べやすい量だけ入っています。この御膳を選んで正解でした。

本日のお刺身

この日のお刺身は豊後ハマチ「若武者」。ビール酵母を入れたエサで育てたブランドハマチ。美味しかったです。

団子汁

汁物もしっかり、団子汁という大分県の郷土料理。具沢山でこれもまた美味しかったです。

日本酒もついつい…

美味しい料理にはお酒がすすむ。ついつい日本酒も頼んでしまいました。大分県の地酒「八鹿」です。


美味しい料理とお酒を楽しんだ後は一旦別府北浜へと戻り、別府北浜から空港行きのバスに乗って大分空港へと戻ります。楽しい時間はあっという間。

お酒の飲みすぎか、バスの車内では爆睡してしまいました。


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