雪降る湯の街#10

2021/1/10

快晴の朝。宿を出発してまず向かったのは昨日も訪れた「みはらし坂」です。快晴の別府・鉄輪温泉の景色を眺めようとわざわざ向かったのでした。

みはらし坂から眺める鉄輪温泉街
別府湾も望めます。
景色の良い道を歩きました。

みはらし坂には、わざわざ来た甲斐を感じられる絶景が広がっていました。来てよかった。そう思える場所でした。みはらし坂を上った後はバス通りに沿って鉄輪中心部へと戻ります。途中で小径を見つけたので小径沿いに歩いて行くといでゆ坂へと続いて行きました。

地獄めぐりの前に、このいでゆ坂沿いにある「温泉山永福寺」でお参りをすることにします。こちらは鉄輪温泉の開創伝説に関わる寺院です。

全景
向拝の柱に「日本第一蒸湯開基」の額が掛けられています。

ここから地獄めぐりスポットへと向かうには坂を上っていきます。いでゆ坂を上りつつ、左側に現れるのが「いでゆ坂ポケットパーク・地獄蒸し工房鉄輪」です。

地獄蒸し工房鉄輪
いでゆ坂ポケットパーク

この施設内には高温の温泉を冷却する「湯冷滝」や温泉を飲める「飲泉場」といった施設もあります。

湯冷滝
飲泉場

バス通りを越えると、いでゆ坂からみゆき坂へと変わります。みゆき坂を上っていくと今日最初の地獄「白池地獄」に到着します。

白池地獄

入ろうとするとタクシーの運転手さんに話しかけられます。要旨はお客さんがいなくて商売あがったりとのこと。血の池・龍巻に行ってなければそれで乗りませんか?という案内をしようと思っていたのだろうけれど、あいにく昨日行ってしまった話をすると、気さくにただの世間話をされました。観光客も酔客もいなくなると、タクシー業界も大変だろうなと思うばかりです。

大変なことは理解しつつも、こちらとしても乗る理由がないのでお断りをしつつ、白池地獄へと入ります。入った後に広がっているの青みを帯びた白色の池。いや、これは本当に白か。そこに疑問の余地はあると思いますが、日本的にはこれは白池でしょう。この白色は、噴出時には透明な湯が、池に落ちた際、温度と圧力の低下により青白く変化することで生まれているそう。

白池地獄

順路に沿って進みます。少し高台になっているスポットから改めてこの「白池」を見ると、先ほどよりも「白さ」を感じられるような気がしました。白か青かはさておき、この色の温泉というのは我々日本人には何となくすごく癒しを感じられる場所だよなあなどと思ったり。

そんなことを考えつつ進むと、熱帯魚館に着きます。この白池には「熱帯魚館」が併設されていて、大きくなれば4mにもなる巨大魚(アマゾンの大王魚)「ピラルク」が飼育展示されています。

白池を見下ろして
たぶんこれがピラルク

白池地獄を後にしてみゆき坂をまた上ります。すると現れたのがパワースポット。出会いの神らしいのでお祈りしました。

ご利益は??

そして到着したのは「鬼山地獄」です。

入口

それでは入りましょう。入ると像が迎えてくれます。更に進むと、鬼が迎えてくれます。この鬼は昭和23年からいるということで、だいぶの長老鬼です。

おおnおに鬼鬼

ところで、この鬼山地獄。別名「ワニ地獄」とも呼ばれていて、大正12年に日本で初めて温泉熱を利用し、ワニ飼育を開始したそう。 現在では、クロコダイル、アリゲーターなど、約80頭のワニを飼育されているんだとか。

ということでマレーシア伝統家屋を模した施設内には、カビアルの骨格やワニの剥製が置かれています。ちなみに、カビアルは絶滅危惧種にも指定される世界的に貴重なワニだそうで、ここで飼育されていたのだとか。

カビアルという貴重なワニ。
ワニの剥製
湯気が消えるとそこは白池。

現在もワニの飼育がされているので、ワニの飼育コーナーを通って帰ることとします。ただ、ワニが凄い近くで観察できるとかそういう感じではなく、オリのとこにワニがいるな…なんか怖いな…そんな感じの場所でした。

ワニの解説
飼育されているオリ

とはいえ一応ワニをしっかり観察して、次の地獄「かまど地獄」へと向かいます。


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