晩夏のオホーツク紀行#3

北見市旅行記

Date: 2021/8/28

ハッカの街

2021/8/28 14:20
勝山温泉を出発して北見市へと戻ります。
2021/8/28 15:00
北見ハッカ記念館に到着。

勝山温泉でひとっ風呂楽しんだ後は北見市へと戻ります。北見市はオホーツク地方の中心都市として機能しており、振興局こそ所在していないものの、管内で最大の人口を有している自治体です。

北見市

地理

北見市はオホーツク管内最大の都市であり、中核都市であり、人口約11万5千人の街となっています。平成の大合併により旧・北見市と隣接する常呂郡留辺蘂町・端野町・常呂町の3町と新設合併を行ったことで、東西約110kmに及ぶ北海道最大の自治体です。

産業

かつて「ハッカ」の生産が盛んであったことで有名ですが、現在は農業・漁業のほか、オホーツク地方の拠点都市であるため第三次産業も盛んとなっています。農業では「玉ねぎ」の生産・出荷が日本一となっています。

北見市の観光はまず「北見ハッカ記念館」へ向かいました。

北見ハッカ記念館

北見市におけるハッカの歴史

現在の北見市(当時は野付牛町)では1900年代初頭よりハッカの生産が始まり、1939年(昭和14年)に全盛期を迎えました。最盛期の当時には世界での薄荷市場の約7割を占め、野付牛町から北見市へと変わる北見発展の基礎となりました。その後には、戦時下の統制、海外における生産拡大、合成ハッカの影響を受け、徐々に北見市におけるハッカ生産は減少していきました。

「北見ハッカ記念館」は北見市におけるハッカ生産を支えた「ホクレン北見薄荷工場」の研究所として、1910年(明治43年)に建てられた施設を再利用して、北見市におけるハッカの歴史を伝える施設となっています。

ホクレン北見薄荷工場の再現

1階はかつての工場で使われていた機械類の展示や北見薄荷の歴史を学べるDVDが設置されています。

1階の様子

2階には北見薄荷工場のジオラマと、昭和天皇が行幸されたときに使われた椅子とテーブルが展示されています。

2階の様子

見学を終えた後は隣にある「薄荷蒸溜館」にも訪問しておきます。

薄荷蒸溜館

薄荷蒸溜館は、ハッカ小屋をイメージして2002年(平成14年)に建設された施設で、ハッカ農家がハッカの苗を植え、育て、収穫し、出荷するまでの工程を学べる場所となっています。ハッカ農家が共同で小屋を所有し、ハッカ蒸しを行う作業過程を、実際に蒸留しながら学ぶことができます。

館内(蒸溜器が展示されています)

北見ハッカ記念館

住所

〒090-0812 北海道北見市南仲町1丁目7−28

営業時間

9:00~17:00(5月~10月)、9:30~16:30(11月~翌4月)

休館日

毎週月曜日(祝日の場合は祝日の翌日)、年末年始

入館料

無料

公式サイト

http://www.kitamihakka.jp/

2021/8/28 15:20
北見ハッカ記念館を出発。

ピアソン夫妻

2021/8/28 15:30
ピアソン記念館に到着。

北見市内の見どころとしてはもう一か所「ピアソン記念館」というのがあるので、続いてはこちらに向かいます。

ピアソン記念館

ピアソン夫妻

この洋館を建設した「ピアソン夫妻」は、明治後期から昭和初期にかけて、主に北海道内の農村部でキリスト教の福音伝道に尽力したアメリカ合衆国出身の宣教師夫妻である。夫のジョージ・ペック・ピアソンは「略註旧新約聖書」の編纂、妻のアイダ・ゲップ・ピアソンは廃娼運動への尽力が主な実績であるそう。

1914年(大正3年)に最期の伝道の地として当時の野付牛村へ転居して以来、1928年(昭和3年)に帰国するまで、当地において活動に勤しまれました。戦前の北見市は道内主要都市で唯一、遊郭のない街であったそうですが、これもピアソン夫妻の活動が大きな影響を与えたようです

この記念館は夫妻が住んでいた洋館を、戦後になって北見市が修繕・整備した、ピアソン夫妻の実績や北見とのかかわりなどを紹介する施設です。

ピアソン記念館

住所

〒090-0036 北海道北見市幸町7丁目4−28

営業時間

10:00~16:00

休館日

毎週月曜日(祝日の場合は祝日の翌日)、年末年始

入館料

無料

2021/8/28 15:50
ピアソン記念館を出発
次回予告
今夜の宿「ドーミーイン北見」にチェックイン

旅行記「晩夏のオホーツク紀行」