羽幌沿海フェリー乗船記(天売港→焼尻港)
Date: 2021/7/24
天売を後にし、焼尻へ。
出発までの時間
天売島からの帰りは13時20分発の高速船を利用します。この日はフェリー・高速船各2往復の設定となっていて、観光の時間の都合からこの便を利用することにしました。高速船は40分前の12時40分に天売港へ到着。50分からチケットの発売が開始となるため、それまでは港でゆっくりと過ごしました。
2013年にデビューした新しい高速船は、島の方いわく「(羽幌の街が)非常に近くなった」というだけあり、羽幌~天売間を1時間で結んでいます。ただ、繁忙期しか羽幌で活躍しておらず、そのほかの時期は山形県・飛島航路などに貸し出されているとのこと。何とも寂しいものです。
乗船券の発売が開始されたので、窓口で乗船券を購入します。天売から焼尻までは1,400円。フェリーの2等であれば790円ですが、急行料金が含まれてこの値段となっています。
天売との別れ
乗船して後方ブロックに荷物を置いて座席を確保。高速船は全席いす席となっていました。船内の乗客は多くなかったので荷物を置いて、展望デッキへと上がります。高速船というと、一般にはデッキなどがないイメージですが、こちらの船には展望デッキが設置されています。
デッキで出港の時を過ごします。今日は見送りの人などもおらず寂しい船出となりました。私にとっても初めての天売島を約3時間の観光で終わらせてしまって本当に良いのだろうか、ちょっとした後悔がありつつも、きっとまた来る機会があるだろう、と自分に言い聞かせます。
天売島が段々と遠くなってきます。ちなみに、写真からは非常に小さな港の様子しか伝わらないかと思いますが、天売の街は港から少し登ったところにあります。それでも大きな町ではないのですが。
次の島へ
展望デッキにいると、段々と天売島が遠くになり、島が小さくなってきます。天売から焼尻まで、高速船では僅か15分の船旅なので、本当にみるみるうちに小さくなっていくのです。
そして、その逆に大きくなってくるのが「焼尻島」。別れと出会い、なんて言いますが、次の島へのワクワク感もあるのです。断崖絶壁が続く天売島とは異なり、焼尻島はどこか平べったい印象です。天売島は人家が固まっているのに対し、焼尻島は各所に人家と思しき建物があるようです。
15分ですからあっという間に焼尻港へ到着します。なお、展望デッキですが、この日は波が穏やかではあったものの、それでも結構揺れて、手すりにつかまっていないと少し不安な気持ちになったので、フェリーと同じ感覚では展望デッキに行かない方が賢明そうでした。
天売島から乗船したお客さんの7割ほどはここ焼尻で下船。恐らく、私と同じように天売を見てから焼尻を見ようという観光客の方が多いのでしょう。それでは、北海道の離島としては5番目の離島に上陸です。
次回予告:観光ハイヤーで巡る焼尻のたび
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