雪降る湯の街#11

2021/1/10

地獄めぐりも後半戦です。次いで訪れたのは「かまど地獄」です。先ほどの「鬼山地獄」から道路挟んで反対側と、ほど近い場所にあります。

かまど地獄

入ってまず目に入るのはフォトスポット。季節ごとに装飾をしているそうで、訪問当時は「正月・新年」Ver.となっていました。なお、写真にも写っている、地獄の鬼が幸せを運んでくるという「御幸の鐘」は鳴らし損ねてしまいました。

フォトスポット

それではかまど地獄を巡っていきましょう。まずは「かまど1丁目」からスタートです。

かまど1丁目 茶褐色の熱泥地獄

かまど1丁目は「茶褐色の熱泥地獄」。この色は酸化鉄の色ではなく、地下にある岩盤が地熱によりできた粘っこい色んな種類の粘土がとけだした色だそう。

かまど2丁目 地獄の門番を務める伝承の鬼

続く、2丁目。ここには、かまど地獄のシンボルとも言える「かまどの鬼」がいます。この鬼は、改心してかまど地獄の門番になった八幡竈門神社(別府市内竈)の伝承の鬼だそう。鬼の説明ばかりでしたが、ここ2丁目では、岩の間から100℃もの蒸気が噴きだしています。

かまど3丁目 コバルトブルーの地獄

進んでいきましょう、次は3丁目。3丁目はコバルトブルー色の地獄。非晶質のシリカ(温泉沈殿物)で70年前後の年数をかけて噴出しているそう。


極楽ゾーン 温泉を楽しむ極楽市街地

かまど3丁目の隣には「極楽1丁目」から「極楽4丁目」までの極楽ゾーンがあります。それでは一つずつ巡っていきましょう。

極楽一丁目

一丁目は脚の岩盤浴。くつ下のままで利用できるとのこと。冬用の靴で歩いていたので脱ぐのが面倒で入りませんでしたが、恐らく気持ちいいのでしょう。

極楽二丁目

二丁目は「飲む温泉」です。全国各地に飲める温泉はありますが、実際に飲んでみたことって正直あまりなかったので恐る恐る。特別美味しいということでもないですが、飲める温泉でした。

極楽三丁目

まだまだ続く極楽ゾーン。三丁目は「手湯・足湯」です。足湯はこの先に大きな足湯があるので手湯で楽しむのがお勧めです。

極楽四丁目

極楽市街地の終わりは「のど・美肌の湯」です。温泉の蒸気を吸うとインフルエンザ予防にもなるとか!?


かまど4丁目 湯けむり屋さんのいる地獄

さて地獄へ戻ってきました。地獄4丁目。いや、かまど4丁目です。ここは再び粘土が溶け出した色の地獄。ボケーっと眺めていると、スタッフのおじさまに話しかけられます。「お兄ちゃんどこから来たの!?ホンモノの湯けむり見せてあげよっか!?」

な・・・なんだ。ちょっと何を言っているんだと思いながら眺めていると、火を使って湯けむりを作り出してくれました。これがなかなか面白い!普段であれば1:1で見せてもらうことはできないかと思いますが、お客さんが少ないこともあって、色々と演出をしていただきました。

かまど5丁目 池の色が変わる!?不思議な地獄

かまど地獄内では最も大きい五丁目
この日は青色。
湯けむりおじさんパワー!

おじさんの案内に従って5丁目へと向かいます。5丁目は年に数回、地獄の色が突然変わる不思議な地獄。ブルーやグリーンなど色が濃くなったり、薄くなったりと変わるとのこと。自然の力を感じられる地獄です。なお、こちらでも「湯けむりおじさん」に案内していただき、大量の湯けむりを堪能しました。(写真では撮りきれませんでした!ごめんね、おじさん)

かまど6丁目 再び、けれど色の違う熱泥地獄。

最後の地獄
オレンジ色の地獄

さて、ついに6丁目。こちらもおじさんに案内していただきました。6丁目は1丁目・4丁目と同じ熱泥地獄ですが、色がちょっと違います。1丁目の灰色、4丁目の灰色~黄金色とは異なり、橙色の成分が強い地獄です。以前はこのような色ではなく、灰色だったそうですが、地中に含まれている鉄分が何らかの原因で溶け出し変化し、現在の色になったとか。


かまど地獄の観光は最後に足湯・売店コーナーがありますので寄っていきましょう。今回は案内の方にも親切にして頂きましたし、こんなご時世、ということで(?)名物「かまど地獄限定醤油プリン」を頂き、足湯でゆっくりしました。なお、食べながらの足湯は禁止なので気を付けましょう。

売店コーナー
こちらが頂いたプリン。

地獄めぐりも残りあと僅か。次へと進みます。


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