道南さくら紀行#8

2021/4/24

松前城内に入ってきました。松前公園の天守や桜見本園などがあるゾーンの前に、令和の検問所が設置されていて、アルコール消毒・入場者名簿の記載・検温が行われました。江戸時代と比べれば検問ははるかに通りやすいことでしょう。検問を通過すると、すぐに松前城天守への入口があります。

松前城入口

入口にも桜が咲き誇っており大変綺麗です。


ここで、松前城についてご紹介しましょう。松前城は西蝦夷地福山(現在の北海道松前郡松前町松城)にあった松前氏の居城です。江戸時代当時は福山城と呼ばれていました。江戸幕府が海防強化を目的として、松前藩に命じらて築城させたため、築城は江戸時代末期の1855年(安政元年)と日本でも最後発のお城です。北海道にある唯一の日本式城郭として知られていて、現在は付近一帯が「松前公園」として整備されています。なお、元々の天守は1949年(昭和24年)に火災により焼失したため、現存する天守は1961年(昭和36年)に再建されたものとなっています。

地下:福山城縄張図・松前奉行所図

入場するとまずは地下に案内されます。北海道唯一の近代大名であった「松前氏」の居城である当・福山城の縄張図の複製や、築城までの歴史資料などが展示されています。

1階:松前藩・松前神楽関係資料

松前家からの寄託資料や藩士の家々に伝わってきた資料などが展示されています。なかでも「松前屏風」の復元品は、華やかしころの松前を描いた作品であり、(本物は)日本遺産にもされている品となっています。

2階:松本家・アイヌ民族関係資料

近江商人の持船・長者丸の船頭を代々務めた「松本家」に関する資料やアイヌ民族関係資料が展示されています。

長者丸
夷酋列像

松前の歴史を学びつつ天守を登ってきましたが、ついに3階「展望室」に到着です。それでは、展望室の窓から松前の街を眺めてみることにします。

展望室からの眺め(1) 東側

松城地区など先ほど歩いてきたエリアを眺めました。

展望室からの眺め(2) 南側

津軽海峡や津軽半島まで眺めることができます。

本丸御門

帰りはこちらの本丸御門を通ります。こちらは復元ではなく、当時から使われていた門です。

砲弾命中の跡

城南側の石垣には箱館戦争当時に砲弾が命中したとみられる痕跡が残っています。

本丸表御殿玄関

本丸御門、天守とともに残存していた施設の一つ。曳家により玄関部分を現在の場所へ移設して保存されている。

本丸前でしばしの休憩

とても天気が良かったので、こちらで少々休憩をしました。桜と青空の組み合わせはいつ見てもいいものです。

それでは、松前城天守前で撮影した写真をいくつかまとめてご紹介。


見学を終えて出た後は引き続き、松前の桜を見て回ることにします。もうお昼の時間なのですが、今日は朝ごはんをホテルで食べすぎるくらいに食べてしまったのでお腹がなかなかすきません。そんな自分ではありましたが、天守を出てすぐのところにソフトクリームの販売店を見つけてしまいました・・・

「花守」さん

右側がショップで、左側は観光案内所となっています。

さくらもちソフトクリーム

ちょっと不格好ではありますが大変美味しくいただきました。

松前を象徴する景観

松前城の写真と言えばこの姿が多いのではないでしょうか。水面との組み合わせがとても綺麗です。角度を変えて何枚か撮影してみたので、続けて載せておきます。


松前の桜は松前城だけではありません。今日は松前城エリアをぐるっと回ります。

(つづく)


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