新春!福のたび#11

太宰府まちあるき(前編)

Date: 2022/1/8

前回記事の振り返り
西鉄福岡駅から直通列車で太宰府へやってきました。太宰府に到着して、まずは参道で名物「梅ヶ枝餅」を頂きました。

天満宮

太宰府天満宮に到着

太宰府駅から歩いて数百メートルで「太宰府天満宮」に到着しました。右手側には「案内所」があります。

太宰府天満宮

鳥居をくぐると行列が出来ているのでこちらに並びます。並んでいる先にあるのは「御神牛」と呼ばれる像で、頭をなでると知恵を授かるとのこと。

御神牛

太宰府天満宮の祭神である菅原道真公は乙丑の年の生まれであるなど牛と縁が深かったことから、神の使いとして境内に祀られている臥牛像のこと。

私も並んで、頭をなでてみました。知恵を授かれたに違いありません。

御神牛

ここで参道が左に折れ曲がります。折れ曲がって最初にあるのが「中世の大鳥居」です。なんと鎌倉時代末期に造られた鳥居だそうで県内最古と伝えられているようです。

中世の大鳥居

大鳥居を過ぎると間もなく太鼓橋が見えてきます。この橋が架かる池は「心字池」と名付けられています。文字通り、池の形は「心」という字に形作られています。

心字池

心字池を渡る橋は太鼓橋・平橋・太鼓橋の3つです。それぞれ、過去・現在・未来をあらわしており、この橋を渡り、水の上を歩くことによって、心身ともに清められ、ご神前に進むことが許されるとのこと。

太鼓橋

初詣の時期でにぎやかな境内ではありますが、太鼓橋から心字池をみると、どこか心洗われるような、そんな気にさせてくれます。どうしてなんでしょうか。

太鼓橋からみる心字池

最後の太鼓橋(未来)の頂上らへんまで来ると、次の鳥居と「楼門」がよく見えるようになります。

大鳥居と楼門

楼門に辿り着きました。こちらの楼門は1914年(大正3年)に再建されたもので、本殿側と太鼓橋側で形が違う珍しい楼門だそうです。

楼門

とはいえ、楼門へ行く前に、まずやるべきことがあります。

そう。手水舎で手などをお清めしましょう。コロナ禍スタイルなのか初詣スタイルなのか、直接ではなく手を洗えるようになっていましたが、本来はこちらの巨大な一枚岩から水を取るのでしょう。この一枚岩は(後ほど行きますが)霊峰・宝満山より切り出されたもので、1934年(昭和9年)に奉納されたそうです。

手水舎の一枚岩

手水舎の隣には「麒麟・鷽像」があります。こちらを見学します。

麒麟と鷽

麒麟

大河ドラマ「麒麟がくる」で「麒麟」の名は知られていますが、中国における空想上の聖獣であり、徳を以て世を治める王者の象徴とされています。この像は道真公と重ね合わせて、太宰府天満宮に奉納されたそうです。

鷽は毎年一月七日(昨日ですね)に、一年中の嘘を天神様の誠心と取り換えて頂く鷽替神事ゆかりの鳥。幸運を運ぶ天満宮の守り神とされているそうです。

麒麟・鷽像

ちなみに、ここにも御神牛がいらっしゃいました。

御神牛
本殿へ

それではいよいよ楼門を抜けて本殿へ向かいます。立派な本殿は1591年(天正19年)に竣工したもので、400年以上の歴史があります。なお、時代を遡ると、919年(延喜19年)に最初の社殿が建設され、その後に幾度かの消失があったものの、1591年以降は現在の建物が守られ続けています。

本殿

本殿にてお参りをします。

本殿の隣には「飛梅」という太宰府で有名な梅の木があります。菅原道真が大宰府へ赴く際、都を発つ道真が庭先に立っている梅に対して「東風ふかば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」と歌いました。この梅は、道真公を慕って、一夜にして飛んできたと伝えられる由縁のご神木です。

飛梅

折角なのでおみくじをひいてみます。結果は「大吉」でした。旅行は快適な旅だそう。快適な旅になることを祈るばかりです。

さて、本殿の敷地から出て、次の目的地へと向かいます。すると目の前には大きな楠があります。こちらは国の天然記念物に指定されており、なんと樹齢1500年とのこと。遥か昔からこの地を見守っているのです。

大楠

九州最古の稲荷社

天開稲荷社

向かうは天満宮の奥にある「天開稲荷社」です。天満宮の本殿からは歩いて約10分ほどですが、坂道や階段を登った先にあるので、歩きやすい格好がベターです。

天開稲荷社

鎌倉時代末期に京都の伏見稲荷大社から御分霊を勧請された九州最古の稲荷社です。手前にある12本の鈴の中から自分の干支の鈴を見つけて鳴らし、その後奥の大きな鈴を鳴らして参拝します。

天開稲荷社

最後に「奥の院」にも参拝します。「奥の院」はすぐ奥にあります。古墳を思わせるような穴のなかに小さなお社があります。奥の院もしっかり参拝して、参拝終了です。

奥の院

参拝を終え、続いては「大宰府政庁跡」付近に行くか、「宝満山竈門神社」へ行くか、ですが、いずれにしてもバスに乗って移動をすることになります。竈門神社・九州国立博物館と巡ってから大宰府政庁へ行くのが最も効率の良いルートですが、竈門神社行きのバスの時間を考えると悩みどころ。どちらにも行きやすいよう、一旦は太宰府駅へ戻ります。

次回予告
太宰府まちあるき。続いて向かうは・・・??

旅行記「新春!福のたび」