新春!福のたび#6

博多まちあるき(祇園編)

Date: 2022/1/7

前回記事の振り返り
ドーミーインを出発して、まずは「キャナルシティ博多」・住吉神社など博多駅南西側の見どころを散策しました。

発祥の地

九州鉄道発祥の地

楽水園からは祇園の承天寺通りに向かって北上していきます。途中の「出来町公園」は元々博多駅があった場所らしく、「九州鉄道発祥の地」との記念碑が置かれていました。

九州鉄道発祥の地
博多千年門

出来町公園の北側が承天寺通りとなっているため、承天寺通りを左に進みます。少し登ったところにあるのが「博多千年門」です。寺院が立ち並ぶ文化エリアの玄関口にある「千年門」は、昔からそこにあったかのような風格ですが、実は2014年(平成26年)に完成したもの。江戸時代の官道門「辻堂口門」にならった木造四脚門様式で、門扉には太宰府天満宮より寄贈された樹齢千年の「千年樟」が用いられています。

博多千年門

千年門をくぐり「承天寺通り」を歩きます。承天寺通りのこの区画は和のイメージで整備されており、とても雰囲気がよくなっています。

承天寺通り
承天寺

この道路に面しているのが通りの由来ともなっている「承天寺」です。承天寺は、臨済宗東福寺派の寺院で、「博多祇園山笠」発祥の寺院として名が知られています。現在、本堂については一般の方の拝観は出来ないようなので、外から様子を見るにとどめました。

承天寺

承天寺

住所

〒812-0011 福岡県福岡市博多区博多駅前1丁目29−9

祇園駅付近へ

東長寺

「承天寺通り」から左に曲がり、祇園町交差点を右に曲がってすぐの場所にあるのが「東長寺」です。弘法大師が最初に創建した密教寺院で、福岡藩主・黒田家の菩薩寺です。

東長寺

東長寺

住所

〒812-0037 福岡県福岡市博多区御供所町2−4

公式サイト

https://www.tochoji.net/

境内に入ります。まず左手にあるのが「六角堂」です。六角堂は「行基葺」という二層屋根の工法が特徴となっています。建物自体は1842年(天保13年)に商人が浄財を募り建立されたものだそうです。

六角堂

こちらは本堂で重要文化財の木造千手観音立像などが置かれています。

本堂

奥に進むと「五重塔」があります。こちらは創建1200年を記念して、2011年(平成23年)に完成した新しい建物というのがまた驚きです。

五重塔
福岡大仏

一通り見学を終えた後に「福岡大仏」がある「大仏殿」へ向かいます。大仏殿は門から入って一番すぐの場所にあり、文字通り、大仏様が置かれています。ここは撮影禁止なので写真は撮っていませんが、初めに50円を支払い、ろうそくに火を灯し、線香を供えます。するとその先には大きな大仏様がいらっしゃいます。木造座像のなかでは日本最大級ということもあって、とても大きい大仏様です。

続いて大仏様の下にある「地獄極楽巡り」をします。ここは、地獄の絵をいくつか見た後に真っ暗の道になります。手すりがあるので手すりに捕まって前を目指しますが、行くも進むも真っ暗で視界は全くありません。視界がゼロの世界とはこういうものなのだろうか、そんなことを考える機会にもなるのですが、これが非常に興味深く、体験のし甲斐がありました。

午前中最後の観光

町家ふるさと館

「地獄極楽巡り」の後は午前中最後の観光に「博多町家ふるさと館」と「櫛田神社」に行くことにしました。まずは「博多町家ふるさと館」へ立ち寄ります。博多の暮らしや文化にふれられる施設で、明治時代の町家を移築復元した建物や山笠など博多の暮らし・文化を学べる施設があります。

博多町家ふるさと館

博多町家ふるさと館

住所

〒812-0039 福岡県福岡市博多区冷泉町6−10

営業時間

10:00~18:00

公式サイト

http://www.hakatamachiya.com/

博多の成り立ち

料金を支払いまずは「展示棟」に入ります。入ってすぐの場所は福岡・博多の成り立ちが展示されています。ガイドの方に説明していただいたのですが、「福岡」のその地の由来は「福岡藩主黒田長政が城を移す際に築城の地「福崎」を出身地の備前国福岡庄にちなんで「福岡」と改称した」というのは全く知らず、驚きでした。

更に進むと山笠に関する展示やVTRなどが見ることが出来ます。また、2階には福岡・博多の伝承工芸品の展示などがありました。他に、山笠のVRなどもあったのですが、(お昼の予約をしていて)時間の関係上見ることが出来なかったのが少し惜しいところです。

博多張子の展示

30分もあれば十分すぎるだろうと思って、お昼前の時間に来たのですが、これはしっかり見るには1時間は必要な施設でした。まだしっかり見れていないので惜しい気持ちでいっぱいですが、お昼は水炊きの予約をしてあるため、急いで水炊きのお店へと向かうことにします。

次回予告
水炊きを食べて、川端通を散策します。

旅行記「新春!福のたび」