大濠公園さんぽ
Date : 2022/1/7
- 前回記事の振り返り
- この日は午前中プラスアルファの時間をかけて、博多地区を散策。山笠の「櫛田神社」や住吉神社・承天寺通りなど博多の歴史と文化を満喫。ランチには「水炊き」を頂きました。
黒田家の居城
舞鶴公園
中洲川端駅から地下鉄空港線に乗車します。下車したのは3駅先の「大濠公園駅」です。少し予定よりも遅くなりましたが、午後は大濠公園周辺を散策しようと思います。
5番出口を出て遊歩道を歩きながらまずは「福岡城址・舞鶴公園」を目指します。すると間もなくして「下之橋御門」が見えてきます。
お濠にかかる通路を渡り、下之橋御門へと向かいます。ここから先が旧・福岡城跡とないうことになります。1607年(慶長12年)に黒田長政が築城され、明治が始まるまでの間、福岡藩主黒田家の居城でした。
鴻臚館
下之橋御門は江戸末期から取り壊し・移築・復元などをしていない唯一の門とのこと。その先は左手に運動場があります。運動場に沿って、まずは左手へと向かうことにします。
すると大きな広場が現れます。ここは旧・平和台球場である「鴻臚館広場」と呼ばれる場所です。
鴻臚館とは何か。それは隣接する展示館で学ぶことが出来るので、こちらの展示館(無料)に行ってみます。
鴻臚館は元は「筑紫館」と呼び、7世紀後半に設けられた唐・新羅・渤海の使節を迎える迎賓館兼宿泊所のことで、9世紀には「鴻臚館」と名を変えた後も唐との貿易窓口として重要な役割を果たしたそうです。長らくその役割を担いましたが、次第に博多商人と中国商人との民間貿易が盛んとなり、交易の中心は博多へと移っていったそうです。
展示館内ではそうした歴史を学べるほか、遺構や復元施設の見学が出来るようになっています。
見学した後は近くにあった「福岡城むかし探訪館」も中を見てみました。
館内は広くありませんが福岡城のジオラマや映像資料など充実した展示となっています。
天守台
続いては「天守台」へと向かいます。大天守台・中天守台・小天守台の3つからなる連立式の天守台となっていて、建物があったそうですが、いわゆる天守が存在したという証拠はないそうです。
石畳と階段を登り、天守台に登ってきました。まずは博多・天神方面の景色から見てみます。写真ではとても小さいですが、福岡空港を離発着する飛行機がしっかり見ることが出来て楽しかったです。
こちらが反対側になる大濠公園方面の景色。これから行くのが楽しみです。
福岡タワー方面は高層ビルがいくつかあり、何も知らなければあちらが都心かと勘違いしてしまいそうです。
天守台からの下りは往路と別のルートがあったのでそちらを辿ると「本丸跡」に到着しました。
多聞櫓
大濠公園方面に下っていくと「多聞櫓」で江戸時代から現在位置を保っている唯一の櫓です。現在の建物は1853年(嘉永6年)から翌年にかけて建て替えられたものです。
横から見るのも良いですが、降りた後に下から見るとよりカッコよく見えました。
平和への祈り
護国神社
少し下ると道路の向かいに「福岡縣護国神社」がありますのでこちらもお参りをすることにします。鳥居は国内屈指の大きさを誇る木造の大鳥居となっています。
福岡縣護国神社
参道を歩いて進むと再び鳥居が見えてきました。都心にありながら、厳かな林の中にあります。
明治維新から太平洋戦争までの国難に殉じた福岡県関係の戦没者約13万柱を祀っていて、全国の「護国神社」のなかでも、沖縄県に次ぎ、2番目に柱数の多い神社となっているそうです。平和を祈願して立ち去ります。
広田弘毅
護国神社の大鳥居の向かいには福岡県出身の「広田弘毅像」があります。戦前に首相を務め、東京裁判で死刑が求刑・執行された唯一の文官です。広田首相・外相としての方針が必ずしも軍拡主義的なものでなかったという見方もあり、世の難しさを感じさせられます。
都市の癒し
夕暮れの大濠公園
広田像の奥にあるのが「福岡市美術館」です。本来は中を見学しようと思っていたのですが夕暮れも近づいていたので今回はパスすることにしました。
そして間もなく大濠公園の水辺に到着しました。手前の水草がちょっと残念ではありますがいい雰囲気なのがわかります。また、周回する道路は、歩行者用・ジョギング用・サイクリング用と別れていてなかなか感心します。
大濠公園日本庭園
夕暮れが近づきつつありますが、美術館向かいにある「大濠公園日本庭園」に入ります。
大濠公園日本庭園
この庭園は大濠公園開設50周年を記念して整備され、敷地面積1.2ヘクタールを誇り、四季折々の花々などを楽しめるようになっています。
ぐるっと周れるようになっているので、景色を楽しみながらぐるっとまわってみます。
帰りは枯山水の庭園を見ながら歩いて(入ってきたのと反対側の)西門から出ることにしました。
そのまま岸に沿って歩きます。新緑や紅葉の季節はさぞ美しいことでしょう。
大濠公園
大濠公園は博多湾の入り江でもあった「草香江」を福岡城の外濠として利用した後、公園として整備されたもので、今でも大きな池が特徴的となっている。池の中心部に貫くように島が存在しており、橋で連絡されているため、中央部を渡ることが出来るのも特徴の一つです。今回はその中央部を渡って、大濠公園駅へ帰ろうと思います。
もちろん陸地側を眺めることが出来ます。先ほど見た「福岡市美術館」や「天守台」もくっきりと見えます。
夕暮れ時というのも相まって雰囲気が良い道が続きます。
途中には中国風の六角堂「浮見堂」があります。こちらは元々別の場所にあったのが移設されたそうです。
楽しく散策をしているとあっという間に最後の橋を渡って対岸に到着しました。
この日は20キロ近く歩いて疲れているので一旦、大濠公園駅から地下鉄でホテルに戻って、温泉に浸かってから、飲みに行くことにしました。
- 次回予告
- 福岡2日目の夜は居酒屋と屋台グルメ。
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