水辺で春のうたを#7

2021/4/11

ドーミーイン苫小牧でお腹いっぱい朝ごはんを食べた後は列車に乗るため苫小牧駅へと歩いて向かいます。だいたい10分くらいはかかるので、少し余裕をもっていくことをお勧めします。

さてさてどの列車に乗りましょうか・・・

そういえばですが、数週間前と方向の表示が変わっていますね。

苫小牧駅のホーム

1番線の列車に乗ると札幌へ行くことができます。苫小牧までは広域札幌圏の一部なので、列車もある程度本数が多いです。

今日も特急「すずらん」に乗ります。

昨日も苫小牧まで「すずらん」に乗車しましたが、今日も「すずらん」に乗車します。今日は短い乗車なので、自由席を利用します。

目的地のある白老駅に到着です。

苫小牧から特急列車で1駅。白老駅で下車します。


そうです。今日は民族共生象徴空間「ウポポイ」にやってきたのです。昨年、白老町にオープンしましたが、コロナ対策での予約制などちょっと行きづらさを感じていて来ていなかったのですが、今回ついに来てみることができました。

白老駅からウポポイまでは歩いて10分ほどかかるのですが、開園まで時間があるのでゆっくりと歩いて向かいます。なお、循環バス的なものもあるようです。

ウポポイへの道で。

蝦夷地探査を行い、北加伊道(のちの北海道)という名前を考案した「松浦武四郎」を伝える石碑がありました。ちなみに今回までてっきり道南・松浦藩の一族の人か何かと勘違いをしていました。

「ポロトミンタラ」

松浦武四郎の碑の近くにある「ポロトミンタラ」という施設。ご当地品を取り扱っていたり、トイレなど休憩施設があったり、と道の駅的な施設です。

ウポポイに到着です。

そんなこんなであっという間に到着。正確にはこの前に期間限定?の検温センターがあるので、それを通過して、入場します。(ここはまだ無料エリア)

ウポポイは自然もいっぱいです。

「自然と共に生きたアイヌ民族」という観点からか、湖を中心に川や周囲の山と調和した施設設計がされているようで、自然を感じることができます。

カンカン~いざないの回廊

木々や動物が描かれた回廊。「自然と共に生きたアイヌ民族」を感じられるように描かれています。

ウウェランカラㇷ゚ ミンタㇻ~歓迎の広場

カンカンを抜けた先にある広場では、売店やカフェなどがあり、食事や買い物が楽しめるようになっています。

ホㇱキアン チセ~エントランス棟

有料ゾーンへの入場ゲートを境に、左側にはレストラン、右側にはインフォメーションセンター等が入居している施設。この先は開園時間の9時にならないと入れません。

コインロッカーに大きな荷物を預けます。

現金のみというのがちょっと不便だなぁと思ったコインロッカーに荷物を預けました。


それでは有料エリア内に入っていきます。今日は9時から「国立アイヌ民族博物館」の見学予約をしていたので、まずは博物館へと向かうことにします。

国立アイヌ民族博物館

結構巨大な建物でびっくりしましたが、まずはこちらの博物館に入っていくことにします。

ショートムービーと共に動いて。

2階の展示室の入口では、壁に映されたショートムービーと共に移動して、展示室に案内されていきます。

2階展示室

展示室内は、アイヌ民族の視点で「6つのテーマ」について語られています。

プラザ展示

「基本展示室の中央部に設置されているプラザにはアイヌ文化の粋を集めた、芸術品としても高いレベルにある作品を展示して、それを見るだけでもアイヌ文化の概略とすぐれた芸術性を理解できるようにしています。(公式から引用)」とのこと。時間がない場合はプラザ展示だけを見るのも一案です。

ことば

アイヌ語や物語、地名や現在の取り組みを紹介しています。個人的に「言語」というのは民族のアイデンティティの大きな要素というイメージがあるので興味深く見学しました。

世界

アイヌ文化の中で重要な位置を占める精神文化について紹介しています。恐らく、6つの展示の中でも、アイヌ文化を理解するうえで最も大切なコンテンツであったと思います。

くらし

装い・食・住まいをはじめ音楽や舞踊、子どもたちの遊びにも触れながら、くらしの文化について、道具や映像を通じて紹介しています。衣装や住居など「アイヌ文化らしさ」を知ることができました。

歴史

アイヌ民族が語り継ぎ、残してきた歴史と、周辺の民族が残したアイヌ民族の足跡を紹介しています。アイヌ文化を理解し北海道の歴史を知るうえでは知らなくてはいけないものがまとめて展示されています。

しごと

アイヌ民族が携わってきたしごとを紹介しています。近代までのアイヌ民族がなにをなりわいとしていたのかだけでなく、現代で活躍しているアイヌ民族の「しごと」も紹介されています。

交流

アイヌ民族を取り巻く周辺の諸民族との過去から現在まで交流について紹介しています。一番の見どころは北海道厚岸湖出土の板綴舟です。

特別展示室

先ほどまでの基本展示室と繋がっている「特別展示室」ではテーマ展示などが行われています。

第1回テーマ展示「収蔵資料展 イコㇿ ―― 資料にみる素材と技 ――」

開館に向けて収集した新着資料を中心に紹介したテーマ展示。科学分析装置による調査成果と共に紹介されています。専門的な内容が多いように感じました。


博物館でアイヌ文化・アイヌ民族について学んだ後は「ウポポイ」の各種プログラムを楽しむことにします。

(つづく)


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