水辺で春のうたを#8

2021/4/11

国立アイヌ民族博物館でアイヌ文化・アイヌの歴史について学んだ後は博物館を出て、ウポポイの各種プログラムを楽しむことにします。ウポポイでは様々な体験・視聴プログラムが用意されているので、事前に何が見たいか、どう見るかを決めてから、プログラムを見に行くことをお勧めします

まずは、チセ(家屋)群が再現されアイヌの伝統的な生活空間を体感できる「テエタ カネ アン コタン(伝統的コタン)」エリアへと向かいます。

伝統的コタンエリア

アイヌの復元家屋が立ち並んでいます。奥にある大きなチセは中で色々プログラムをするために、この大きさで建てられたそうです。

丸木舟

この日はウィンターシーズンということでやっていなかったのですが、グリーンシーズン(4月中旬~10月)には丸木舟実演・解説プログラムもあるそう。

復元家屋

かなり立派に復元されています。

家屋の横にあるもの

左側にあるのは「子グマ」の檻だそう。こんなところに子グマを飼って大丈夫なのかとどうでもいい心配をしてしまいます。

シノッチセ

中に入って見学できる(プログラムを楽しむことができる)チセは3つありますが、最も手前側にあるのがこちらの「シノッチセ」。今回はこちらで、「アイヌ語紙しばい」「口承文芸実演」を楽しみました。

ポロチセ

続いて真ん中にある「ポロチセ」。今回は「コタンの語り」をこちらで楽しみました。演者の方がなかなかユニークな方で面白かったです。

ポンチセ

最も奥にあるのが「ポンチセ」。内部の見学が自由にできるようになっていました。

伝統的コタンで3つのプログラムを見た後は、博物館1階のシアターに出向き「アイヌの文化と歴史」というシアタープログラムを見学しました。もう一つのシアタープログラムと交互にやっているのですが、時間の関係上、今回はこちらのみを視聴しました。


さて、それではお昼ご飯にしましょう。飲食店は基本的に有料エリア外にあるため、入口で「再入場券」を貰ってから一度、エリア外に出ます。エントランス棟にあった白老牛などのコース料理もおいしそうだったのですが、折角「民族共生空間」に来ているので、民族料理を頂くため、アイヌ料理を取り扱うカフェにすることにしました。

Cafe RIMSE

やってきたのはこちらのカフェ。アイヌの伝統料理「オハウ(温かい汁物)」2種類が提供されています。

チェプオハウセット

白老産の鮭と野菜のオハウ~チェプオハウ~といなきびごはん、ラタシケプ、小鉢、漬物、コンプシト、野草茶のセットとなっています。なお、頼まなかった方もう一つのオハウは「キナオハウ(厚揚げと野菜のオハウ)」でした。


食後は再び有料エリアに戻り、またいくつかのプログラムを見ることにします。

ウエカリ チセ~体験交流施設~

「アイヌ古式舞踊」やムックリ(口琴)・トンコリ(五弦琴)の楽器演奏など、アイヌの伝統芸能を上演しています。今回はこちらで、短編映像上映 「カムイ ユカㇻ」「伝統芸能上演」を楽しみました。

体験学習館別館

様々な体験ができる「体験学習館」という施設もあるのですが今回は時間の関係もあって参加せず。別館のドーム型スクリーン映像体験 「カムイ アイズ」というのだけ見てみました。動物の目線になって北の大地を体験できるプログラムでなかなか見ごたえがありました。

園内の様子(1)

ポロト湖畔とチセ群。丸木舟なんか浮いてたらなおのこと、いい雰囲気間違いなしといったところ。

園内の様子(2)

園内は施設が適度にばらけていて、晴れの日はとても過ごしやすいように感じました。純粋に「公園」として見ても完成度が高い気がします。


ウポポイを大満喫。

いいえ、もっと長い時間いても全然大丈夫だったなあなどと思いつつも、帰りの特急列車の予約時間が差し迫っていたので、帰ることにします。また来たい施設です。

(つづく)


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