獅子の都＃５

シンガポール（３日目）～世界遺産の植物園

2023/5/6

Ya Kun Kaya Toast

シンガポール３日目の朝食は、ホテルの向かいにある「Ya Kun Kaya Toast」でいただきます。

カヤトーストは、卵とココナッツミルク、砂糖を煮詰めたカヤジャムとバターを挟んだトーストサンドのことです。コピと呼ばれるコーヒーと、半熟卵を合わせていただくのが、シンガポール定番の朝食です。また、こうしたメニューを提供しているコーヒーショップのことを「コピティアム」（Kopitiam）と呼び、シンガポール市民に愛されているそうです。

何とか注文して席で頂きます。しっかり甘い味付けなので、しっかり目覚めさせてくれます。シンガポールの食文化を楽しむ意味でも、大満足の朝食です。

Singapore Botanic Gardens

朝ごはんを食べた後はダウンタウン線（Downtown Line）のロチョー駅（Rochor Station）に向かいます。スティーブンス駅（Stevens Station）でトムソン・イーストコースト線（Thomson-East Coast Line）に乗り換えて、昨日も訪れたネイピア駅（Napier Station）にやってきました。

やってきた理由は、もちろん昨日断念したシンガポール植物園（Singapore Botanic Gardens）です。

このシンガポール植物園は、1859年に植民地政府から与えられた32ヘクタールの土地をもとに開業した160年を超える歴史のある植物園で、2015年に世界文化遺産にも登録されました。

今回は南側のタングリン・ゲートから入園して園内を散策して、北側のブキ・ティマ・ゲートから出る予定です。園内に入ると、観光客も多いですが、市民の方も多く散策しているようです。少し進むと、スワンレイク（Swan Lake）が見えてきました。植物園のなかには３つの湖があり、その景観も素晴らしいです。

シンガポール植物園の特徴は芸術的な彫刻などもあるのが特徴です。また、シンガポールの紙幣にも描かれた大木やシンガポールの国花であるランの花など見どころも多いです。

ちなみに、このシンガポール植物園が世界遺産に登録された理由は、この植物園がランの交配で有名なワケですが、大きな理由はそれではなく、ゴムノキから樹液を効率的に採取する方法を開発し、ゴム産業を活性化させ、それがシンガポールの経済発展の礎を築いたことが大きな理由です。また、歴史的な建造物、絶滅に瀕している植物の保護・育成なども理由の一つのようです。

歩いていると、「ナショナル・オーキッド・ガーデン」（National Orchid Garden）に到着しました。シンガポール植物園自体は入園無料なのですが、ここは有料エリアです。

このナショナル・オーキッド・ガーデンは、世界のラン園のなかでも最大の規模を誇ります。なんと約1000の原種、約2000の交配種、約6万株が3ヘクタールの丘に展示されています。

2021年に改修された「タン・フーン・シアン・ミストハウス」（Tan Hoon Siang Mist House）や「センブコープ・クールハウス」（The Sembcorp Cool House）では、それぞれ標高650～1000メートルの古代熱帯の植物相、標高1000～2000メートルの高山帯のランが展示されています。この植物園は、自然がいっぱいのようで、凄いこだわりの植物園なのです。

ナショナル・オーキッド・ガーデンを出た後は北に向かって歩きます。ほかにも「熱帯雨林の森」（Rain Forest）や「ヒーリング・ガーデン」（Healing Garden）などの見どころがありますが、今回は行きませんでした。園内を歩いていると、ニワトリやオオトカゲなどが闊歩している姿を見ることが出来るので、それもまた面白かったです。

植物園を出た後は、ボタニックガーデン駅（Botanic Gardens Station）からダウンタウン線（Downtown Line）に乗って、ホテル最寄りの一つ・ロチョー駅（Rochor Station）まで戻ってきました。植物園の散策でかなり汗をかいたので、ホテルでシャワーを浴びて、再出発します。