夢の帝国#1

ANA205便(東京羽田→ウィーン)搭乗記

2024/9/19

羽田空港第2ターミナル

一日の仕事を終えてやってきたのは羽田空港第2ターミナル。今回はこの第2ターミナルからANA205便に乗って、オーストリアの首都・ウィーンに向かいます。

保安検査前の両替所で60ユーロ分を両替して、保安検査、そして出国手続きを行います。この第2ターミナルにおける保安検査と出国手続きはかなりスピーディー。優先レーンもありましたが、全員が優先レーンのような速さで通過できていました。

直前の仕事が忙しく色々と準備不足だったので、足りないものを免税品コーナーで購入しつつ、ANAラウンジへと向かいます。第2ターミナルのラウンジは、第3ターミナルのANAラウンジと比べても、かなり大規模で広々としたラウンジで、快適に過ごすことができました。

今日は朝から忙しく殆ど何も食べていなかったので、ラウンジで昼ご飯?夜ご飯?をいただきます。もちろん、ビールと共に。大好きな「一番搾り」ですが、ラウンジの後は、しばらく飲めなさそうであります。

ラウンジに入ってすぐシャワーの予約をしていたところ、1時間ほどで呼び出しがかかりました。シャワーブースも数が多いようで、行楽シーズンの夜にもかかわらず、利用できたのは幸いでした。

ANA205便(東京羽田→ウィーン)

搭乗開始の10分ほど前に搭乗ゲート前に到着。初めてのヨーロッパひとり旅なので、期待と不安が交錯する、と言いたいところですが、疲労で早く寝たくて仕方がありません。

準備に時間が掛かったようで、搭乗開始予定時刻を5分ほど過ぎてようやく機内に乗り込みました。

今回はビジネスクラスで予約しました。ウィーン線はB787-9による運航で、もちろんフルフラットになるスタッガード配列のシートで、窓側の3A席を予約しました。

アメニティポーチを確認したら、スリッパに履き替えて、出発を待ちます。ウェルカムドリンクではシャンパンかジュースが配られていましたが、シャンパンをお願いしました。クタクタの身体に染みるアルコールです。

定刻22時45分を少し過ぎて、ゲートを出発。14時間超という長いフライトに出発です。

大都市・東京の夜景を見ながら出発したANA205便は、名古屋の東側から日本海方面に進んでいきます。離陸して40分程度経過した23時50分頃、機内サービスが始まりました。

まずはドリンクからで、オーストリアの白ワイン「ドメーヌ・ヴァッハウ グリューナー・ヴェルトリーナー・フェーダーシュピール・テラッセン」を注文します。

この白ワインは、「ドメーヌ・ヴァッハウ」はオーストリア・ヴァッハウで長い歴史を持つ醸造所が、ヴァッハウ渓谷沿いの畑で収穫されたブドウ「グリューナー・ヴェルトリーナー」を使用してつくられた白ワインです。ちなみに、ヴァッハウのワインには3つのクラスがあり、フェーダーシュピールはその中間クラスにあたります。

白ワインを嗜みながら、食事を待つこと25分ほどで、ようやく機内食がやってきました。注文からの時間を考えればそんなものかなとも思いますが、この日はかなり疲れていたので、結構待ったような気がしました。

この日のメニューは、洋食のメインが「和牛すね肉の煮込み」、和食のメインが「かますエリンギ巻き 牛角煮」でした。私は事前に洋食を予約しておきました。

機内食メニュー(2024年9~11月/羽田発ウィーン行き【1食目】)

アペタイザー

抹茶ブレッドと漬けいくら
フルーツトマトと甘えびマリネ ハーブとキウイ味噌の2種のソース
オマール海老のゼリー寄せ
蛸のほうじ茶煮 山椒風味 アンチョビ大根おろしと出汁ゼリー添え

メイン

和牛すね肉の煮込み 蕪のピューレと大根餅添え

ブレッド

バゲット  サツマイモブレッド

デザート

プルミエマロン

夜も遅い時間なので、コーススタイルではなく、まとめて提供されます。もちろん、人によって好みは分かれると思いますが、早く寝たいので、この方が嬉しかったですね。味の感想は、と言うと、疲労もたまっていて、割と無心で食べてしまったので、何とも言えませんが、美味しかったです。

メインに合わせて、二杯目として赤ワインも注文しました。二杯目は「シャトー・オー・モーラック・ベルクール メドック 2020」にしました。メルロとカベルネ・ソーヴィニヨンのANAオリジナルブレンドとのこと。

美味しくいただいた後は歯を磨いて就寝のお時間です。この日のビジネスクラスは殆ど埋まっていましたが、トイレもほとんど待つことなく利用できました。トイレにハミガキが用意されているのはありがたいです。

アイマスクもいただいて、日本時間の1時頃に眠りについて、就寝。爆睡しました。

日本を出発して2食目の機内サービスは現地時間の午前3時過ぎから始まりました。日本時間で言えば、午前10時頃で、ちょうどいい時間帯のはずです。

やはり機内ということもあって、全体的な乾燥は気にはなりますが、フルフラットのお陰もあって、疲れることはありません。さすがに前日までの疲れを吹き飛ばすほどではありませんが、多少はすっきりしました。

2食目も和食・洋食と選べますが、今回は和食を選択。しばらく和食ともお別れなので、最後に食べておきたい気分でした。異国で朝から酔っ払っているのは如何なものかと思うので、朝のドリンクは「香るかぼす」を注文しました。

機内食メニュー(2024年9~11月/羽田発ウィーン行き【2食目】)

小鉢

鮪生姜煮と法蓮草

主菜

銀ガレイ味噌幽庵焼き

俵ご飯、みそ汁、香の物

和食の味はと言うと、日本で造られたものというだけあって美味しいです。特に小鉢が気に入りました。これをアテに日本酒が飲めたら最高な気もしますが、今はその元気も勇気もありません。

食後はうたた寝をしながら過ごします。かなり寝ましたが、疲れがまだ残っています。折角のオーストリア旅行なのに、こんな調子で大丈夫か不安になります。

暫くしてから着陸態勢に入り、ウィーン国際空港には現地時間の5時50分頃に到着。ゲートから入国審査までの間のエスカレーターが停まっていて初っ端から不安なウィーン。

オーストリア鉄道(ウィーン空港駅→ウィーン中央駅)

制限エリア外に出て、ウィーンの風を吸います。急に何か心細いような気持ちにもなりますが、まずはウィーン市内へ行くためのチケットを購入します。ウィーン市内へは、オーストリア鉄道(写真2枚目の赤いブース)と空港アクセス鉄道CAT(写真2枚目の緑のブース)の2つがあります。

CATの方が快適かつノンストップのようですが、今から向かうウィーン中央駅ではなくウィーンミッテ駅に向かうので、オーストリア鉄道の券売機で時刻検索をしてきっぷを購入しました。

空港駅のホームに降りると奇声を叫んでいる人もいて更に不安になりますが、遠ざけるように6時41分発のREX7線に乗車します。これでウィーン中央駅まで乗り換えなしかと思っていたのですが、それは大きな誤り。

眠気眼で券売機を操作したためか、ウィーンミッテ駅に向かうようです。ウィーンミッテ駅で下車して、ウィーン中央駅方面に向かうSバーン(近郊電車)に乗り換えました。

なお、ルート的には一駅戻るようなので、恐らく先ほどのチケットはウィーンミッテ駅で失効していそうだったため、ウィーンミッテ駅からはアプリでウィーン市内24時間チケットを購入して、それを利用しました。

何とかウィーン中央駅に到着。歩いて駅前にある「イビスホテルウィーン中央駅前」に向かい、荷物を預けてから、ウィーンの街に出発します。

少し肌寒さを感じるウィーン市内。絶妙な疲労感もありますが、折角のオーストリア。気を付けつつ楽しみたいところです。

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