冬の湿原#3

釧網本線「SL冬の湿原号」(標茶→釧路)乗車記

2021/2/6

美味しいランチを食べ終え標茶駅へと戻ってきました。駅前にはセブンイレブンがあるので何かを買うのに困りません。今回私は帰りの車内でお酒を飲むかどうかをすごく迷ったのですが結果的に買わずに乗ることにしました。(我慢!)

標茶駅

SLの付け替え作業などを見学している方もいて賑わっていました。

駅構内の様子

窓口もしっかりある有人駅です。

発車案内はLED表示でもパタパタでもなく。

味のある発車案内が掲示されています。乗車開始の前から改札は行っていて、駅構内でSLの撮影をすることができるようになっていました。

釧網本線の歴史

道内で2番目に鉄道が走ったのはここ釧路地方だったそうです。

1世紀前のレール

駅構内には「1世紀前のレール」が展示されています。1897年(明治30年)に製造され、1999年(平成11年)まで使用されていたとのこと。


発車まで時間があるのでSLの編成をゆっくり眺めてみることにします。

SL冬の湿原号

帰りの「SL冬の湿原号」はSLが付け替えられ、5号車の前に連結されています。SLと言われて想像する顔ではないのでどこか違和感があります。

SL:C11-171

1940年(昭和15年)に製造され道内各地で活躍。引退後は標茶町内で保存されていましたが、1999年(平成11年)に復活を遂げたそうです。

5号車:スハフ14-507

14系客車と言われる車両で、秋田や北海道で活躍。2003年(平成15年)からSL用に運転されています。

4号車:オハ14-519

こちらも5号車と同じ14系客車。元々熊本で使用されていて、のちに北海道へやってきた車両。

3号車:オハ14-526

同じく14系客車。5号車同様、秋田から昭和後期に北海道へ渡ってきた車両。

2号車:スハシ44-1

カフェカーが設置されている2号車は他の客車とは違う形式で、製造も1952年(昭和27年)と非常に古いです。

1号車:スハフ14-505

標茶寄りの先頭も14系客車。4号車と同じく熊本から北海道へ渡ってきた車両です。

跨線橋を渡って。

列車の編成を確認したところで跨線橋を渡って、発車する2番線ホームへと向かいます。この写真は跨線橋の上から撮影したもの。

ここにも鐘が

2番線ホームにも釧路駅同様の「鐘」が設置されていました。奥にある標柱はかつて標茶駅から分岐していた標津線を記念するもの。

帰りのきっぷ

帰りは釧路川や湿原が眺められる(往路と反対側の)座席を予約しました。

あたたかい見送り

地元の方の見送りを受けながらSLは発車していきます。

帰りも乗車証明を頂きました。

往路とは異なるデザインの乗車証明書を頂きました。

帰りもプリンを。

車内販売コーナーを見るとプリンは2種類販売されているようだったので、食後のデザートということで、帰りもプリンを買ってしまいました。

帰りも丹頂鶴を。

茅沼駅では再び丹頂鶴を目撃。今度は自分の座席からくっきりしっかり見ることが出来ました。


列車は釧路川に沿って順調に進みます。途中の塘路駅では行き違い列車との交換のため、停車時間があるため、列車の外に出てみることにしました。

構内踏切から

手前にあるのは停車位置を知らせるための目印です。

モクモクと

もくもく煙を上げるSL。こうしてみると客車の色も含め本当にいい感じです。

カッコいいですね。

この構図で撮影している人がいたので撮影してみましたが、後で見てみると結構カッコよく写っていました。

歴史を伝えるもの

昭和15年。戦前から活躍しているというのですから凄いものです。

復活してからも長いです

今年で22年目になるSL冬の湿原号。JR北海道によると今後も継続して運行するため、今年から来年にかけて車両の整備を行うそうです。


塘路駅には12分停車し、その後発車します。正直なところ、朝の札幌から座ってばっかりなので、こういう停車時間もまたありがたいものです。

釧路川に沿って。

釧網本線は釧路川に沿っている区間が多いため何度も釧路川を眺めることができます。車窓には時よりエゾ鹿も映り込んできました。

岩保木水門

人工河川である「新釧路川」と旧流路である「釧路川」の分岐点にある水門だそう。近くには開かずのままだった旧・岩保木水門もあります。

まもなく終着釧路

釧路川を渡ると終着駅・釧路は間もなくです。

終着駅・釧路

無事、終着駅の釧路駅に到着しました。駅名標がまた趣深く、この客車とよく合います。


今夜は釧路に宿泊。釧路の二大名物?である夕陽と炉端を堪能します。

(続く)


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