冬の湿原#1

特急「おおぞら1号」(札幌→釧路)乗車記

2021/2/6

早朝の札幌駅へとやってきました。この日は、札幌から約4時間かけて特急列車を利用して道東・釧路市へと向かいます。

この時間帯には札幌から道内各地へ向かう特急列車が相次いで出発しますが、駅構内はそれほど混雑もしておらず、駅弁屋さんも需要減少の影響でまだ営業開始前でした。

それでは、ホームに上がっていきましょう。

特急「おおぞら1号」釧路行き

今日乗車する列車は特急「おおぞら」号です。過去にも帯広まで乗車したことはありますが、終点の釧路まで乗るのは今回が初めてです。JR北海道のウェブサイトにて確認したところによると、乗車する特急車両「283系は北海道第2弾の振子式特急」で、「ブルーとグリーンに丹頂鶴の赤を組み合わせ北海道らしさを演出」しているとのこと。ちなみに、正面のLED表示にも「丹頂鶴」が描かれていますね。

ホームの発車案内

早朝6時48分に札幌駅を出発しますが、釧路到着は11時前。約4時間の長旅です。

2号車に乗車。

1号車が先頭で、指定席は1・2・4号車、グリーン車は3号車となっています。今回は2号車の普通車指定席に乗車します。

車内の様子

車内は他の特急列車と同じです。北海道内では指定席車両と自由席車両で座席が異なっていて、指定席車両は枕などもある豪華仕様です。快適な移動ができます。

今回は「トクだ値」を利用

インターネットの列車予約サイト「えきねっと」で「トクだ値」という列車限定の割引きっぷを利用しました。釧路までは40%割引の5,990円で移動できます。


早朝の出発だったのでまだ朝ご飯は食べていませんので、車内でお弁当を頂きます。なお長時間の運行ですが車内販売はないので事前に購入しておく必要があります。

KIOSKで購入したお弁当

本当は駅弁を買おうと思っていたのですが、感染症による需要減退から駅弁屋さんが6時50分オープンだったので、やむを得ずKIOSKで購入しました。この「おおぞら」が48分発で、「北斗」が52分、「オホーツク」が56分発なので、できればあと10分早く営業して欲しいところですが。とはいえ札幌駅で売られているこの「おふくろの味弁当」は税抜き520円で、サザエ食品で製造されているものですが、これはこれで結構美味しいので、まあヨシとしましょう。

車窓を眺めながらいただく食事はやっぱり良いものです。札幌を出発すると、新札幌、南千歳の順に停車し、南千歳から石勝線に入っていきます。なお、南千歳駅を出発した段階での乗車率は3~4割程度でした。

トマム駅

早朝の出発であることに加え、石勝線区間はトンネルなども多いので、南千歳を過ぎるとウトウト。途中停車したトマム駅は雪模様でした。

帯広市街

十勝平野は「とかち晴れ」で晴れ渡っていました。

帯広駅では乗客の半分程度が下車。指定席車両には帯広から乗車してくる人はほとんどいませんでしたが、自由席には列もあったので、ある程度乗ってくる方もいらしたようです。帯広の次は池田に停車し、その次は終着釧路と2駅で終点ですが、帯広~釧路間は約1時間40分かかり、東京~宇都宮間より長いというのですから驚きです。

車窓に気球が見えました。

帯広を過ぎると、進行方向左側に気球が飛んでいました。慌てて撮影しました。

太平洋のすぐ近く

厚内を過ぎると根室線の線路は時より太平洋のすぐ横を走ります。釧路地方の天気は曇りの予報でしたが、今日はいい景色が眺められそうです。

釧路駅に到着。

終着釧路に定刻通り10時58分に到着。札幌から4時間10分もの長旅でしたが快適な移動をすることができました。釧路駅では大きな駅名標が出迎えてくれました。


釧路からは人気のSLに乗車して、釧網本線を北へ進みます。

(続く)


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