最北の温泉郷#1

特急はぼろ号乗車記

2020/11/21

最北の温泉郷へ

北海道の秋は過ぎ、いつしか街は冬の装いとなってきました。雪が本格的に降るまでのこの期間はどこへ行っても何とも言えぬ寒々とした景色が広がるばかりなので、三連休は密を避けて最北の温泉郷「豊富温泉」へと向かうこととしました。

豊富温泉への公共交通アクセスとしては札幌からだと主に次の2通りの手段があります。

  • JR宗谷本線の特急列車を利用し、豊富駅または幌延駅で路線バスに乗り継ぐ方法
  • 沿岸バスの高速路線バス(但し、高速利用区間は札幌~留萌間)「特急はぼろ」号を利用して、直接アクセスする方法

勿論直通の路線バスは便利なのですが、時間の関係もあり、今回は特急「ライラック」・「サロベツ」の乗継を利用しようと考えていました。しかし、季節外れの大雨により、前日は宗谷本線が運転見合わせとなっていました。今日はどうでしょうか。

列車の運休を知らせるモニター
大きな被害ではないものの復旧作業に時間を要するようです。

結論から言えば、この日も宗谷本線は午後5時頃まで名寄~稚内駅間で運転見合わせとなっており、この日のまともな時間に豊富温泉に列車で行くことは困難でした。ということで、札幌駅のバスターミナルで豊富温泉までのバスチケットを往復で購入し、豊富温泉へと向かうことにしました。


沿岸バス 特急はぼろ13号(札幌駅前→豊富温泉)

一旦、バスターミナルを離れ昼食を取って、チェックインが遅れるので宿にも事前に電話を入れ、出発15分ほど前にバスターミナルへと戻ってきました。バスは既に入線していたので、このバスに乗車しました。

特急はぼろ号

車内に入ると2列×2列のリクライニングシートが並んでいます。指定された4D席に着席。普段の混雑状況は分かりませんが、窓側が割と埋まる程度の乗車率。

シートピッチは広くないですが隣も空いていたので不快感はありませんでした。ただ、リクライニングされるとやや窮屈ですね。このバスは(使いませんでしたが)トイレも設置されているほか、全席でUSBケーブルによる充電ができるなど、長距離移動でも快適に過ごせるような設備となっていました。

復路に乗車したバスで撮影した車内の様子
コンセント回り

バスは札幌駅を出発して、札幌ICから道央道に入りました。その後は快調に道央道を北東へ進み、砂川SAで一回目の休憩が行われました。深川からは留萌道に入り、留萌大和田ICで一般道に戻りました。ここからは終点・豊富まで一般道走行となるため、一般道区間が非常に長い路線バスです。

留萌市内で降車する乗客の方も多かったのが印象的です。その後はオロロンラインを北へと進みます。羽幌町では沿岸バス本社ターミナルで2度目の休憩が行われました。羽幌を過ぎると乗客は数名となり、日没後の暗闇を北上していきます。

砂川SA
羽幌・本社ターミナル

豊富温泉には定刻よりも10分ほど早く到着。早く温泉に入りたかったので嬉しい早着です。豊富温泉の温泉宿はバス停の周辺に固まっているので、バス停から歩いて、お宿へ向かいました。

豊富温泉に到着した路線バス

到着したのは18時前。こよいのお宿にチェックインをしに行きます。

(続く)


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