静寂の奥尻ブルー#5

2020/8/2

宿の前で「折角ですから!」と記念撮影をしてもらって、いざ出発です。今日は残念ながら曇り空のよう。まあ昨日存分に楽しんでますから、今日はゆっくり観光していきましょう。

まずは宿から南へと進み、奥尻港のフェリーターミナルを目指します。奥尻港のフェリーターミナルは大きくはありませんが、島内随一の公共交通のターミナルになっているほか、観光案内所なども併設されています。

そして、港付近をぶらぶらしていると、ここにも「にしん街道」の標柱がありました。確かにこの奥尻島も日本海に面していますが、ここにも立っているとは思わず、少しばかり驚きました。調べてみると明治中期にニシン漁で栄えたようです。

奥尻港フェリーターミナル
にしん街道の標柱

フェリーターミナルで情報収集もしつつ、南へ向かいます。島を代表する観光名所「鍋つる岩」は港の近くですが、曇天なのでいったん通過して、高台にある「うにまる公園」へ向かいます。

奥尻島の名産品「キタムラサキウニ」をイメージした「うにまる」のモニュメント。

うにまる公園でぶらぶらしていると徐々に晴れ来たので、「鍋つる岩」へと戻ります。が、まだ雲成分が多いので、しばらく待機することに。徐々に晴れ間が広がってくる模様を眺めながらゆっくりとした時間を過ごします。ちなみに、この「鍋つる岩」は奥尻島のシンボルとしても親しまれ、鍋の取っ手(つる)に似ていることからこの名が付いたとのこと。

30分くらいすると晴れ間がだいぶ見えるようになり、海も奥尻ブルーの輝きを出してきました。島内では人口の多い奥尻地区と青苗地区を結ぶ道路沿いにありますが、交通量も多くなく、静かにこの景観を楽しむことができました。

さて、晴れてきたのでもっと奥尻を楽しみたいところですが帰りの飛行機の時間が迫ってきているので、青苗地区へ移動することにします。青苗地区までの道道は離合に注意を要する区間もありますが、見晴らしは良好な海沿いの道が続きます。なお、この区間は現在、高規格のバイパス整備が行われているようです。青苗に到着した後は、港を少し見学して、レンタカー屋にレンタカーを返却します。

逆光なのが惜しい
奥尻島南東部の道路
青苗の港は津波対策で2層で整備されています
レンタカー屋さんに返却

楽しかった時間も終わりが近づいてきました。レンタカー屋さんの送迎車で奥尻空港に向かいます。奥尻空港は2階に小さいながらも展望デッキがあるため、デッキで飛行機の到着を待ちます。

到着後、保安検査が再開されたので、制限エリア内に入ります。そして、一つしかない搭乗口を出て、飛行機へ乗り込みます。

奥尻空港ターミナル
到着したHAC機
行き先に「函館」以外を表示することはあるのだろうか。
いざ搭乗

無事、函館空港に到着。函館駅までバス移動し、特急列車で後は帰るのみ。

(続く)


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