春の先島紀行(石垣編)#4

石垣島~グリーンとブルー~

2023/4/9

米原のヤエヤマヤシ群落

石垣島北部・平久保半島の「明石食堂」で八重山そばを堪能した後は、石垣島といえばの絶景・川平湾を目指して、いざ西に進みます。

川平湾に行く前、一か所だけ―「米原のヤエヤマヤシ群落」に寄り道していきます。ヤエヤマヤシとは、八重山列島のなかでも石垣島と西表島のみに植生のあるヤシの木。幹の直径は30cm、高さは25mにもなる大型のヤシの木。大きな波状複葉の葉をつけるのが特徴で、数あるヤシのなかでも「美しいヤシの木」として知られているそうです。

あまりヤシの木に詳しくはないですが、折角なので、駐車場にレンタカーを停めて、遊歩道を散策してみました。遊歩道は長くないですが、静かな森のなかで深呼吸して、癒されました。

遊歩道を散策した後は入口にある「パーラーぱぱ屋」で、フルーツジュースをいただきます。注文したのは一番人気という「Bブレンド」。マンゴーとパインが入っていて、さとうきびでまとめたオリジナルブレンドのジュースとのことですが、甘すぎない自然な甘さがとても美味しかったです。

パーラーぱぱ屋

〒907-0451 沖縄県石垣市桴海491

川平公園

ジュースを飲み終えた後は、米原のヤエヤマヤシ群落から川平公園に向けて出発します。川平公園までは約20分の道のりです。車窓からは時より川平湾の美しい海が見えるので、期待も高まりながらのドライブです。

川平公園の駐車場に車を停めて、川平公園へと向かいます。そして、見る絶景。高校生の時に修学旅行で来て以来の川平湾ですが、やっぱり美しい。

折角の川平湾、のんびり過ごしたいもの。ビーチに下りたり、展望台から眺めてみたり。川平の音を聴いたり、ヘッドホンを付けて好きな曲を聴いたり。

春休みシーズンも終わった頃ということもあり、人が多すぎない川平公園で、贅沢な島時間を過ごせました。

川平湾の近くには「底地ビーチ」という砂浜もあるので、帰る前にこちらも寄ってみました。ちょうど干潮の頃だったのか、遠くまで砂浜が広がっていましたが、美しくてきれいなビーチでした。

ブランコに揺られて、ビーチを眺めるのも良さそうです。

石垣御神崎灯台

川平公園の後は、石垣島西部・崎枝半島へと向かいます。屋良部岳擁する崎枝半島は、石垣島西部にある半島ですが、リゾートホテルなどもなく、離島の半島らしい風景が残っているエリアです。

目指すは、崎枝半島の北西にある石垣御神崎灯台です。灯台手前の駐車スペースに車を停めて、灯台と岬周辺を散策します。

この石垣御神崎からは晴れた日に八重山列島が望むことができるのですが、この日も遠くに浮かぶ島々を眺めることができました。また、この石垣島を拠点とする海上保安庁の船が行き来する姿も見ることができ、この島が国境周辺であることを再認識させられました。

岬付近に行くと、断崖絶壁の下の青い海。立地的にも強い風が吹きやすそうですが、この日は強い風が吹いていて、吹き飛ばされそうな気分を感じるのも「島の端」に来ている感がして、とてもよかったです。この感覚は変わっているかもしれませんが。

ミルミル本舗と琉球観音埼灯台

石垣御神崎灯台を出た後は、崎枝半島を反時計回りでぐるっと一周してから、寄り道しつつ、ホテルに帰って行こうと思います。

最初の寄り道は、名蔵大橋の手前にある駐車場から、名蔵アンパルを見学します。名蔵アンパルとは、名蔵川の河口付近にある干潟とマングローブ林のことで、多様な自然環境がひとまとまりになっている貴重な湿地帯であることから、ラムサール条約にも指定されています。ちなみに、アンパルは「網を張る」の方言で、由来は「盗賊を捕まえるために総出で網を張ったこと」など諸説あるようです。

いい景色も旅の楽しみですが、グルメも楽しみ。石垣空港にも店舗のあるジェラート店「ミルミル本舗」の本店が近くにあるので、こちらに立ち寄ってみます。紅芋とミルクのダブルを選択して、外でいただきました。ジェラートがおいしいのはもちろんですが、美しい海を眺めながら食べられるのもよかったです。

ミルミル本舗 本店

〒907-0024 沖縄県石垣市新川1583−74

最後にもう一か所、琉球観音埼灯台にも立ち寄りました。

ここ琉球観音埼灯台からは竹富島や小浜島などを望むことができるほか、夕陽の名所とも言われています。市街地からも比較的近い場所で、八重山の島々に沈む夕陽が見えるのは魅力的です。今回は、夕陽というにはまだ少し早かったので、夕焼けテイストで写真を撮ってみました。

それでは、ホテルに一旦帰ってから、飲みにいくことにします。