ハレルカ日高#2

アイヌと義経伝説の町をあるく。

2023/8/19

びらとり和牛

旧国鉄富内線は、富内から山を越えて、日高地方の町・平取町振内に進みます。平取町は鵡川よりも一つ東側の沙流川沿いの町です。この町の特産品は「びらとり和牛」ということで、ランチは肉をいただくことにします。ということで、やってきたお店は振内にある肉料理店「じゃんけんぽん」です。

びらとり和牛の特徴は、凍てつく冬の寒さを乗り越えることで、肉の旨味が凝縮され、味の濃い牛肉になっているとのこと。ステーキにするか、ハンバーグにするか、悩んでしまいます。

メニューをみると、ハンバーグとカットステーキのセットがあったので、こちらのセットメニューを注文しました。お手頃価格で、このクオリティの和牛が食べられることに感動です。


二風谷

旧富内線は、振内から更に北へ進み、日高町へと向かいますが、今日の私は南に進み、平取町二風谷へ向かいました。二風谷は、人口の過半数がアイヌを占める、北海道内でもアイヌの比率が最も高い地域です。

このため、二風谷には、アイヌの住居であるチセなどを復原した施設やアイヌ文化博物館、沙流川歴史館など二風谷やアイヌの歴史を知ることが出来る施設があります。

今回は、駐車場に車を停めて、チセなどを見つつ、アイヌ文化博物館に行くことにしました。

アイヌ文化博物館はウポポイと比べると規模は小さいものの、二風谷におけるアイヌの歴史や、生活様式などを学ぶことができました。

博物館の奥には、「沙流川歴史館」という平取町を流れる沙流川流域の歴史や自然を紹介する施設もありました。


二風谷コタンを見学した後は、国道の東側へと向かいます。

向かった先は「萱野茂 二風谷アイヌ資料館」です。こちらではアイヌ初の国会議員である萱野茂氏が収集したアイヌの民具などが保存されています。

二風谷観光の最後は、「びらとり温泉ゆから」で汗を流します。この温泉は二風谷の市街地の少し北側にある塩化物強塩冷鉱泉の温泉です。露天風呂も広いうえに、広い大浴場には炭酸泉やサウナなどもあり、かなり快適に過ごすことが出来ました。


義経神社

入浴後は、平取町観光の最後に町中心部近くにある「義経神社」に行ってきました。

源義経は、兄である源頼朝と対立し、奥州平泉で自害した、というのが史実として知られていますが、北東北や北海道には「義経が逃れていた」といういわゆる義経北方伝説があります。江戸時代に、この義経伝説を聞いた幕臣が、当時この地に住んでいたアイヌに、「義経の木像」を送り、アイヌがそれを祀ったことがこの神社の始まりです。

100段以上の階段を登った先に本殿があります(車で直接上に行くこともできます。)。本殿付近の境内は、静けさや厳かな雰囲気はかなりのもので、心が洗われた気持ちになります。

参拝を済ませた後は、こよいの宿へと向かいます。