むかわ町でいにしえを知る。
2023/8/19
ANA53便(羽田→千歳)
夏に行きたい旅先と言えばどこが一番人気なのでしょう。私的には、本州の猛暑から避けられる北海道が一番行きたくなる場所です。そういうわけで夏のメインは北海道に決定。本当はひとり旅ではない予定だったのですが、結果的にひとり旅になりました。
さてさて、羽田空港にやってきまして、チェックイン。まずは、旅のはじまりはラウンジで朝日を浴びながらいただくシウマイ弁当です。第2ターミナルの制限エリア内で売っているお弁当は数が限られているのですが、いつも「シウマイ弁当」を買ってしまいます。
搭乗時刻が近づいてきたので、59番ゲートに向かうと、既に案内中となっていました。そのまま乗り込みます。新千歳までは約1時間半。今日の旅に備えて、ゆっくりと過ごします。
新千歳空港に到着した後はレンタカーを借りました。実は新千歳空港で初めてレンタカーを借りました。
厚真町
新千歳空港からは安平町を経由して厚真町に向かいます。厚真町では、以前も来た「HASKAP CAFE LABO」さんに立ち寄りました。
前回はクレープをいただきましたが、今回は「ハスカップスムージー」を注文。酸味のきいたさっぱりした味で、ハスカップを濃厚に感じます。
ハスカップで口の中をさっぱりさせた後は、山の中を東に進みます。鵡川を越えてからは、鵡川に沿って北上し、むかわ町穂別にやってきました。国道や高速道路で穂別域内を通過したことはありますが、しっかり訪問するのは今回が初めてです。
むかわ町立穂別博物館
穂別の中心部から少し登ったところにある「むかわ町立穂別博物館」へやってきました。
むかわ町穂別地域は国内でも有数の恐竜の化石が発掘される地域というだけあって、この博物館では主に穂別地域で産出される化石が展示されています。
館内に入ると、ホベツアラキリュウ(愛称ホッピー)が迎えてくれました。このホベツアラキリュウは、胴体の大部分が発掘された、この穂別博物館が建設されるきっかけとなった化石です。
入館料を支払い館内を見学します。館内では中生代白亜紀と新生代の化石について説明されています。
そのなかでも見どころは「カムイサウルス」です。カムイサウルスは、むかわ町で発見された恐竜で、既に分かっていた恐竜とは異なる新種の認定がされました。ちなみに、こちらは恐竜ですが、先ほどのホベツアラキリュウは首長竜という別の種類です。
このカムイサウルスの化石は「むかわ竜」と呼ばれています。穂別博物館では全身復元骨格のレプリカも展示されていますが、なんと大きいんでしょう。
この「むかわ竜」の凄いところは、全身復元骨格であることです。国内で見つかったものとしては、ニッポノサウルス(樺太庁豊栄郡。現在のロシア・サハリン州)、フクイベナートル(福井県勝山市)に次いで3例目と凄い貴重なんです。
富内駅
博物館を見学し終えた後は鵡川に沿って、更に上流へと向かいます。やってきたのは、旧国鉄富内線の富内駅です。富内線は、日高本線の鵡川駅(むかわ町の中心部)から穂別、富内を経て、日高町までを結んでいた路線で、1986年に廃止されました。
富内駅では、当時の駅や車両、線路などが残されているので、見学することにしました。
この日の富内駅跡は静かで、自然の音しか聞こえませんが、かつてこの地が栄えていたことが分かる広い構内です。
構内の端まで来てみました。空に向かってレールが伸びています。銀河鉄道をイメージした作品とのことですが、未来に向かってのびる線路のように見えます。
こういうのを見ると、いい未来になりますように。という気持ちになります。今回は特にそれをより強く思わされました。