宇宙の島#6

西之表・中種子絶景ドライブ(後編)

2023/11/24

ランチ「らーめん濱商」

朝のおにぎり一つでかなりがっつり観光していたので、お腹も減ってきたところ、少しランチタイムも終わりかけの時間帯で、やっているお店も限られているため、西之表市街へ戻ってきました。お目当てにしていたお店は既に営業を終了していましたが、こちらの「らーめん濱商西之表店」さんがまだ営業していたので、こちらでランチをすることにしました。

注文したのは「チャーシューメン(塩とんこつ味)」と「ライス」です。こちらのラーメンは、ザ・王道の鹿児島ラーメンで、シンプルに美味しかったです。夜も営業していたら、締めのラーメンで再び来たかったのですが、昼のみの営業のため、それは叶わず。種子島でラーメンを食べたくなったらお勧めのお店です。

西之表市東南部

食後は再び東海岸へと向かい、続いては南へ進みます。まず初めに訪れたのは「鉄浜海岸」。砂浜一帯に砂鉄が含まれることからこの名が付いた海岸で、海水浴よりもサーフィンにお勧めの場所のようです。この日もサーファーの方が高波を満喫していました。

続いて、立派な「アコウのアーチ」。西之表市安城地区にあるかなり立派なアコウの樹。道路のうえにアーチのようになっているのが話題となっていたので、こちらも立ち寄ってみました。

中種子町へ

その後は東海岸沿いの道を中種子町方面に南下していきましたが、次第に道路は未改良区間になりました。西之表市と中種子町を結ぶ道路は、西海岸の国道と中央部の県道76号線もあり、こちらの東海岸(県道75号線)は需要も少ないのか、まだ未改良の区間が残っているようです。実際、この区間ではすれ違う車も殆どいませんでした。とは言え、工事も所々していたので、今後拡幅される予定なのかもしれません。

そんな島らしさを感じる静かな海沿いの道からは種子島の美しい海を眺めることができました。誰もいないので、この景色を独り占め。本当に幸せの限りです。

未改良区間が終わるとまもなく「馬立の岩屋」との分岐に辿り着きます。分岐からは勾配のある道を下っていくわけですが、やや不安な気持ちにさせられる道が続きます。

そして、辿り着いた「馬立の岩屋」がこちら。

「馬立の岩屋」は、波の浸食によって形成された洞穴。かつて第10代島主・種子島幡時が、修行中、この穴で消息を絶った際、乗ってきた馬がひたすらに立って帰りを待っていたことに由来しているそう。

割といい時間になってきたので、南下はここまでにしておいて、西海岸へ抜けて、西之表のホテルへと向かいながら寄り道観光することにします。その道中、訪れた最初のスポットは「男淵・女淵の滝」。2つの滝が連なっているスポットで、清流の音を楽しみ、リラックスすることができます。駐車場はしっかり整備されていましたが、滝の前に休憩するような椅子やスペースはないので、立ち寄る程度がよさそうです。

さらに西へと進み、西海岸の国道まで抜けて、東シナ海沿いにある「雄龍・雌龍の岩」に到着しました。

「雄龍・雌龍の岩」は、がけ崩れによって、嵐の夜に海へ投げ出された夫婦が生まれ変わったとされる伝説が残る岩。寄り添い立つ二つの岩の、右が「雄龍の岩」、左が「雌龍の岩」と呼ばれています。

この日は、2つの岩の間を白波が押し寄せてきており、ゆっくり観光できる状態ではありませんでしたが、こういった伝説が残る岩と思えば、むしろ趣深さを感じます。ちなみに、夕陽の時間帯には2つの岩の間に夕陽が沈むことから、夕陽の名所ともなっているようです。

種子島温泉 赤尾木の湯

最後に、市街地にある「鉄砲館」などを見学するか、「温泉」に入るかを悩みながら、西海岸沿いの国道を北上します。結局、選んだのは「種子島温泉赤尾木の湯」での日帰り入浴でした。こちらの温泉、内湯・露天・サウナ・水風呂と一通りあり、清潔感あり、温泉もよし、と想定以上に大満足することができました。

この後は、一旦、宿へ帰り、飲みに行く準備をします。