大司教の宮殿と城
2024/9/22
レジデンツ(Residenz)
ザルツブルクで迎える朝。眺めの良い部屋にしていただいたおかげで、気持ちのいい朝です。
朝食は1階のレストランでいただきます。昨日に引き続き、フレッシュ野菜がないのが残念ですが、フルーツはたくさんあるのがうれしいところです。
朝ごはんをしっかり食べた後は、チェックアウトします。こちらのホテルは二重で鍵のかかっているロッカールームがあるので、荷物を預けてから、中央駅へと向かいます。
中央駅から出発するトロリーバスに乗って旧市街へと向かいます。このトロリーバスもザルツブルクカードで乗車できます。
Rathaus停留所で下車して、昨日立ち寄ったモーツァルト広場に向かいます。昨日に引き続きお祭りが開かれるようで、朝からスタッフの皆さんが準備を励んでいました。
それでは、レジデンツを見学していきます。こちらもザルツブルクカードで入場することができます。レジデンツ広場に面した入口から建物の中庭に入り、階段を登ると受付があります。ここにクロークがあり、基本的には荷物を預けることになります。
受付を済ませて最初の「警護兵の間」でオーディオガイドをお借りします。オーディオガイドは日本語も対応しているので日本語のものをお借りします。日本人観光客が特別多いとは思わないですが、かつては多かったのか、親切心なのか、分かりませんがありがたいものです。
警護兵の間(Carabinieri Saal)はレジデンツ内で最も広い部屋で、全長50メートルで、400人が収容できます。この部屋について続いて「騎士の間」、「会議場」、「控えの間」と順に見学します。このうち騎士の間(Ritter Saal)は、かつてモーツァルトが演奏を披露したことでも知られています。
角にある「謁見の間」は宮殿内でもかなり豪華な内装となっています。順路に従い、ここを左に曲がっていくと、「執務室」や「寝室」へと続きます。
さらに進むと「礼拝堂」、皇帝フランツヨーゼフ1世の王座がおかれた「王座の間」(Thron Saal)(写真3枚目)、「白の間」(写真4枚目)などが続いています。
白の間の先には仮装コーナーがあり、そこから階段を登っていくと絵画を展示している「レジデンツギャラリー」(Resodenzgalerie)があります。
レジデンツギャラリーの先には大聖堂へと続く通路があり、ここからはドーム広場やレジデンツ広場を眺めることができます。
ドーム博物館(Dommuseum)では大聖堂の宝物が展示されていますが、それよりも感動してしまったのはちょうどやっていたオルガンの演奏。日曜朝の時間にタイミングよく聞けてとてもよかったです。
その後も順路に従っていくと、再びレジデンツに戻り、最初の「警護兵の間」に戻ってきました。急ぎ足でみて、ざっと1時間半ほどでした。
ホーエンザルツブルク城(Festung Hohensalzburg)
レジデンツ見学の後は、モーツァルト像を見てから、街のシンボルである「ホーエンザルツブルク城」(Festung Hohensalzburg)に向かいます。ザルツブルク旧市街の南・メンヒスブルク山にあるこの城塞は、ローマ教皇と神聖ローマ帝国皇帝の叙任権闘争の最中、教皇派だったザルツブルク大司教によって築かれました。
城塞へはザルツブルクカードの使えるケーブルカーを利用して登ります。ケーブルカーは混雑していましたが、スピードも割とあって、あっという間に城塞に到着しました。
ケーブルカーを降りて左手に進むとレストランがあり、その先に展望が開けています。塔に沿った階段を登り、塀の中に入ると右手に入り口があるので、入っていきます。城内の見学もオーディオガイドがありますが、こちらは日本語が見つかりませんでした(地球の歩き方では日本語ガイドありとなっていました。)。
案内版による解説もかなりしっかりあるので、オーディオガイドは結局利用せず、Googleに翻訳してもらいながら見学しました。城内では、城の歴史、拷問具の部屋などを見学できますが、なんといっても一番の見どころは塔上の見張り台でしょう。ザルツブルクの東西南北を一望することができます。
見学を終えると教会の前に出ました。教会の雰囲気はいいのですが、行ってみたかった「黄金の間」に行けていないじゃないか。
今更ながらにガイドブックを確認すると、黄金の間など大司教の居室は、塔とは別に入り口があるようなので、入り口へ向かいます。これは要注意です。
階段を登って入り口に向かったところ、大司教の居室は別料金とのことで、チケット代を払って中に入ります。この区画はどこも黄金が散りばめられていて、あまりの豪華さに驚嘆させられます。その後、隣にある要塞博物館やライナー博物館も急ぎ足で見学しました。
Sternbrau
ケーブルカー駅横のレストランで絶景を眺めながら食事をしたい気持ちもありましたが、何となく先を急ぎたい気持ちがあり、下山しました。旧市街では昨日に続いてフェスティバルが催されていて、かなり活気があります。お昼はどこで食べることにするか迷います。
結局、ザルツブルガー・ノッケルンを小さめサイズでいただけるという「シュテルンブリュー」(Sternbrau)という地ビールレストランに入ることにしました。まずは、ビールを注文。
料理のほうは何品か頼もうと、Salzburger Breznsuppeというウインナーとプレッツェルが入ったコンソメスープと、Weißwurst(ヴァイスヴルスト)を注文しました。スープ(ズッペ)はとてもよかったですが、白ソーセージは個人的には苦手でした。また、お昼過ぎで混雑していたため、かなり提供に時間がかかっていたので、ノッケルンはあきらめてお会計しました。もっとゆっくりできるようにプランニングするべきでした。
アウグスティーナー・ブロイ(Augustiner Brau)
お会計を済ませて急いでバス停に向かいます。なぜなら、ザルツブルクで絶対に行っておきたいスポットにまだ行けていないのです。ノッケルンよりも大事なモノ。
旧市街最寄りのFerdinand-Hanusch-Platzからトロリーバスに乗ること数分、Landeskrankenhausで下車します。
お気づきの方もいるかもしれませんが、やってきたのはアウグスティーナー・ブロイ(Augustiner Brau)です。1621年にアウグスティーナー派の信徒によって創設された醸造所併設のビアガーデンで、オーストリア国内でも最大規模を誇ります。営業時間が14時半からなので、それに合わせてやってきました。
ここは少し変わった仕組みで、まずは自分が飲みたいサイズのジョッキを選び、水洗いをします。その後、ビールを樽から注いでもらうシステム。お惣菜を販売している店舗もあるので、そこで食べ物を購入して、ビアガーデンを楽しんでいる人もたくさんいました。
今回は時間の関係上、一杯のみいただきましたが、この開放的な空間で、このビールと一緒に食事をできたら、なんて幸せなんだろうなと周りを見ながらついつい思ってしまいます。
飲み終えた後はザルツブルク中央駅に向かうため、最寄りの鉄道駅に向かいます。Google mapの案内と町中の案内が異なっていたので、町中に掲示されている案内に沿って向かいましたが、そのルートが正解でした。
ザルツブルク中央駅に到着した後は、いったんホテルへと戻り、預けていた荷物を受け取って、再び中央駅へと戻ります。
レイルジェット743便(ザルツブルク中央駅→ウィーンマイドリンク駅)
ザルツブルク滞在は1泊2日であっという間に終わってしまいました。もう少し滞在したかった気持ちはありますが、残りは再びウィーンを楽しむ予定なので、レイルジェットに乗ってウィーンに戻ります。
定刻は16時11分発ですが、例によって豪雨の影響でダイヤが乱れており、結果的には30分弱の遅れでザルツブルク中央駅を出発しました。
ザルツブルク出発時には車掌さんが予約者以外を列車から下ろしていましたが、途中駅からの乗車制限はなく、一等車も座席の周りにたくさんの乗客でいっぱいになります。先週の豪雨の影響でレイルジェットの運行本数が半分になっているのでやむを得ない感もありますが、優雅な旅という雰囲気にはなりません。
所要時間も通常より長くかかりましたが、何とかウィーン・マイドリンク(Wien Meidling)駅に20時過ぎに到着。座っていただけとはいえ、かなり疲れました。
マイドリンク駅からは地下鉄を乗り継いで、今日から2泊する宿のあるピルグラムガッセ(Pilgramgasse)駅に到着しました。
HOTEL INDIGO Vienna Naschmarkt
駅をでてすぐのところにあるのが今宵の宿「HOTEL INDIGO Vienna Naschmarkt」です。駅に到着したのが20時半過ぎだったので、急いでチェックインを済ませて、部屋へと向かいます。
有名チェーンのいいホテルだけあって、内装はかなり洗練されていて、いい雰囲気。外観も洗練されすぎているため、道路沿い・ウィーン川沿いの部屋にもかかわらず、よく外は見えませんでした。
疲れもたまっていて面倒だったので、飲みに行くことはせず、このまま寝ることにしました。疲労は体調不良のもとなので、この選択はいい選択でした。
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