獅子の都#2

シンガポール(2日目)~絶品チキンライス

2023/5/5

朝のマーライオン

シンガポールで迎える最初の朝。やはり昨日は疲れていたようで、熟睡・爆睡して、起きたのは8時過ぎ。よく寝たものです。

昨日は夜のマーライオンを見に行きましたが、昼のマーライオンも見ておきたいもの。昨夜と逆コースで、ブギス駅(Bugis Station)からMRTに乗って、マーライオンを見に行くことにします。

ホテルからのブギス駅までは昨日とは異なる道を選択。大通りの一本裏手にある、ヒンドゥー教寺院「スリ クリシュナン寺院(Sri Krishnan Temple)」や中国風仏教寺院「観音堂(Kwan Im Thong Hood Cho Temple)」のある道を通ります。こうした宗教施設をみていると、多民族社会であるシンガポールを垣間見ることができます。

道沿いには「アルバート センター(What Da Duck SG)」というホーカーセンターがあるので、中に入ってみます。まだ朝ということで、やっていないお店もありましたが、ホーカーセンターでは物価の高いシンガポールで、出費を抑えて食事をとることができます。ただ、今日のお昼は既に行きたいお店を決めていたので、今回は見学のみ。

いい匂いに食欲がそそられましたが我慢しながら、ホーカーセンターを出て、ブギスストリート(Bugis Street)という商店街を抜けて、ブギス駅に到着しました。

昨夜と逆ルートで、東西線に乗車して、ラッフルズ・プレイス駅(Raffles Place Station)で下車。マーライオン公園へと向かいます。どこの街でもそうですが、地下から地上に出る方がはるかに簡単。昨日はMRTに乗るまでかなり苦労したのですが、今日はあっという間に屋外に出られました。

まだ朝ですが既に暑い屋外を歩いて数分、昨日も訪れたマーライオン公園に到着しました。夜とはちょっと雰囲気が変わりますが、口から水が出続けるマーライオン。なかなかの見ごたえです。

1972年、シンガポール政府観光局がシンガポールのシンボルとして設置したのがマーライオンの始まりですが、マーライオン(ライオンの頭と魚の身体)には、シンガポールという名前やこの地の旧名に由来があるようです。

ライオンの頭は、シンガポールの由来である「ライオンの都市(マレー語)」から来ています。11世紀、マレーシアの王族が航海の末、この地を再発見した際、ライオンが現れ、この地を治めることを認めたという伝説から、「シンガポール」という名がつけられました。一方の魚の身体は、シンガポールの名で呼ばれる前、ジャバ語で「テマセク」(海の町)と呼ばれていたことに由来があります。

いまやシンガポールと言えばマーライオンを思い浮かべない人はいないと思いますが、こんな由来があることは今回の旅まで全く知りませんでした。

天天海南鶏飯

暑さが耐えられなくなってきたので、ラッフルズ・プレイス駅(Raffles Place Station)に戻り、チキンライスを食べに向かいます。南北線に1駅乗り、マリーナベイ駅(Marina Bay Station)からトムソン・イーストコースト線(Thomson-East Coast Line)に乗り換えて、マックスウェル駅(Maxwell Station)で下車しました。ちなみに、乗車したトムソン・イーストコースト線はまだ開業したばかりだからか、かなり空いていました。

駅のすぐ隣にある「マクスウェル・フードセンター(Maxwell Food Center)」にお目当てのお店があります。そのお店とは、「天天海南鶏飯(Tian Tian Hainanese Chicken Rice)」というチキンライスのお店。お店に着くと、行列が出来ていたので、列に並びながら、何を頼むか考えます。結局、頼んだのは「鶏飯」と「魷魚芽菜」。ホーカーは屋台のような感じなので、すぐ提供されるため、開店もかなり早いです。

このお店ではビールは取り扱いしていなかったので、近くの飲み物を取り扱っているお店で念願のタイガービールを購入して、タイガービールとともにいただきます。

楽しみにしていたチキンライスは、ほろほろで柔らかい鶏肉が、味付けされた御飯の上に鎮座しています。味付け程よく甘みがあって、とても美味しかったです。

付け合わせ的に頼んだ「魷魚芽菜(イカともやしの炒めもの)」もビールとの相性抜群。タイガービール一本では到底足りませんが、また買いに行くのも面倒なので、少しずつ一本を大切に飲んで我慢しました。

天天海南鶏飯

1 Kadayanallur St, #01-10/11 Maxwell Food Centre, シンガポール 069184

食後は駅周辺を少しだけ散策しました。この辺りはチャイナタウンと呼ばれる地域で、4階建の唐式寺院「新波坡仏牙寺龍牙院」などの寺院があります。また、かつて19世紀中ごろまでは、インド系の住民が多かったことから、シンガポール最古のヒンドゥー教寺院「スリ・マリアマン寺院」もあります。名所だけでなく、街並みもカラフルで、歩いていて楽しい町でした。

それでは、再び、トムソン・イーストコースト線に乗車して、世界遺産にもなっているシンガポール植物園を見学するべく、ネイピア駅(Napier Station)に向かいます。

が、MRTの出口を出るとご覧の通り、スコールで大雨。雨雲レーダーを見るとしばらくやみそうにないので、予定を変更することにします。

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