飛騨路の夏#3

高山まちあるき(後編)

2023/9/1

古い町並(上町)

高山陣屋から宮川を越え、市街地の東側へと向かいます。東側には「古い町並」と呼ばれるエリアが続いています。このエリアは、かつて商人町として発展したエリアです。

古い町並周辺には酒蔵も多くあります。高山市をはじめとする飛騨地方には全部で12の酒蔵がありますが、そのうち7つの酒蔵が高山市の古い町並周辺にあります。

折角なので試飲を楽しむことにします。まずは、舩坂酒造さんで「のんべぇー横丁」で飲み比べを楽しみ、さらに原田酒造さんで「山車」をいただきました。

ほろ酔いになって、古い町並を歩いて散策します。すると、来る前から気になっていた「飛騨牛のにぎり寿司」のお店があったので購入して、向かいの系列店に持ち込んでいただきます。こちらの系列店では生ビールも買えたので、生ビールのお供としていただきました。

お腹も満たされ、ほろ酔い度合いも増したところで、ご当地ソフトが食べられるお店が目に留まりました。飛騨桃と飛騨牛乳のソフトクリームを購入します。

飛騨の食材といえば「飛騨牛」が有名ですが、フルーツでは「飛騨桃」が有名のようです。飛騨地方は寒暖差が厳しいことから、甘みが強く、みずみずしい桃に育つようです。


古い町並(下町)

北へ向かいながらぶらぶらと街歩きを続けます。ちなみに、国道158号線より北側の下町まで来ると、観光客はほとんどおらず、落ち着いた雰囲気になります。

しばらく歩くと「吉島家住宅」に到着しました。吉島家住宅は、飛騨の木造建築の匠「水間一門」の流れをくむ西田伊三郎が1907年(明治40年)に建てた町家建築です。

水間一門は、社寺建築を専らとしていましたが、西田ら流れをくむ者のなかには社寺以外も建築しており、その一つがこの吉島家住宅です。この吉島家住宅は、吹き抜けの梁組が特徴で、木の美しさを最大限に引き出し、上質かつ簡素な建物となっています。


吉島家住宅を見学した後は、上町方面へ戻っていきます。途中、「飛騨高山まちの博物館」にも立ち寄り、高山の成り立ちと文化について学びました。

博物館の近くで再び酒蔵を発見。こちらは「平瀬酒造店」で、これまた500円で試飲が楽しめるようなので、再び日本酒をいただきました。

今日は昼からかなり飲んで食べているので、そろそろホテルに向かって帰ります。帰る途中、「高山プリン亭」というプリン屋さんを発見。試飲でほろ酔いになった足は、自然とプリンに向かってしまいます。

味わい濃厚な「なめらかプリン」を購入し、店内の囲炉裏調な空間で美味しくいただきました。

今夜のお店も予約しているので食べ歩きはここまでにして、一旦、ホテルに戻ります。