南種子周遊ドライブ(前編)
2023/11/25
西之表の名所へ
ホテルをチェックアウトし、まずは昨日行けていなかった「種子島開発総合センター種子島博物館」へと向かいます。こちらは西之表市中心部にある施設ですが、昨日は時間の関係で、温泉を優先して、行けていなかった施設です。
妙にガランとして、人気のない敷地内。近づくと休館の文字。まさか観光施設が飛び石連休の土曜日にお休みとは思っていなかったというのは言い訳になるでしょうか。いずれにしても休館でございます。
仕方がないので、向かいの「赤尾木城」へ。赤尾木城はかつて種子島の当主・種子島家の居城です。由来は、アコウの木が茂っていたことから、「赤尾木」と呼ばれるようになったと言われています。
鉄砲の国産化を初めて成し遂げた「第14代・種子島時尭」の銅像が置かれています。
近くにある「吉祥山本源寺」にも詣でてきました。こちらのお寺は、第11代当主が建立したお寺とのこと。
続いては、「赤尾木城文化伝承館 月窓亭」に向かいます。既に「営業している」という期待は殆どなかったですが、予想通り休館。こちらに至っては明日もお休みということで、この種子島滞在中に行ける目途はなくなりました。折角なので、ぜひ行きたかったところだけに少し残念な気持ちであります。
千座の岩屋
私の判断ミスによって、西之表市街地の観光は中途半端になってしまいましたが、そういっていても仕方がないので、中種子町方面へ南下していきます。目的地を目指す途中、「種子島阿嶽川のマングローブ林」があったので、立ち寄りました。中種子町と南種子町の境近くにあり、少し進むと「種子島マングローブパーク」というのもあるようでした。
南種子町に入り、走ってきた県道を左折して到着したのが、目的地の「千座の岩屋」です。種子島随一のフォトジェニックスポットでもあるこちらはぜひ行きたいと思っていたので、潮の満ち引きもしっかり確認して、干潮直後の時間帯にやってきました。
「千座の岩屋」は、浜田海水浴場の南端にあり、波に削られてできた種子島唯一の海蝕洞窟で、「千人もの人が座れるほどの広さがある」ということから、この由来がついたとのこと。洞窟内はいくつも分岐していて、入口はあまり広くはないのですが、こうした岩の隙間から中に入っていきます。
ちょうど干潮の直後に訪問したので、確かに中は広く、洞窟のなかから眺める海も絶景であります。なお、満潮の時間帯には水没してしまう箇所も多いため、ここに多くの人が逃げたり、隠れるのは現実的ではありません。
広田遺跡公園
この日は宇宙センターの見学を予約しているのですが、ランチの時間を考えてもまだ余裕があったので、「千座の岩屋」に続いて、同じく南種子町の「広田遺跡公園」へ向かうことにしました。
「広田遺跡」は、約1,700年前(弥生時代の終わりから7世紀ごろにかけて)の人骨と貝製品が見つかった遺跡で、「日本列島の弥生、古墳時代社会と南島社会の接点における社会・生活のあり方や、日本の文化形成の多様性を知るうえで重要な史跡」として、国の史跡に認定されています。
まずは、ミュージアムから見学します。ミュージアムでは、「広田人」が低身長であること(成人男性の平均が154.0cm、成人女性が142.8cm)や、特異な風習があること(上顎片側の側切歯を抜歯することなど)を学べます。
また、これらの人骨が身に着けていた豊富で多彩な貝製の装身具についてみて、知ることが出来るようになっています。
ミュージアムで、広田遺跡について一通り学んだ後は、遺跡内を散策します。海を臨む丘にある遺跡内はよく整備されています。種子島の美しい海や宇宙センターを見ることも出来るので、遺跡見学という目的以外でも、ぜひ訪れて損しない場所かと思います。
見学を終えた後は、過去から未来へ、宇宙エリアへ向かいます。
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