宇宙の島#4

西之表まちあるき

2023/11/24

種子島の朝

島の南北を結ぶ国道沿いのホテルで、昼間は交通量も多く賑やかですが、夜はとても静かです。「離島らしさ」は夜ほど感じられるような気がします。

さて、窓の外を見ると、朝日が昇ってきていました。今日の天気は晴れのようです。

朝日とともに出てもまだ「島を回る足がない」ので二度寝をしてから出発します。本日は西之表市街地の散策から始めることにします。

朝ごはんは、西之表市中心部に向かう途中のFamilyMartで店内製造の「ばくだんおむすび」にしました。セイコーマートのホットシェフとは異なり、ほっとではありませんが、美味しくて、お腹も満たされるおむすびでした。

西之表中心部

おにぎりを食べた後、間もなく西之表市街地の中心部に到着します。この建物は中心部にあるショッピングセンター「サンシード」です。スーパーマーケット、100円ショップ、パン屋さんなど複数の店舗が入っていて、朝から地元の方で賑わっていました。

ここのパン屋さんで朝ごはんを買えばよかったなと思いつつ、ぶらり散歩をしていきたいと思います。

まずは、「若狭姫墓地」へと向かいます。先ほど「サンシード」の建物を撮影した交差点から住宅街の奥に入っていくと、「若狭姫墓地」へと続く階段があります。

ここで若狭姫について簡単に説明しておくことにします。

若狭は、16世紀中ごろ、日本で初めて火縄銃を製造した刀鍛冶・八板金兵衛の娘です。当時、八板金兵衛は、種子島に漂着したポルトガル商人から鉄砲を譲り受けた「第14代島主・種子島時尭」から命じられ、鉄砲製作を行っていました。若狭は、父の火縄銃国産化の力となるべく、ポルトガル人と結婚し、ポルトガル人から鉄砲製造を聞き出し、火縄銃国産化の礎を築いたと言われています。

自由意志によるものかはさておき、若狭の存在が日本の発展にかなりの影響を与えたことは間違いないでしょう。先人の努力に手を合わせました。

サンシードの付近まで戻り、「菅原神社」へ向かいます。町中にある鳥居は決して大きくありませんが、すばらしい雰囲気を醸し出しています。立ち寄る予定ではなかったですが、折角なので、参拝して、旅の安全を祈願してきました。

その後は港の方面へと向かいます。港の近くには、日本初の火縄銃を製造した「鉄砲鍛冶八板金兵衛清定像」があります。島の英雄なのでしょう。

レンタカーを予約している時間が近づいてきたので、ぼちぼちレンタカー屋さんへと向かうことにします。途中、「魚アート」も何か所かありました。アートで町おこしもやっているようです。

今回は日産レンタカーを予約してありますが、サンシードの裏側の商店街に店舗があるため、サンシードまで戻ってきました。ちょうど路線バス(ジャンボタクシー)がすれ違っていたので1枚写真を撮りました。種子島の公共交通は旅行客には使いづらいものの、地元の高齢者の大切な足になっているようです。