宮崎神宮とチキン南蛮
Date: 2025/1/26
今回は1泊2日の旅行ということで、観光できるのも残りわずかです。ただ、いろいろ急いで巡っても仕方がないので、のんびりと宮崎神宮まで歩いていくことにします。
そんなわけで、はじめは、橘通を北上していきます。橘通と高千穂通の交差点は宮崎市内でも主要な交差点なのでしょう。多くの車が行き交っていました。


その後も橘通を北に向けて歩きます。風は寒いですが、日差しは暖かく、まさにイメージする「九州の冬」の気候で、歩いて観光するにはぴったりです。
しばらく歩くと、「宮崎神宮」との分岐に到着しました。左折すると、すぐに「一の鳥居」が現れます。


宮崎神宮
「宮崎神宮」は、かつては「神武天皇宮」と呼ばれていた、神武天皇が東征以前に宮を営んだ地にある神社です。創建されたのは不明ですが、社殿は崇神天皇の時代に初めて建造されたといわれています。ちなみに、宮崎の名も、神武天皇の宮から由来しているといわれています。
さて、一の鳥居から800メートルほどで境内に到着します。二の鳥居からは雰囲気のある参道を進みます。




表参道を歩いて、三の鳥居に到着しました。一礼して鳥居をくぐり、神門に到着しました。
ちなみに、宮崎神宮はかなり広いのですが、歴史を紐解くと、古から大きな神宮であったわけではないようです。江戸時代までは、神武天皇を祀る神社とはいえ、全国的な知名度はなく、明治維新後に「神武天皇の最初の宮地」ということで、特別な扱いを受け、大規模な境内整備が行われたようです。


拝所・拝殿につきましたので、こちらでお参りします。旅の安全と世界の平和を祈願します。晴天の穏やかな日にお参りして、綺麗な心になったような気がするのはたぶん気のせいなのですが、そんな清々しい気持ちで、拝所を後にします。




最後に、境内にある末社・五所稲荷にも詣でてから帰ることにします。こちらは、元々付近にあった五社を合祀したもののようで、鳥居の奉納を受けて、ミニ千本鳥居のようになっています。なかなかに規模感も雰囲気もいい感じで、地元の人に愛されているようで、ジョギングされている方が何名かお参りされていました。
さて、これからどうしようと思って、試しに宮崎市中心部方面のバスの出発案内を確認してみると、数分後に出発するバスがあり、逃すとしばらくなさそうだったので、急いでバス停に向かうことにしました。


宮崎交通(宮崎神宮→野村證券前)
バス停に到着すると、ちょうどバスがやってきたので、こちらのバスに乗車して、野村證券前バス停まで向かいました。バスに乗ると、あっという間に到着します。
なお、宮崎神宮には徒歩7分のところに宮崎神宮駅があり、列車で宮崎駅まで向かうこともできます。バスは1時間に1本以上あり、時間帯によってはすぐ来ることもあるのですが、等間隔ではないため、時間はよく確認しておいた方が良さそうです。


おぐら本店
バスを降りて向かった先はチキン南蛮の元祖「おぐら本店」です。チキン南蛮は甘酢タレよりもタルタルのイメージが強いですが、元祖と呼ばれるお店は、タルタルありの「おぐら」(宮崎市)となしの「直ちゃん」(延岡市)と、分かれています。
前回と言っても7年前に延岡の「直ちゃん」には行ったので、念願の「おぐら」です。今回は11時20分頃にお店に到着したのですが、すでに待ち客は多く、3枚目の頭に名前を書いて、待つことになりました。店員さんに12時は過ぎるね、と言われたので、それまでの間、周辺を散策しながら、待つことにしました。




12時前に戻ってきて、間もなく12時5分頃には席に案内されました。呼ばれた際にいなくても多少は配慮してくれそうですが、店員さんのいう時間の少し前には戻ってきていた方が安心かもしれません。1階にカウンター席があり、2階にテーブル席と小上がり席があります。今回は順番の関係で、2人用の小上がりに案内されました。
席に着いて、早速、メニューを開き、「おぐらのチキン南蛮」(1,300円)と「ビール(ビン)」(580円)を注文しました。待ったおかげでお腹もすいてきたので、楽しみでたまりません。


まずはビールがやってきたので、ビールを飲みながら、チキン南蛮を待ちます。隣の女子高生グループは、遠くから来ているようですが、美味しい美味しいと大盛り上がりしており、期待がどんどん高まります。
そして、待つこと15分少々でやってきました「チキン南蛮」。これは美味しそうすぎます!
まずはシャキシャキキャベツでベジファースト。キャベツがしっかり美味しいお店は信頼できます。そして、ついに鶏肉を、最初はタルタルを付けずに南蛮ソースでいただくと、しっとり美味しい鶏肉です。
何切れかあるのかなと思っていましたが、大きな一枚肉。続いて、タルタルを付けて食べると、これはまさに絶品。もてはやされる理由がわかります。かなりタルタルが大量なので、最初は味が濃すぎないか心配でしたが、意外とそうでもなく、さっぱりといただけました。
ボリュームは多めですが、宮崎に来たらやはり食べておきたいグルメです。なお、お会計は現金のみでした。


食後は、観光スポットに行くには時間がなく、直接、駅・空港へ行くには早すぎたので、市街地周辺を散策することにしました。
中心部を流れる大淀川は、宮崎の大地を潤す、宮崎平野を代表する河川です。宮崎の中心市街地はこの大淀川の北側に位置しています。穏やかな冬晴れの下、雄大な河川を眺めるというのは、かなりいいものです。
大淀川まで行くと、南宮崎駅まで行った方が近いくらいなのですが、宮崎駅に行ったことがないので、道を折り返して、宮崎駅まで行ってから、空港行きの列車に乗ることにしました。




(続く)