続・琉球八社#4

タコライスとサンビーチの町ー金武町ー

Date: 2025/1/12

キングタコス金武本店

無事に八社を訪れた後は、遅めのランチとして、金武町を代表するグルメ「タコライス」をいただきます。タコライスとは、ご存じの通り、タコスの具材をごはんの上に乗せた沖縄グルメですが、実はこの「タコライス」が生まれたのがここ金武町なのです。

そうして、やってきたのは金武観音寺から車ですぐの「キングタコス金武本店」です。この「キングタコス」は、タコライスを考案した「パーラー千里」の系列店としてスタートしたお店で、現在は沖縄県内で複数店舗を展開しています。

お店の前にやってきたところ、駐車場は少し離れているようなので、駐車場へと向かいます。中心部は一方通行の道があり、分かりづらいので事前に確認しておいた方が良さそうです。

さて、店内に入ると、前に数名の待ち客がいましたが、すぐに自分の順番になりましたので、券売機で「タコライスチーズ野菜」(800円)を購入します。一番人気は全部盛りの「タコライスチーズ野菜」ですが、ノーマルの「タコライス」や、チーズのみトッピング、野菜のみトッピングも購入できます。

購入後は券売機の横にあるカウンターで食券を渡します。食券を渡すタイミングで、タコソースとケチャップを選べるので、今回はタコソースにします。その後は、商品を受け取り、2階で食べるような仕組みになっています。飲み物は2階に自動販売機があるので、自動販売機で購入する仕組みのようです。

こちらが「タコライスチーズ野菜」です。正直かなりのボリュームでびっくりです。そもそものご飯の量が多すぎてびっくりですし、上に乗せた野菜のボリュームもかなりのものです。

はじめはタコソースはかけずに食べてみましたが、肉とチーズと野菜の絶妙なバランスが素晴らしいの一言。さらに、タコソースをかけると、これがかなり食欲をそそります。かなりボリュームはありましたが、かなり美味しかったので、しっかりと完食しました。

食後は金武の歓楽街を街ブラします。金武の歓楽街「新開地」は、タコライス発祥の地ですが、米軍基地キャンプ・ハンセンの向かいにあることもあって、かなり多くの飲食店がひしめき合っています。また、米軍基地が多いという特性からなのか、タトゥーの専門店が複数あるのが「らしさ」を感じました。

億首川

今回はじめて金武町に訪れたので、折角の機会ということで、金武町を観光してから帰ることにします。向かった先は億首川沿いのマングローブ林を見に行きます。

奥首川は、金武町東部を流れる川で、河口にはマングローブが群生しています。このマングローブ林には、沖縄本島に群生する4種類すべてのマングローブが群生しているのが特徴で、行きやすい立地ながらマングローブの自然観察を楽しむことができます。

なお、川沿いに散策路も整備されていますが、駐車場は散策路周辺にはないため、ネイチャーみらい館の駐車場を利用する必要があります。

KINサンライズビーチ海浜公園

億首川の河口から戻る際に、「ビーチ→」の看板を目にします。海も近い場所ですし、折角なので、ビーチを見てから帰ることにします。KINサンライズビーチ海浜公園の駐車場はしっかり整備されているので、こちらに車を停めて、海を眺めてみます(有料500円)。

そして、展望デッキに行くと、I LOVE KINのモニュメントの先に、金武の美ら海が広がっていました。

上から眺めるだけでいいかなと思っていましたが、かなり綺麗なビーチのように見えたので、サンライズビーチまで降りてみることにしました。入口は限られているので、入口にむかってみると、金武宮があることをイメージしてなのか鳥居の先にビーチがありました。

KINサンライズビーチはもともと米軍の訓練場があった場所で、2022年9月にオープンした実はすごい新しいビーチです。全長800メートルとかなり長い砂浜であることと、東海岸であるため日の出を楽しめることが大きな特徴になっています。また、マリンアクティビティはもちろん、バーベキューなども楽しめます。

晴れているとはいえ、1月の沖縄はまだ風が冷たく寒さも感じますが、この美ら海を眺めていると、寒さは忘れて、のんびりと過ごせます。まだ年明けから日が経っていないこともあり、2025年のモニュメントがいくつか設置されていました。

2025年、いい年になりますように。

一通り見学した後は駐車場に戻って、出発します。ちなみに、このサンライズビーチ付近にはフットボールセンターやベースボールスタジアムなども整備されていました。

金武大川

国道まで戻り、金武バイパスを通っていくか、中心部を通っていくかを悩みましたが、金武町のスイーツを食べたくなったので、再び中心部を目指します。

途中、看板にあった「金武大川」にも立ち寄りました。なんだろうと思って行ってみると、金武大川は「長寿の泉」ともされる一日千トンもの水が湧き出る共同井泉でした。

田芋工房 きん田金武店

寄り道もしましたが、お目当てのお店「田芋工房 きん田金武店」に到着しました。こちらのお店は金武町産の田芋(浅い水を張った畑(水田)で栽培されるサトイモ)を使ったスイーツを販売しているお店です。なお、駐車場は少ないので要注意です。

田芋まんじゅう、田芋パイ、田芋チーズケーキが人気商品となっていて、今回は「田芋まんじゅう」と「田芋パイ」を購入しました。田芋パイは夜食べることにして、田芋まんじゅうを食べてみます。もっちりとしたおまんじゅうの中に、田芋の田楽が入ったおまんじゅうで、芋系スイーツ好きにははまる逸品でした。

ちなみに、「田芋」は次々と小芋を増やす事から、子孫繁栄をもたらす縁起物として、沖縄ではお正月やお盆などでは欠かせない食品で、特にこの金武町では美しい水の町ということもあって、名産品として人々の生活に根付いている食べ物のようです。

琉球温泉 龍神の湯

お参りに始まり、キングタコス、億首川、サンライズビーチ、そして最後に田芋スイーツと大満足の金武町観光を終えて、帰りは金武ICから沖縄自動車道で那覇方面へと戻ります。今日もノンアルコールで飲みに行かない予定なので、急いで那覇には戻らず、定番の瀬長島に向かい、琉球温泉・龍神の湯でのんびりしてから帰ることにしました。

気が付けば2,000円に値上げされていた龍神の湯ですが、久々の利用です。さすがに三連休の中日ということもあって、かなり賑わってはいましたが、リラックスして、疲れを取ることができました。

豚々ジャッキー

カーシェアを返却して、いったんホテルに戻った後、近くにあるとんかつ店「豚々ジャッキー」に来てみました。沖縄でお酒は飲まないというと「沖縄そば」くらいしか思いつかない発想の貧しさを感じつつ、定食的なモノを食べようと「とんかつ」にしてみました。

ビルの2階にあり、カウンター席とテーブル席がいくつかあるこじんまりとしたお店。少々、値段はしますが、「あぐーロースかつ」(2,950円)と「ノンアルコールビール」(350円)を注文しました。

注文してしばらくするとやってきたので実食。まずは汁物からいただきます。みそ汁はしっかり沖縄スタイルで、美味しかったです。続いて、メインのあぐーロースかつ。ボリュームはしっかりあって、まずそれが嬉しい。味自体は脂身がよく感じられる仕上がりと素朴な焼き加減といったところで、これもまた普段であればよかったかもしれませんが、朝からの食べすぎのせいもあってか、この日の自分には少々重かったです。

ホテルに戻ってもまだ早い時間でしたので、この後は少々作業をします。昨日は晩酌もどきをしましたが、この日は完全に満腹状態でしたので、愛しのさんぴん茶をお供に作業をしました。

しばらく経って、お腹に余裕が出てきたところで、「田芋パイ」をいただきました。この田芋パイ、かなり美味しかったです。お芋とパイ生地の相性が悪いわけないのですが、少々ねっとりした感じのある田芋のあんとサクサクしたパイ生地がよくマッチしていました。

寝る前に振り返ってみると、今日は食べてばかりだったような気がしますが、アレもコレも美味しかったので、よしとして、灯りを消しました。

(続く)