北緯45度を越えて#6

2020/7/26

旅も今日で最終日。長いようであっという間に過ごした4日間。今日は稚内市内を観光しつつ、特急列車で札幌へと帰ります。ということで、急いでもアレなので、朝はゆっくり目のスタートとします。まずはホテルの温泉で朝風呂を楽しんでからのチェックアウト。

まずは歩いて「稚内港北防波堤ドーム」へと向かいます。前夜に夜景を見に行った場所ですが昼の姿を見に行くのです。北防波堤ドームは鉄道と(稚内と樺太を結ぶ)航路を連絡するために作られ、昭和11年に完成したそうです。

美しいアーチを描く防波堤
アーチの中も美しい光景です。
稚泊航路は稚内と南樺太・大泊を結ぶ航路。大泊は現在のコルサコフです。

北防波堤ドームの隣、かつての港湾エリアと思われる地域は公園になっていて、利尻・礼文方面のフェリーなどを眺めつつ、ゆっくりと過ごすことができるようになっています。ドームを見学したり、公園でゆっくりしていたりすると、徐々にお腹も減ってきたので、遅めの朝ごはんをいただくことにします。今回は稚内駅前で有名な「かにめし」をいただきます。

駅前にある「ひとしの店」さん
これはウマい「かにめし」です。

続いて、「旧瀬戸邸」へと向かいます。旧瀬戸邸は瀬戸常蔵という底曳き漁の親方の住宅として建設された邸宅で、北海道の造りと本州の造りが混じり合った貴重な建物となっています。館内では丁寧な解説もしていただき、北海道と本州の家屋の違いなどについて教えていただきました。

その後、副港市場にある「稚内市樺太記念館」で樺太についての知識を深め、帰路に向けて稚内駅へと戻ってきました。なお、稚内市の副港市場はコロナ前の影響なのか、コロナ禍の影響なのか、多くの商店が撤退しており、現在は非常に閑散とした寂しい状況になっていました。

旧瀬戸邸。
邸内の様子。外観以上に広さを感じます。
樺太記念館
樺太について無料で学ぶことができます。

稚内駅に戻った後はお昼ご飯に駅弁を買おうと思っていたのですが、なんと本日分はすべて売り切れとのこと。残念ですが、稚内駅内で牛乳とサンドイッチを購入して、それをお昼ご飯にしました。その後、展望デッキで列車の到着を待ち、折り返しの特急「サロベツ4号」で旭川へと向かいます。

復路は天気も良かったため、利尻富士や天塩川といった宗谷線を代表する車窓をしっかりと楽しむことができました。そして、いつものように、旭川駅で特急「ライラック」に乗り換え、札幌へ無事帰還。

稚内駅。1日目とは異なり、徐々に観光客が減ってきました。
日本最北端の鉄路
牛乳とサンドイッチ
やってきた特急列車。
(車窓から)利尻富士と日本海
(車窓から)天塩川

今回の旅はこれにて完結です。


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