2020/10/11
宿をチェックアウトした後、外に出ると何とも言えぬ曇天。朝露天に入った時は晴れ間も見えていたので、少し残念な気持ちです。天気ばかりは仕方ないので、晴れることを期待して、出発します。
今日の行程は、硫黄山、摩周湖、そして釧路湿原を観光して、釧路空港に戻り、ANAの千歳行きで帰宅する予定となっています。まずは宿を出て、川湯温泉を経由して、硫黄山へと向かいます。川湯温泉では、この1年間で2度宿泊している「お宿欣喜湯」さんがありますが、今回は目の前を通って通過します。川湯温泉は泉質が良いので、ぜひ頑張ってほしいところです。川湯を過ぎると間もなく硫黄山に到着です。
弟子屈町
硫黄山
硫黄山は、今も白煙を上げ続ける活火山。駐車場に到着しただけで、硫黄の香りを感じることができる場所です。なお、駐車場は有料ですが摩周湖第一駐車場との共通券で500円となっているので、摩周湖に立ち寄る予定のある方(or立ち寄った方)は折角なので来て損はありません。
駐車場に車を止めて硫黄山散策に出かけます。と言っても散策できる範囲は限られているのですが、白煙の上がっている方向へと歩いて向かいます。白煙に近づくにつれ、熱気を強く感じるようになります。制限エリアの外側の歩ける範囲でも温泉が湧き出ているので慎重に温度を確かめたりしつつ生きた地球を体感しました。
駐車場の脇にはレストハウスもあり、温泉卵でも食べようかと思っていたのですが、お腹が減っていないのでパス。代わりではないのですが、硫黄山から川湯温泉までは「つつじが原自然探勝路」として整備されているので少しだけ歩いて散策をしてみました。
弟子屈町
摩周湖
硫黄山観光をした後は摩周湖へと向かいます。摩周湖へ行くには川湯温泉から弟子屈町中心部まで摩周湖展望台を通る道路がしっかり整備されているので、周遊コースにも組み込みやすい場所です。
摩周湖へ向け山を登ります。摩周湖は周囲19.8kmのカルデラ湖で、ここから流れ出す河川もないのが特徴です。湖岸に降りることはできず、弟子屈側の展望台か(反対側の)展望台から見ることしか出来ないうえ、霧で全く湖面が見えない日も多いことから「霧の摩周湖」としても有名です。尤も私は学生時代から夏に4回は訪れていますが、一度も霧の摩周湖を見たことはないのですが。
摩周湖
摩周湖第三展望台
川湯側から登ると初めに到着するのが「摩周湖第三展望台」です。これから行く第一展望台と異なり、道路沿いに無料の駐車場が数台あるだけの展望台ですが、眺めは第一展望台に劣らず綺麗と言われています。
車を駐車帯にとめて、少しだけ登ると左右に分かれています。どちらを登っても(別々のものですが)展望台に到着します。あいにくの曇天が残念で、かすかにブルーに見えるかなと思える今日の摩周湖。晴れるかどうか少し待ってみようかとも思ったのですが、この場所、非常に風が強いので、断念して車に戻りました。
摩周湖
摩周湖第一展望台・レストハウス
それでは続いて、カルデラ上の道路を通って、「摩周湖第一展望台」へと向かいます。摩周湖第一展望台は大型観光バスも止まれる大きな駐車場もあるので、観光客が多く、活気がありました。
とはいえまだ天気が微妙なので、まずはレストハウスでトイレを済ましつつ、レストハウス内をぶらぶらします。摩周ブルーのソフトクリームなども販売されていますが、今回は摩周ルビーのいちごをお土産に購入しました。結構おいしかったですよ!
その後、展望台へ向かって、摩周湖を眺めます。うーん、何とも言えない感じですが、先ほどよりかは良いでしょうか。奥のほうは摩周ブルー感が出てますよね。ここで天気が良くならないかと少し待っていたのですが、どうもよくならんので、途中で諦めました。
弟子屈町
道の駅摩周温泉
若干の消化不良感はあるものの、こういうこともあるさ仕方がないという気持ちで、山を下ります。弟子屈市街地に入って、向かったのは「道の駅摩周温泉」。知床旅行でも近くまで来たのですが、素通りしてしまったので、道の駅スタンプラリーの押印も兼ねて立ち寄りました。
入って左側でスタンプラリーを押して、折角なので売店フロアも見学。ハンバーガーは美味しそうですがまだお腹が減っていないなあと思いながら歩いていると、ソフトクリーム売り場を発見。ご当地ソフトクリーム大好き人間のつもりな私ですが、あまりの寒さに昨日からスルーしっぱなし。しかし、このご当地食材オシのソフトクリームとなると食べざるを得ません。「摩周ルビーソフトクリーム(450円)」を購入。
釧路湿原
シラルトロ湖(標茶町)
ソフトクリームで別腹を満たした後は釧路湿原に向かって車を走らせます。途中、シラルトロ湖という湖沿いに駐車帯があったので、小休止。このころには風も止んで、晴れていればもっと美しいであろう景色を楽しめました。
釧路湿原
細岡展望台(釧路町)
小休止を経て、釧路湿原・細岡展望台へと向かいました。大きめの駐車場に車を止めて、少しばかりの散策路を歩きます。途中にはビジターセンターもあるので、情報収集もしつつ、山の中の道を登ります。少し登ると開けた場所に到着しました。
数人の観光客が景色を見ていたのでこっちに来てしまいましたが、地図によるとここは途中の展望広場でもっと先に「細岡展望台(大展望)」はあるよう。観光客の方に「ここが展望台ですかね?」と聞かれて地図を確認してよかったです。その観光客の方々と一緒に、細岡展望台を目指します。
大展望に到着すると、眼下には釧路湿原が広がっていました。天気こそ曇り空ですが、湿原の秋を感じられる良い景色・良い眺めでした。蛇行する釧路川には時よりカヌーなどのアクティビティを楽しむ人たちもいましたが、今度は夏に来てぜひやってみたいところです。
釧路町
南蛮酊~ザンタレ定食~
さて、お昼ごはんにしましょう。近くでランチを探していると、「南蛮酊」さんというお店があるようです。釧路では「ザンタレ」も有名な気がしていますが、こちらのお店が元祖とのことで、ぜひ行ってみたい。
しかし、超大盛店とのこと。お腹がまだそんなに減っているわけではないので、行くか迷いましたが、最悪の場合、持ち帰りもできるようなので、まあ大丈夫でしょうと訪れてみました。
訪れてみるとちょうど1テーブル空いていたので待ちなしで入店。直後から待っている方もいたので、いいタイミングでした。とりあえず「ザンタレハーフ(630円)」と「定食セット(350円)」を注文して、料理が来るのを待ちます。
ひっきりなしに持ち帰りの注文なども入るので地元の方にも愛されているお店のようでした。待つこと15分ほどでしょうか。注文したザンタレハーフの定食が到着しました。
完食できるか不安でしたが、一口食べると本当に美味しい。これならイケるとバクバク食べていたらあっという間に完食しました。とはいえ、腹八分をとうに超えているので、フルサイズはちょっと無理ですね。
満腹になったところでお店を出ます。ごちそうさまでした。
南蛮酊 北海道釧路郡釧路町遠矢1丁目39
釧路湿原
釧路市湿原展望台
さて、旅も残りわずか。高速道路を経由して向かった先は「釧路市湿原展望台」。先ほどの細岡展望台の反対側に位置する展望台です。
まずは駐車場(手前側ではなく奥側に大きな駐車場があるので奥側に止めるのがお勧めです)に車を止めて、展望台へ。こちらは入館料がかかるようなので現金で支払いをして入館します。2階に行くと、釧路湿原の概要・成り立ちなどを学ぶことができる施設が設けられていました。
この観光地はこれだけではありません。展望台を起点にぐるっと一周できる散策ルートが整備されているので、この散策路を歩いてみることにします。なお、自分はバリアフリー木道側から入り時計回りに一周しましたが、反時計回りのほうがアップダウンなどを考えると良さそうでした。
木道ははじめしばらくの間道道の近くを歩くので車の音が聞こえます。その後、道道と離れて、「はばたき広場」を通って、サテライト展望台までは約15~20分で到着します。なお、バリアフリー木道で平坦ではあるのですが、やや老朽化が進んでいるのか、不安定そうな箇所もありました。
そうこう歩いていると無事に「サテライト展望台」に到着します。
時間も限られているので、少し休憩をした後、駐車場まで戻ります。ここからは非バリアフリールートとのこと。総じて良く整備された(階段ありの)木道となっていますが、老朽化のためか、はたまた当初からあえてしてあるのか段差が大きくなっている場所もあるので注意が必要です。
まずは展望台からアップダウンを繰り返しつつも、標高を下げて「ひだまり広場」へと向かいます。そして、ひだまり広場で分岐となっていますが、ここで右折してつり橋を通って、駐車場までは上りの階段区間が続きます。
そして行きよりも少し時間がかかって約25分ほどで元の駐車場まで戻ってきました。展望が広がっているのはサテライト展望台の場所のみですが、結構いい散策コースになっているので、次回は夏の晴れた日などにも来てみたいものです。
釧路市
丹頂鶴自然公園
旅も終盤。釧路市湿原展望台からは釧路空港へと帰ります。少し早めの到着にはなりますが、空港内でお土産とか色々見ていれば時間はなくなるので、そんなに問題はないでしょう。
釧路空港へ向けて走っていると、目の前に駐車車両があり、人が歩いている様子が見えました。何か動物でもいるのかな・・・?とみてみると、丹頂鶴が2羽います。初めての丹頂鶴でしたが、道幅も狭く交通量もあるので事故防止のため止まらず素通りしました。すぐに飛んで行った姿が見えたので、止まったところで・・・でしたが。
いつか丹頂鶴も見てみたいなあと思って空港に着く頃、カーナビの地図画面に「丹頂鶴自然公園」というのを発見。時間も少し余裕があるので立ち寄ってみることにしました。こちらも入場料を払って入園します。
どうもカニミソのような匂いが漂う不思議な施設ですが、丹頂鶴のオリがしっかりと合って、覗き込むことで写真もしっかりとれるようになっているようです。短い時間しかなかったので、オリを何か所か覗き込んで写真をパチリ。初めて見ましたが、鶴っていうのは結構美しいですね。今度はゆっくり自然の姿を見てみたいなあと感じました。
この後、レンタカーを返却して、復路・千歳行きに搭乗します。
(続く)
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この記事に関する旅の情報
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- 摩周湖・硫黄山
- 弟子屈なび
- 川湯エコミュージアムセンター(硫黄山・川湯温泉)
- 釧路湿原
- 摩周湖・硫黄山
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