今年も秋は豊富へ#5

豊富脱出記

Date: 2021/11/20

前回記事の振り返り
残念ながら今年の豊富温泉は1泊のみ。おいしい朝ご飯を食べて、出発の準備をします。
まさかの出来事

この日は豊富から稚内へ向かう予定でしたので、11時17分の列車に合わせて、宿から豊富駅まで送迎をしていただきました。豊富駅には問題なく到着したのですが、駅になんとショックな張り紙がありました。

列車運休の案内

さて、どうしたものか。宿の方が親切に宿まで戻りますか、と声をかけてはいただけたのですが、戻ったところで次の移動手段を考えないといけないので、お断りをして策を練ります。

まずはこのお問い合わせの幌延駅に電話をしてみますが、ナビダイヤル方式で運行情報を伝えるのみで何の役にも立ちません。仕方がないのでJR北海道のコールセンターに電話をすると、特急列車の代行バスのみ運行しているので、特急列車の代行バスであれば乗車可能と。ただし、10時30分に旭川駅を出発してなので、豊富駅に着くのが何時になるかは分からない、とのことでした。

困っていると、代行バスらしき車両が連なってやってきました。JRの帽子を被った係員の人に話しかけると、豊富駅を7時18分に出発予定だった「サロベツ2号」の代行バスで、これから名寄・旭川方面に向かい、旭川までは約5時間程度で到着するとのこと。

「乗っていかれますか?」と尋ねられ少し迷いはしたのですが、満員のバスに旭川まで5時間乗る元気があまり出ず断ることにしました。なお、このスタッフの方の話で、「旭川を出たバスは4~5時間後に豊富に着くだろう」との情報を得ました。

悩んだ末

その後も悩んだのですが、結局、沿岸バスで留萌に出て、留萌線・函館線と乗り継いで帰ることにしました。駅となりの観光案内所で「萌えっこフリーきっぷ」を購入して、11時55分発の留萌市立病院行きに乗車しました

沿岸バス

豊富町から留萌までは約4時間の長旅です。こんなことなら旭川行きの代行バスに乗ればよかったのではないか、という気がしないでもないですが、良いでしょう。車窓には荒れる日本海を眺めることが出来ました。

荒波の日本海

バスはすっかり日も傾いた頃に留萌駅前に到着。結果論的な話を言えば、一番後ろの座席に陣取っていたので割と快適な移動になりました。

留萌駅前

留萌駅からはJR留萌線に乗って深川へ向かい、深川から特急「カムイ」に乗り継いで札幌へと帰りました。余談ですが、留萌線という超ローカル線といえどやはり列車の灯りはどこか凄い安心感を与えてくれる、そんなことを感じました。

留萌駅

(完)

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