北黄金貝塚探索記
Date: 2021/9/4
New!世界遺産
- 8:58
- 東室蘭駅に到着。
東室蘭駅から予約したレンタカー営業所「タイムズカー室蘭」までは歩いて5分弱の距離にあります。東室蘭の繁華街は駅の北側ですが、営業所は南側にあります。
なお、今回はレンタカーではなく、カーシェアリングでの利用にしました。
- 9:15
- タイムズカー室蘭を出発。
当初の予定では朝から室蘭市内の景勝地を巡る予定でしたが、曇天ということもあり、予定を変更して、伊達市の「北黄金貝塚」を目指します。北黄金貝塚は2021年に世界遺産に指定された「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成遺産の一つです。
- 9:45
- 北黄金貝塚公園に到着。
北黄金貝塚
縄文時代前期・中期の大規模な貝塚で、北海道にある縄文貝塚の5分の1の面積を占める巨大な貝塚です。定住発展期前半の貝塚を伴う集落として、沿岸地域における生業や、海進・海退といった環境変化への適応、貝塚や水場での祭祀・儀礼など高い精神文化を示す重要な遺跡です。
住所
〒059-0272 北海道伊達市北黄金町
ビジターセンターの営業時間
9:00~17:00(冬季休業)
駐車場に車を止めて、まずはビジターセンターの方へと向かいます。なお、訪問時はビジターセンターが休館中でした。
センターが休館中ですが園内は自由に散策できるため散策することにします。
まず最初の見どころは「水場の祭祀場」です。
水場の祭祀場
1997年(平成9年)~1999年(平成11年)にかけて発掘調査された場所で、発掘された状態で、発掘されたものを露出展示しています。
壊れた道具や使われなくなった道具を神聖な湧き水近くに寄せ集め供養した場所と考えられています。
その先には竪穴式住居の復元施設があります。
北黄金貝塚の暮らし
発掘調査の結果から、北黄金貝塚地区では、同時期に居住していた家は5棟ほど約20~30名であったと考えられています。縄文人は川や湧き水の場所に分散定住して暮らしていました。
その後、登っていくと「B地点貝塚」があります。北黄金貝塚の5つの貝塚のうち最も古く、約6300年前の遺構です。当時は現在よりも温暖であったため、はまぐりが当地においても採取することができ、また現在は丘の上にあるこの場所も海岸線近くであったとのことです。
最後は「A地点貝塚」です。こちらは北黄金貝塚で最大規模であり、約5000年前のものです。ここで出土した貝殻の中でもっとも負いのは牡蠣で、B地点とは出土した貝に大きな違いがあります。これは気温の変化によるもので、B地点の6300年前と比較して寒冷(現在と同程度)になったことが影響しています。
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