かがやきの国#6

兼六園と金沢城公園

2024/9/8

兼六園

バスに乗って兼六園下までやってきました。兼六園と金沢城は少し高いところにあるので、坂をのぼっていきます。ここまでの歩きで既にかなり汗ダクでしたので、のんびりとゆっくりとのぼっていきます。

「兼六園」は、17世紀中期、加賀藩によって金沢城の外郭に造営された日本庭園で、岡山県の後楽園、茨城県の偕楽園と並ぶ日本三名園の一つです。特に、徽軫灯籠と霞ヶ池の写真はかなり知られています。

今回は北側の桂坂口から入場しました。桂坂口から入場すると、一番最初に目玉の「徽軫灯籠と霞ヶ池」を見ることができます。灯籠前の一方通行の道を過ぎると、その先は眺望台となっていて、ここからは東山方面の街並みを眺めることが出来ます。よく晴れた日には白山山系や能登半島も眺められるそうです。

園内はぐるっと散策できるようになっていて、散策ルートも「六勝コース(バリアフリー対応)」「堪能コース」と2つ用意されています。今回は、のんびりと「堪能コース」に沿って、見学しました。

感想としては、そこまでアップダウンに差があるわけではないので、時間に余裕があれば「堪能コース」でじっくり兼六園を満喫する方がお勧めかなというところです。

霞ヶ池から下ったところに「瓢池」という少し小さな池があります。兼六園の作庭は瓢池周辺から始まったと言われています。池の脇にある夕顔亭と合わせて、こちらもいい雰囲気です。

金沢城公園

兼六園の後は隣にある金沢城公園を散策します。昨日のライトアップとは逆順路で、兼六園側の石川門からの入城です。ちなみに、この石川門は国の重要文化財に指定されていて、1788年に再建された門です。

門の先には、河北門と三の丸広場があります。そして、三の丸広場から見える奥の長い建屋は「五十間長屋」です。まずはこの長屋に向かいます。

五十間長屋は、いわゆる「多聞櫓」と呼ばれるもので、武器や什器等の倉庫です。建物は復元されたものですが、中を見ることができるようになっています。復元施設ですので、どうしたって新しい感じはありますが、復元過程も含めて、様々な展示があり、見どころ豊富でした。

ちなみに、長屋の前の工事中の場所は二の丸広場ですが、ここでも復元工事が行われています。こちらも完成が待ち遠しいです。

五十間長屋の後は国の重要文化財である「鶴丸倉庫」を外から見学します。鶴丸倉庫は、1848年(!)に竣工した武具倉庫の土蔵で、明治期以降も日本陸軍の被服庫として使われていました。

倉庫の南側には「本丸園地」と呼ばれる森林があります。かつてここには前田利家が築城した立派な本丸がありましたが、1602年落雷により炎上し、本丸にあった建物は殆どが消失しました。消失後、金沢城の拠点は本丸から二ノ丸に移り、再建されることはありませんでした。

本丸園地を抜けると、「三十間長屋」があります。こちらも鶴丸倉庫や石川門と並ぶ重要文化財で、2層2階の多聞櫓です。

最後は玉泉院丸庭園を眺めて、鼠多門から城外に出ます。

この立派な「玉泉院丸庭園」は、二代目の正室の名に由来し、三代目藩主である前田利常が1634年から庭作を始めた庭園で、廃藩時まで存在しました。その後、2015年に江戸時代末期の姿に復元されています。

「鼠多門」もまた2020年に復元された施設で、昨夜に見たライトアップがとても美しかったですが、昼の姿もまた大変美しいです。金沢城は復元にかなり力を入れているようで、かなり魅力的な施設でした。

門外に出た後は、たくさんかいた汗を流しにホテルへと戻ります。